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憧れのCA生活に慣れ、日常になってくると、ふと、このままでいいのかしらと思うことはありませんか?
世界中を飛び回り、楽しいけれど、時差がきつい。腰が痛い。周りの他業種の人たちとは休みや日々の生活スタイルが違うので、社会から取り残された感じ。
いつも似たような人たちと、同じような価値観で交わされる会話の中で、ただ時間だけが流れていく。楽しいのだけれども、ライフサイクルの進捗がない。
結婚しても、子育てしても、CAの仕事を続けている限り、そのことによって生活が激変することはない。
年を取っていくけれども、年相応の深みが伴わない。そのような先輩方をみていると、ちょっと不安になってきませんか?
CAの世界の価値観は、綺麗で若い、キラキラしたもの最強で、その世界で年老いていくのはちょっと辛い・・と感じている人も多いはず。
でも、CAを長くやっていると、航空会社は変わっても、客室乗務員から他業種への転職活動には及び腰になってしまいますね。
そもそも、他業種の転職活動をどのように始めたらよいのか?それさえも、分からない人も多いかもしれません。
他の世界の人たちとの交流が少ないせいか、普通、皆さんがどのようにして職を見つけるのかが分からない、情報が少ないからかもしれません。
いつも会話しているCA友達には話しにくい内容なので、しょうがないですね。
それでも、この生活を永遠に続けるのはヤバいのではないか?そんな危機感を感じているCAは多いと思います。
なぜなら、シングルで、仕事を辞めるわけにもいかず、年を取っていく先輩方を見ていると、自分の将来がちょっと不安になってくる、あんな風にはなりたくない。
そんなことはありませんか?
私もそうでした。私は日系CAから外資CAを経験し、世界中を飛び回っていました。
自分の興味の赴くままに、世界中を飛び回り、刺激がいっぱいの生活が大好きでした。しかし、「結婚」「老後」を考え始めると、このままではいけないと、いつも思ってました。
ただ、抜け方が分からない。絶対に来ない、王子様を待ち続ける・・そんなことで毎日を浪費していました。
王子様が現れなくても、自分自身でこの生活を変えるためには、転職しかありません。しかも、CAから他業種への転職。
他の仕事をして、しっかりと地に足の着いた生活をする・・そんなことを思いつきました。
しかし、このままの生活を続けていてはいけないのは分かっていても、他の仕事経験が全くありません。転職活動は不安でいっぱい。
その時の経験を思い返し、同じように、CAから他業種への転職を考えている方々へ、他業種への転職を成功させるポイントをご紹介したいと思います。
(診断時間は約5分です)
①生かせる仕事を把握する
まずは、CAの職業経験で得た技術、能力を生かせる仕事がどのくらいあるのか把握しましょう。
例えば、英語等の語学力を活かすなら、翻訳、旅行案内業、英会話学校など。サービスの質を活かすなら、ホテルやレストランなど。
指導力を活かすなら、CA学校の講師などがあります。
②CAでの成功体験を引きずらない
CAというだけで、ちやほやされたり、一目置かれる経験をされたことも多いかと思います。
CAという肩書がなくなった自分に慣れる。転職活動においても、新しい職場においても、そのままの自分で評価されることに慣れる必要があります。
③CAから転職した経験者に相談する
CAの先輩方の同期には、仕事を辞め、転職された仲間が沢山いるはずです。
CA経験者が直面する葛藤や妥協を先に経験され、今やっている仕事や生活を楽しんでいる元・先輩方の話はためになります。
④転職サイトに登録する
CAの世界からはなかなか接点の持てない、沢山の職業が世の中には存在します。
CAと違い、長いスパンで考えた時に、結婚や子育てといったライフイベントや、年齢を重ねて徐々に衰えてくる体力を考慮しても、尚、続けていくことのできる仕事は沢山あります。
まず、どこで生活したいのか?誰と生活するのか?どのような生活を送りたいのか?
そのような生活をベースに、空き時間を仕事に費やすという働き方もあります。転職サイトに、様々な条件を入力すると、その条件に合った転職先がリストアップされます。
その中から、自分の能力や給与条件にあった職業を探し出すというのもありだと思います。
⑤とにかく応募する
条件に合った仕事を見つけても、落とされることへの不安、プライドが邪魔をして、なかなか応募するという行動に結びつかないかもしれません。
とにかく、足を運んで、実際に職場に行ってみる。働いてみる。今の生活を変えるには、実際に行動を起こさなければ、変わりません。
選んだ仕事が気に入らなくても、CAを辞めれば、普通の生活が手に入ります。
時差のない生活。健康に不安のない生活。同じ時間にご飯を食べ、同じ時間に眠る。
その生活を取り戻すことによって、過剰に分泌され続けていたドーパミンが落ち着いてくる。
日常を取り戻した先に、人生設計が立てられるようになります。
まとめ
いかがでしょうか?CAからの転職は簡単ではありません。
CAになるときは、CAに憧れ、努力し、沢山の競争相手を蹴落とし、就職活動でも、勝ち取ったという気持ちだったと思います。
CAから他業種に転職するときは、その勝ち得た特権を手放す作業が伴います。プライドを捨て、皆と同じ土俵で、一から就職活動をするのはしんどいかもしれません。
ついつい、元CAアピールをしてしまうこともあるでしょう。しかし、世の中の仕事場では、元CAだから重宝する、役に立つということはあまりないのです。
「元CAはプライドばかり高くて、使えない」そんな言葉もささやかれています。ですから、過度な元CAアピールは、辞めたほうがよいと思います。
職場では、地道に、その仕事に必要な能力をつけてきた人が必要とされます。英語を武器に仕事を始めるのであれば、英語の能力を極めなければなりません。
サービスのプロとして、他業種に転職するのであれば、サービスを極めなければなりません。
CAで培った技術は、専門能力を極めるようなものではなかったと思います。
CAは機内でサービスを行いながらも、保安面での絶対の権力を持ち、お客様を指導し、従わせることのできる力を持っていました。
ですから、「お客様を神様」として、ただひたすら崇め奉る必要のあるサービス業には、なかなか心がついていかないのです。
しかし、気づきにくいものですが、CAが仕事を通して培った能力に、協働する力があります。
CAの仕事がシフト制で、いつも違うメンバーとフライトを作り上げていくものだったため、身についた力だと思います。
メンバー間の距離の取り方が絶妙で、個人を埋没してしまうことなく、その場の仕事をやり遂げることが出来ます。
特に、第一印象が良く、挨拶や笑顔の素敵な方も多いはずです。
見知らぬ人の中、それは、国籍を問わず、男女を問わず、作られたチームの中で、力を合わせて、何かの作業を行っていくことが出来るようになっています。
新しい職場は、今までのように、華やかではないかもしれませんが、見知らぬものへの好奇心の強い方が多いので、新しい世界を経験し、自らの力で、新しい居場所を作り上げていってほしいと思います。
CAは素晴らしい仕事です。私もその経験を誇りに思っています。
ただ、長く、長く、その生活に浸ってしまうのも、時間だけが過ぎ去っていく感覚になるのはもったいないことだと思います。
一歩足を踏み出し、新しい世界へ。応援しております。
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