【第10回】iDeCoとNISAの使い分けで中長期的に資産形成が可能になる!NISAのおすすめ活用法についてお伝えします!

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目次

前回はiDeCoの具体的な利用方法や開設方法についてお伝えさせて頂きました。

【第9回】iDeCoやるなら手数料が最も安い楽天証券orSBI証券が第一候補!トータル的には楽天証券一択です!

今回は、iDeCoとは別に国が用意したNISA(少額投資非課税制度)という制度について詳しくお伝えしたいと思います。

当カテゴリでは、「60歳で3000万円の老後資金を作るには、20代から何をしたらいいのか?」をメインテーマにしていますが、その実現にNISAは欠かせないです。

具体的プランとしては、30歳~60歳までiDeCo+NISAで月5万2000円目標で、インデックス投資をします。


 
60歳で3000万円をインデックス投資で準備するには?
利回り1% 利回り3% 利回り5%
毎月の積立額 72,000円 52,000円 37,000円
※30歳~60歳の30年間の積立で計算しています。
※手数料・税金は考慮していません。

上記で分かる通り、利回り3%目標で運用しようということです。でも、iDeCoは月の掛金上限額がサラリーマンは2万3000円と決まっています。

おそらく、多くの方の場合は、企業年金との絡みで月1万2000円までしか掛けられないでしょう。そうなれば、残り4万円をNISAで毎月積立投資していく形が理想です。

NISAはiDeCoのように所得控除は一切ありませんが、年120万円まで掛けられて運用益が非課税になる制度です。毎月決まった額を支払う積立投資以外にも、例えばボーナス時に50万円NISAで商品を買うということもできます。

それに、iDeCoと大きく違うのは、いつでもお金を引き出せるという点です。iDeCoはあくまでも公的年金の上乗せのため60歳までお金を引き出せません。解約も原則できませんから、ここが大きなデメリットです。

でも、NISAであれば、お金に困ったタイミングでいつでも運用商品を売却しお金を銀行口座に入れることができます。

つまり、iDeCoが長期的、NISAは短中期的向けになるので、両者を使い分けることで安心かつ堅実に資産を増やしていけるということですね。

では、NISAについて制度の概要や開設方法まで具体的に見ていきましょう。年間約50万円(約4万円)をNISAで投資する設定で解説していきます。

NISAは年120万(非課税期間5年)、トータル600万円まで非課税で運用できる!

NISAは年120万上限(非課税期間5年)で投資をできますが、トータルは600万円までが上限となっています。更に、2023年までしか商品を購入できません。

つまり、2017年の今から毎年50万円投資したとしても、2023年を最後にもう投資はできなくなります。

じゃあ、NISAってやる意味なくない?と思ってしまいますが、そうではありません。

というのも、NISAは2023年までに制度改正され、今後は年間投資上限額60万円(積立投資のみ)、非課税期間20年に変更される見込みです。

【引用元:平成29年度 税制改正要望項目(金融庁)

つまり何が言いたいかと言うと、2017年の現時点から始めるにしても、何も気にせず年50万円投資しても問題ないということです。

非課税期間5年とかよく分からないと思いますが、月4万円、年間約50万円の投資であれば非課税枠の範囲内で全て運用できます。

2023年以降制度が変わったとしても、やることは同じで、毎月4万円の積立設定で投資をしていけばいいということです。

そのため、2017年からNISAを始めるにしても、制度がどうとか気にせず投資していってOKです。

NISA運用時のデメリットや注意点

非課税期間終了時が面倒くさい!

NISAはの注意点を挙げるとすると、2017年に50万円分NISAを使った場合、5年間の非課税期間が終了した2022年以降どうしたらいいのか?ということです。

方法は3つありまして、

  1. 運用商品を売って現金化する
  2. 課税口座に移す
  3. ロールオーバーする

②は通常の課税対象の証券口座に資産を移すということです。その際、非課税期間終了時の時価基準で移すことになります。

例えば、非課税期間終了時に課税口座に移し、100万円で売ることになったとしましょう。

その場合、元手50万円に対し移管時の時価が40万円であれば、60万に対して税金がかかりますし、時価が70万円であれば、30万円に対して税金がかかります。

そのため、元手に対してマイナスになった状態で移してしまうと損となりますので、運用益が出ている場合のみ課税口座に移してください。

運用益が出ていない場合は、基本的には③のロールオーバーを選択しましょう。

ロールオーバーとは、2017年に買った50万円分を2022年枠に引き継ぎことを言います。

【引用元:楽天証券

引き継ぐわけですから、2022年枠の年間上限が120万円から70万円となります。5年の間に10万円マイナスになっていれば、40万円(時価額)をロールオーバーすることになるので、残り80万円です。

つまり、2022年にあなたが買える上限は最低でも70万円はあるので、問題なく50万円分は新たに買え、トータルの100万円分が2022年~2026年まで非課税で運用できるわけです。

2018年に50万円買っていたとしたら、2023年にロールオーバーし、2027年まで新たに非課税で運用できます。

ですが、2019年に50万円買っていた場合は、非課税期間が終わる2024年にはロールオーバーができません。そのため、5年以内に売ることを前提としていない場合は、2019年にNISAを買うことは控えたほうがいいです。

なぜなら、2017年、2018年の枠は、非課税期間終了後の運用結果次第でどうする?を選択できますが、2019年からの枠は非課税期間終了後は売るか移すかしか選択肢がないからです。

つまり、損する可能性が出てくるということです。

もちろん、2019年に新制度が適用になり、非課税期間20年で運用できるようになっていれば、そちらを選択してもいいでしょう。

でも、2019年に新制度が適用されていなければ、最初から課税口座で買ってもいいと思います。結局、課税口座と言えど、売らなければ税金は発生しませんからNISAと条件は同じです。

なので、60歳まで売らずに長期投資したいと考えている場合は、最初からNISAではなく課税口座で運用したほうがいいんです。ロールオーバーがどうとか考えなくてすみますからね。

一応、2017年、2018年に買った分については、非課税期間終了後に課税口座に移すかロールオーバーするか?を考えなきゃいけないということだけ覚えておいてください。

そして、2019年に新制度が適用されていなければ、NISA枠での購入を見送るのも一つということも覚えておいてください。新制度が適用されていれば、年60万円上限の積立投資で20年間非課税で運用していけばいいです。

NISAは売却しても枠が増えることはない!

非課税期間やロールオーバー以外のデメリット、注意点を挙げるとすると枠が増えない点です。

例えば、2017年に50万円分の枠をNISAで使ったとします。その場合、2017年の残り枠は70万円となりますが、50万円分をその年に売ったとしても残り枠は70万円のままということです。

売ったからといって、枠が増えるということではないんですね。

そのため、100万円分の商品を買った場合などは、気をつけるようにしてください。100万円買ったら、その年は20万円の枠しか余っていませんからね。

NISA枠で買い替えはできないと考えておきましょう。ただ、年50万円の投資であれば、特に気にする必要はありませんけどね。

また、iDeCoとは違い、どの金融機関でも開設・口座管理手数料は無料ですが、金融機関によって取扱商品が違うというのは同様です。

結論を言うと、iDeCoと同じく楽天証券でNISA口座を開設すれば全ての商品を扱えますので、とりあえず楽天証券の総合口座を開設した上でNISA口座も開設すればOKです。

楽天証券の総合口座をすでに開設していれば、マイページにログイン後、以下から開設してください。

NISAは税務署が審査するせいか、iDeCoより多少手続きが面倒で、住民票の写しを提出する必要があります。中でも、現在の住所が2013年1月1日以降変わっている場合は、住民票の除票の写しも必要です。

なので現在、楽天証券が実施している住民票取得代行(無料)を利用して住民票の手続きは丸投げした方が楽です。

その場合、NISAを口座開設まで最大2.5ヶ月かかるので早めに申し込んでおきましょう。維持コストがかからないので、口座を作ったとしても使わなくてもいいですからね。

楽天証券のNISAで購入すベき商品は4つ!

  • 【先進国株式】ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.216%)
  • 【新興国株式】たわらノーロード 先進国株式(信託報酬0.5346%)
  • 【国内株式】ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬0.1944%)
  • 【国内債券】ニッセイ国内債券インデックスファンド(信託報酬0.166%)

結論を言うと、4万円の中から上記4つに分散投資しましょう。最も信託報酬が安く、買付手数料もなく、積立設定もできますからね。

前回、インデックス投資のリスクについて軽く触れましたが、100%運用益が出るわけがありません。当然、マイナスになることだってあります。

私達の公的年金を管理・運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内外の株式・債券のリスクと期待値について以下のようにまとめています。

期待リターン リスク
国内債権 3.0% 6.5%
海外債権 3.2% 12.90%
国内株式 4.8% 22.48%
外国株式 5.0% 22.48%

【引用元:年金積立金管理運用独立行政法人の中期計画(基本ポートフォリオ)の変更】

基本的にはリターンは期待できるけど、もしかしたマイナスになるリスクもあるということです。つまり、なるべくリスクを回避しつつ年利3%を目指せるアセットアロケーション(配分比率)を組む必要があるわけですね。

ちなみに、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のアセットアロケーションは以下の通りです。

【引用元:基本ポートフォリオ

もちろん、上記を基準にアセットアロケーションを組んでもいいでしょう。また、「世界市場ポートフォリオ」という考え方に基づき、世界各国の株式時価総額と同じ比率で、アセットアロケーションを組むのも一つと言われています。

これをベースに投資をすれば、世界市場に効率よく投資ができますからね。

その場合、概算ですが「国内株式:先進国株式:新興国株式=1:7:2」程度が理想と言われています。ちなみに、私もこれを基準にアセットアロケーションを組んでいます。

長期投資予想/アセットアロケーション分析

一度、上記ページをご覧ください。このページで、投資金額を入力すれば期待リターンやリスクを自動的に算出してくれます。

例えば、月5万2000円で世界市場ポートフォリオに投資するとしましょう。そうすると、「国内株式:先進国株式:新興国株式=5200円:36400円:10400円」となります。その結果が以下です。

各資産クラスの期待リターンとリスクも算出してくれています。こう見ると、新興国株式がリスクが高いのがわかりますよね。

続いて、円グラフの下の3.の毎月の積立額の項目にも数値を入力して計算してみてください。

そうすると、30年後の総投資額や最頻値、中央値などを%別に教えてくれます。上記のアセットアロケーションでは、

  • 総投資額:1877万円
  • 最頻値:2254.5万円
  • 中央値:3804.5万円(確率50%)
  • 期待値:4942.1万円(確率35.9%)

という結果になりました。もし、リスクを理解してこれで問題ないのであれば、月4万円のうち、

  • 月約25000円 ⇒ 【先進国株式】ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.216%)
  • 月約10000円 ⇒ 【新興国株式】たわらノーロード 先進国株式(信託報酬0.5346%)
  • 月約5000円 ⇒ 【国内株式】ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬0.1944%)

というアセットアロケーションで組んでもいいでしょう。iDeCoでたわらノーロード先進国株式に月1万2000円(100%)という設定にしているため、先進国株式は2万5000円にしています。

一応、上記サイトで、色々投資金額をいじって理想のアセットアロケーションを探してみてください。

参考程度にですが、私はリスク回避のためニッセイ国内債券インデックスファンドもアセットアロケーションに入れています。理由は、国内債券インデックスは、国内外の株式と逆の動きをするからです。

例えば、リーマンショックなどの金融危機が再び起きた場合、当然、国内外株式のインデックスファンドも大幅にマイナスとなります。ですが、国内債券はそれとは逆にプラスに動く可能性が非常に高いです。

国内債券インデックスの投資先は、国債や地方債、社債などですから株式のリスクと比較したら、非常に安全です。リターンはそこまで期待できませんけどね。

そのため、株式相場が下落した際は、みんな安全策に走ろうとし、国内債券インデックスが上昇するというわけです。なので、あなたも万が一のときの備えとして、国内債券もアセットアロケーションに入れていいのかもしれません。

国内債券インデックスファンドを含めた、私のアセットアロケーションは以下の通りです。

私のものをご参考にして頂いてもいいので、先程ご紹介したページから、国内債券も入れて計算し直してみてください。リスクも下がりますので、理想のアセットアロケーションが見つかるはずですよ。

そして、アセットアロケーションさえ決定すれば、最初にお伝えした商品に毎月積立投資をしていけばOKです。

  • 【先進国株式】ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬0.216%)
  • 【新興国株式】たわらノーロード 先進国株式(信託報酬0.5346%)
  • 【国内株式】ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬0.1944%)
  • 【国内債券】ニッセイ国内債券インデックスファンド(信託報酬0.166%)

※私は長期投資前提なので、国内債券以外は課税口座で運用しています。低リスクで5年以内に利益が見込める国内債券は、解約して緊急時のお金としても使えるのでNISAで運用しています。

楽天証券のNISA枠で積立設定するまでの流れ!

それでは、NISAでは口座が開設できたとして、実際に楽天証券のマイページよりNISA枠で積立設定をしていきましょう。図解入りで分かりやすく解説していきます。

  1. 「投資信託」に変更し、検索窓に該当のファンド名を入れて検索する
  2. 該当のファンドを見つけて開く
  3. 積立注文を開く
  4. ※合わせて「お気に入り」に登録しておけば、次回より探す手間が省けます。

  5. OKを押し、目論見書を確認する
  6. 該当項目に入力・チェックを入れ先に進む
  7. 【引落口座】楽天カードも設定できます。楽天スーパーポイントは貰えませんが、残高不足を防げるのでおすすめです。証券口座を選択する必要はないので、楽天銀行楽天カード以外であれば、通常のネットバンク対応の銀行口座を引落設定すればOKです。

    【口座区分】NISAではなく課税口座で購入する場合は、「特定口座」を選択してください。一般口座で選択してしまうと、売却時に利益が発生した場合、自分で確定申告しなければいけません。特定口座であれば、証券会社が代行してやってくれるので楽です。

    【分配金コース】必ず再投資型を選択してください。分配金は出ないのが通常ですが、万一、分配金をもらってしまった場合は運用結果が悪化する恐れがありますので、迷うことなく再投資型を選択してください。

  8. 最後に暗証番号を入れて設定を押すと積立設定が完了です
  9. 何か設定を変更したいとなれば、設定照会から変更可能です。

    何も難しいことはありませんよね?

    まとめ

    以上で、iDeCo・NISAを利用したインデックス投資の解説は終わりです。

    NISAの一番のメリットは、万が一の時に非課税で売却できるという点です。そのため、そこの対策もしておきたいというのであれば、NISAは非常におすすめできます。

    もし、そんな対策はいらないというのであれば、最初から特定口座で運用しましょう。途中で売らないなら持っていても一緒ですからね。

    月5万2000円の積立設定さえしておけば、後は30歳~60歳で年利3%で3000万円以上達成できる可能性は高まります。

    設定見直しなどのリバランスは年1回で後は放置でいいです。1年後に、最初に設定したアセットアロケーションが崩れてきたら、積立額を調整してまた放置する。

    これの繰り返しだけです。

    私たちは、投資が仕事ではありませんので、インデックス投資にかける時間はなるべく作らない方がいいです。

    株式投資やFXがおすすめできない理由もこれなんですね。毎日、株価がどうとか気にしていたら仕事やそれ以外のことも集中できなくなります。

    なので、積立設定で放置するのが一番なんです。

    そういうことは、プロに任せておけばいいんです。プロでさえ読み間違うことがあるんですから、素人の私達が考えてもただの時間の無駄となるだけです。

    積立設定で放置して、年1回リバランスする。iDeCoもNISAも課税口座での運用も本当にこれだけなので、何も難しいことはありません。

    絶対に、投資でストレスなどは抱えないようにしてください。私もいっとき、個別で株を買ったりして痛い目にあいましたからね。

    それと、前回もお伝えしましたが、月5万2000円を積立投資に回せなければ、どうやったら回せるか?を考えなければいけません。

    これまで、節約についてはお伝えしていますので、次回より、節約以外で月の投資額を増やす方法について解説していきたいと思います。

    具体的には、「本業に影響を与えず月3万~5万稼ぐには?」をテーマにお伝えしていきますので、楽しみにしておいてください。

    【第11回】本業に影響を与えず月3万~5万稼ぐ副業なんてあるのか?おすすめは、王道ですがネットを使った副業です!

 

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