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この記事はアフィリエイトで法人化しようか悩んでいる方のために作成したページです。
私はアフィリエイト専業で法人化して3期目に突入している月7桁アフィリエイターではありますが、個人事業主から法人化する際はあなたと同様に非常に悩みました。
今でこそ、法人化してよかったと言えるようになりましたが、法人化当初は「本当に法人化してよかったのかな・・・」と何度も心配になりました。
法人化した場合、売上を何としてもキープしなければいけませんし、簡単に個人事業に戻ることもできません。また、あまり議論されない社会保険の問題が出てきますからね。
そんな経験をしたからこそ、アフィリエイトで法人化する上で私の経験は非常に参考になるのではと思っておりますので、是非ご参考にして下さい。
前提として、節税のための法人化ということでお伝えしますが、私が考える法人化のボーダーラインは下記の通りです。
【月100万利益キープ】
法人化の目安は月100万利益をキープできるようになってから
年間利益500万以上が法人化のボーダーラインと言われますが、個人的には1000万円以上を目安にするのが無難だと思います。
理由は、1000万円以上ないと個人事業主と税金がたいして変わらず法人化するメリットがないからです。下手をすれば個人事業主の方が得です。下記、個人事業主と法人化の税金や社会保険等の比較表をご覧ください。
- 【条件①】1人社長で利益は1000万。使える控除は社会保険料と基礎控除38万のみ。
- 【条件②】個人事業主は国民年金・国民健康保険。法人は社会保険加入。
- 【条件③】個人事業主は青色65万円での申告。法人の役員報酬は年間600万(月50万)。
年1000万円でも単純に法人化するだけでは、ほんのわずかしか得にならないという結果になります。法人化すると社会保険がとにかく高くなりますからね。
家族に給料を払えるのは個人事業でも法人でも同じですし、法人で家族への役員報酬を高くすれば社会保険料がもっと上がってしまいます。なので、家族への役員報酬の有無は節税に対して影響を与えません。
小規模企業共済・セーフティ共済も個人事業でも法人でも1人社長であれば加入できますしね。
そうなると、法人化することでしか使えない節税スキームは、後ほどお伝えする「生命保険」しかないんですね。生保を使えば、上記以上に節税できます。
それでも、数十万の差しかないので、年1000万円利益でギリギリ法人化を検討していいというレベルです。下記で詳しく利益別に比較をしていますので、合わせでご確認下さい。
年1500万利益からが法人化のベストタイミング?!利益別に比較してみました
また、法人化はご想像の通り税理士と顧問契約する必要があり、個人事業とは違い1人で確定申告ができないので、税理士とのやりとりが結構面倒です。
アフィリ口座から自由にお金を移動することもできないので、これが地味にストレスとなります。
それともちろんですが、法人化するにしても月100万円程度の利益を安定して稼げるようになっているのが大前提です。ここは絶対にはずしてはいけません。
首の皮一枚で繋がっている月100万という状態で法人化するのは論外です。法人化したものの半年後に月30万になってしまった・・・なんてことになれば無駄になってしまいますからね。
できれば、法人化後に月100万円を3年はキープできそうという状態が理想です。
私は個人事業2年目の7月~12月で月100万円の利益をキープし、次年度は月200万程度いくなと確信した段階で法人化したのでタイミングとしてはベストではありました。
なので、社長になりたいからとかノリで法人化するのも間違ってはいないと思いますが、長期的に考えれば月100万利益をキープできるようになってからが法人化の目安とすべきという結論に至ります。アフィリ報酬で家族を養っているなら尚更ですね。
それでは、次に法人化のメリット・デメリットについて1つずつ見ていきましょう。
法人化のメリットは節税に尽きる
アフィリエイトで法人化した場合のメリットは、もう節税しかありません。アフィリエイトは法人でないとできない事業ではありませんので、もう節税目的100%です。
私は法人化して3期目ですが、今もアフィリの名義も個人のままですし、アフィリ口座も個人事業時代に使っていた個人名義の口座を使っています。変更するのは面倒ですからね。
ですが、何の支障もありません。なので、法人化したからアフィリ報酬が増えることもありませんので、法人化のメリットはズバリ節税のみと考えて下さい。
具体的な節税対策は下記の4つです。
役員報酬
法人化で一番節税できると言われているのがこの役員報酬です。つまり、会社から自分に給料を払うという形で、給料分を会社の経費とできるわけです。もちろん、家族を役員にすることで更なる節税も可能となります。
私は妻にも役員としてアフィリを手伝ってもらっているので、年間100万円程度を経費にプラスできていきます。
但し、前述の通り、役員報酬は個人事業の専従者給与と同様ですし、社会保険が高くなるというデメリットもあるので、高ければいいというものではありません。
生命保険
法人化しなければ使えないのが生命保険を使った節税です。私は年間約200万ほどの生保に加入しています。生保には全損といって掛け金全額を経費にできるものもあれば、1/2にしか経費にできないというものもあります。
私は、全損と1/2の両方に加入していますが、ここで大事なのが3年以内に解約した場合は返戻率が80%未満のため損をする可能性が高いという点です。
法人化の目安として、法人化後に月100万円を3年はキープしたいと言った理由がここにあります。
最悪なのが、初年度に生保に加入してアフィリ報酬が激減して解約というパターンです。返戻率50%を下回り大損という結果となります。
生命保険は法人の節税に効果的なの?!利益と出口戦略次第で痛い目に遭うだけ
倒産防止共済(経営セーフティ共済)
セーフティ共済は、個人事業で加入できる小規模共済と節税パターンは似ており、掛け金は全額経費にできるけど、加入継続していれば100%戻ってくるというものです。
個人事業でも事業スタートから1年経過していれば加入できるものです。
小規模共済が月額7万円限度に対して、セーフティ共済は月額20万円限度(800万円がマックス)となっています。
そのため、好調な年度は月額20万円に増やしてなど柔軟に節税できるのが特徴です。
セーフティ共済は年240万円の前納で節税できる!全額損金で上限は800万円まで!
4年間、消費税が免除される
個人事業では2年間、消費税が免税でしたが、法人化も同様です。そのため、個人事業2年目で法人化するより、場合によっては3年目で法人化する方が、節税できるケースがあります。
そうすることで、最大4年間、消費税が免除となりますからね。但し、2年目で売上が増えすぎる場合は、2年目で法人化した方が得になるでしょう。
法人化で最大4年間、消費税が免除&アフィリエイトは簡易課税の選択がマスト
法人化のデメリット
法人設立に費用がかかる
個人事業主は費用はかかりませんが、法人を設立する場合、20万程度の初期費用がかかります。
自分でやっても税理士に頼んでも費用は変わりませんが、おそらく税理士に丸投げして頼むことになると思います。私もそうしました。
あくまでもかかるのは初期費用だけで、設立費用は経費になります。
法人設立にかかる費用は202,000円!プラス、会社印鑑などの費用が、約10,000円~15,000円。
税理士顧問料がかかる
法人化する場合、税理士と顧問契約を結ぶことにはなりますが、だいたいの相場は月額顧問料2万円~3万円、決算申告費用10万円~20万円ぐらいです。
私は月額2.5万円で決算申告費用が15万円なので、年間約50万円ほどです。もちろん、年間50万支払っても法人化したほうが節税できると確信できなければ法人化するメリットはありません。
また、税理士選びを失敗すると、本業以外でストレスを抱えることになるので、失敗は許されませんよ。
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社会保険が高くなる
法人化で一番コストがかかるのがこの社会保険料です。法人した場合、社会保険に1人社長であっても必ず加入しなければいけません。
現在、任意継続であれば国民年金と合わせて高くても月5万円程度だとは思います。国民健康保険であれば、月8万円程度でしょう。
ですが、仮にアフィリで月100万円稼いでいる場合、社会保険料は約14万円程度(役員報酬50万円の場合)となります。
社会保険料は、役員報酬が高くなればなるほど上がっていきますし、会社の分と個人の分の両方を支払う必要があるので、基本的に国保より高くなると覚悟した方がいいです。
もちろん、厚生年金に加入するわけですから、将来もらえる年金がUPするというメリットもあります。
社会保険が高すぎて法人化したら逆に損になるケースは大いにあり!
賃貸暮らしの場合、法人名義にしないと経費にできない
現在、賃貸で自宅兼事務所でアフィリをされている場合、家賃の30%~50%を経費にされていると思いますが、法人化した場合、現状のままでは経費にできません。
個人名義を法人名義で契約し直す必要があります。新規契約ということなので再度、敷金・礼金がかかってしまうケースが通常なので、5万円程度の賃貸の場合は、法人名義にするメリットはあまりないのかもしれません。
それと、法人化する際に、登記上の住所を設定する必要がありますが、現在の賃貸マンションを指定するには家主の許可が必要なので注意も必要です。
3年はアフィリ収入が安定しなければいけない
生命保険の節税でもお伝えしましたが、法人化する場合、生保の節税を活用することが多くなるため、解約返戻金の返戻率を考慮して3年は継続してアフィリ収入を安定させる必要があります。
アフィリは不安定なビジネスなのでそんなの読めないという意見は分かりますが、ここで「おそらく大丈夫」という自信がないのであれば法人化は先送りしたほうがいいのかもしれません。
税理士の選定が法人化成功の鍵
法人化は税理士の選定が非常に重要です。法人化すると分からないことも多く、気軽に何でも聞けるかどうかが個人的には最も大切なんじゃないかと思います。もちろん、顧問料や税務調査に強いというのも大事ですけどね。
私は3名の税理士とお会いしましたが、最後の決め手は気軽に相談できるからでした。
アフィリエイトに詳しいかというのはそこまで考慮しなくてもいいように思えます。お金の流れがめちゃくちゃ簡単なので、一度説明すればすぐ理解してれます。
私が選んだ税理士はアフィリエイター御用達のチャットワークを使って連絡もとれますし、本当に楽です。
例えば、兼業で年配の税理士の方に、「確定申告時に会社にバレないようサポートしてくれませんか?」なんて気を使ってなかなか言いにくいものです。
なので、チャットワークで気軽に相談できて、気を使わないでいい税理士をアフィリエイターを選んだらいいと思います。
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法人化で準備するもの
法人設立に準備するもの以外で必要なものは、おそらく2つしかないと思います。それは、法人口座と法人版の会計ソフトです。
法人口座についてはアフィリをする上ではなくてもOKですが、法人税の支払いや生保の支払いに必ず必要になってきます。法人版のクレジットカードは特になくてもいいでしょう。私も作っていませんが困ったことは一切ありません。
それと、大事なのが法人版の会計ソフトです。私はマネーフォワードのMFクラウド会計を個人事業時代から使っていましたが、法人化した際に法人版に切り替えしました。
MFクラウド会計には、税理士とクラウドで共有できる仕組みがあるので、それを利用するだけでOKです。高い弥生会計は買う必要はありませんよ。
まとめ
アフィリエイトの法人化の目安は、とりあえず月100万円の利益を確保した後です。そして、それを3年キープできる自信ができてからというのが一番の理想です。もちろん、消費税も考慮してです。
それでも、なかなか100%納得した上で法人化を決断するのは非常に難しいでしょう。
最後は「考えるのが面倒。もういいや。」とノリで決めてしまいがちですが、アフィリ報酬が全ての鍵を握っているので、月100万円をキープできる自信がなければ、法人化はやめたほうが無難でしょう。
法人化することで自分に発破をかけるというM気質な方は法人化して自分を追い込んでもいいでしょうが、節税金額も個人事業と対して変わらないにも関わらず、面倒な手間だけが増えるなんて本当にきついだけですよ。
兼業で個人事業主だと社会保険は本業のものに加入していれば、それでOKだったりしますしね。法人化したら本業で社会保険を払って、アフィリ法人の方でも払う必要が出てきます。
私は運良く法人化してから右肩上がりでアフィリ報酬が増えているので、「あのとき法人化してよかった」と納得できていますが、誰もがそう上手くいくとは限りません。
最後に決めるのは自分ですが、是非、法人化で歯車が狂ってしまった・・・とならないようにだけ、注意して下さいね。
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