今や、仕事とメンタルヘルスは切っても切り離せない世の中になりました。
特にうつ病は、15人に1人が生涯で一度は発症する可能性があると言われています。
うつ病の主な症状として、憂鬱な気持ちになる「抑うつ状態」とやる気が起きない「意欲の低下」が挙げられ、症状が落ち着かないうちは、仕事がはかどらない、休みがちになる等、仕事に影響が出てしまいやすい病気です。
一般的にうつ病にかかると転職に不利になると言われています。
それは、採用する企業側から見て面接だけではその人の体調が分かりにくく、具体的にどれぐらい働けるのかが見えにくいのが一番大きな要因になっています。で
は、どうすればうつ病でも転職を成功させることができるのでしょうか。ポイントを3つ紹介したいと思います。
①ゴールは就職ではないことを理解する
目的は就職することではなく、長く勤めることだということを忘れてはいけません。
就職することに焦ってしまい、自分に合っていない条件や環境なのにも関わらず応募し、働きだしてすぐに勤務できなくなるケースがよく見受けられます。
このようなトライ&エラーの繰り返しで転職歴を増やしていくと、自分の就職の間口を狭めてしまいます。
また、就職・退職の繰り返しによる環境の変化で体調を悪化させてしまう方も少なくありません。
まず、就職活動の段階で自分に合う、長く働ける見込みがある職場に絞って応募した方がよいでしょう。
決して、就職すれば安定して働けるわけではありません。むしろ大切なのは、就職後の環境への適応なのですから。
②うつ病を隠さない
①にも通じるのですが、就職を急ぐあまり、うつ病を隠して就職活動を行う方も多いと思います。
しかし、うつ病を隠して就職できても、長く働ける可能性は極めて低いです。
なぜなら、うつ病は「変化に弱い」病気であり、就職後の新たな環境で不安や緊張の連続にあい、体調を崩してしまいやすいのです。
この環境の変化に対応しながら働いていくためには、うつ病のことを先に打ち明け、周りから理解と協力を得る必要があります。
初めからうつ病を打ち明けて就職することで、周りから配慮を受けやすくなる他にも、うつ病のことが知られてしまわないか心配するストレスがなくなることや、病院への通院の際に休みを取りやすいことなどのメリットがあります。
確かに手厚く対応してくれる企業数は少なく、就職の間口は狭くなるかもしれません。
しかし、トライ&エラーの繰り返しで、更に就職の間口を狭くしてしまう可能性や体調を崩してしまうリスクを考えれば、自分の体調を理解した上で採用してくれる企業を探す方が、将来の安定を考えたときに現実的だと言えます。
③なるべく病院に相談する
医師は、病気の専門家です。体調のことで困った時には、何かよいアドバイスをくれるかもしれません。
その上で大切なのは、「医師に日頃から現状を伝えておくこと」です。
もし、体調を崩してしまったときに、医師はそれ以前から聞いていた環境や状況の変化から、体調が崩れた原因を探ります。
つまり、普段の状況が分からないと、体調が崩れた原因が判断できないのです。だからこそ、体調が崩れる前から自分のことを医師に伝えておく必要があるのです。
病院によっては、医師の他に生活上の相談に乗ってくれる「ケースワーカー」がいる場合もあります。
医師に相談しにくい場合には、ケースワーカーに相談するのもいい方法です。
うつ病の症状が良くないときには、自分が思っている以上に周りや自分自身が見えなくなってしまいがちです。
その時に安心して相談できる場所として、病院と関係を作ることをおすすめします。
まとめ
ここまで、うつ病の方の転職を成功させるために大切なことを挙げさせていただきました。
転職の際に大切になるのは、「焦らないこと」と「じっくり慣れていくこと」だと感じています。
うつ病は急な環境の変化に弱い病気であるため、転職活動による急激な環境の変化によって体調を崩す可能性は非常に高いです。
そのため、一番の理想は「自分の体調に可能な限り合わせて働くことができる企業」で、環境に慣れながら余裕をもって働いていくことになります。
どういった環境がいいか、また労働条件がいいかについては、日頃から受診している病院に相談するとアドバイスをもらえますので、ぜひ相談してみてください。
しかし、そのような手厚く対応してくれる企業があるかどうか心配に思うかもしれません。そのような場合は、ぜひハローワークに相談してみるといいでしょう。
今回、「転職を成功させる」ポイントをテーマに3つのことをお伝えしましたが、一番ご理解いただきたいのは、転職における成功とは「時間をかけずに希望する企業に就職すること」ではなく、「時間がかかっても長く安定して働ける企業に就職すること」だと考えています。
そのためには、体調を優先し安心して働ける可能性を探ることが大切だと感じています。
あなた自身は早く就職したいかもしれません。しかし、企業から見たらどうでしょうか。
就職には自分の希望だけでなく、相手の希望があることを忘れてはいけません。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。