派遣を辞めさせてくれない、ということですが、どのような状況になってしまっているのでしょうか。

派遣社員は、契約で働いているのにその契約を終了することもできないというのは、契約違反にもなりかねませんし、とても理不尽なことと思います。

辞めたいのに辞めれない状況がいかに辛いか、よくわかります。今の状況を打破するために、私からアドバイスできればと思います。

派遣会社に意志を伝える

もう派遣契約を終了したいということは派遣会社に伝えてあるのでしょうか。もし伝えていないのであれば、早急に辞める意志を伝えましょう。

通常であれば、派遣契約を終了したいという希望は、派遣会社の担当者へ相談をし、担当者がしっかりヒアリングを行ったうえで、派遣先の企業と派遣社員の間にわだかまりができないよう、担当者がうまく話を伝えていくのが流れとなります。

派遣社員は決められた期間を働き、契約を更新していくので、もしその契約内容（業務内容であったり、時給であったり）に双方の合意が得られないのであれば、契約は終了することとなっています。

まさに派遣契約を終了しようと考えているのにそれを終了できなというあなたの今の状況は、「派遣法」に違反しています。

派遣法には、更新に関してお互いの意志が合致していることで契約が成立し、更新契約の書面を交わすこという決まりがあります。

これは逆に言えば、更新の契約をしなければ派遣先で働く義務などなにもないのです。あくまで最後の手段として使ってほしいと思いますが、最悪の場合は契約が終了したら出勤しなくても問題ありません。

なぜ最後の手段なのかというと、確かに契約の話なので更新していないのに働く義務などどこにもない、契約上だけの話でいえば出勤する必要はないのですが、やはりそういう形をとってしまうと自分の中でなんとなくいい気分がしない気がしますよね。

間違えたことはしていないけど、すっきりしない気がしてしまうと思います。

辞めるのであればきちんと手順をふみたいし、挨拶もしておくべきだし、それが今後のあなたの仕事人生にも大きな影響を及ぼすとも思います。

悪いことは一切していないんですけどね。なので、まずは派遣会社へしっかりと意志を告げることが大事です。

違う担当者に相談する

万が一派遣担当者が辞めるということを拒んでいるのであれば、違う担当者に相談するかもしくは派遣会社自体の然るべき部署へ報告をしましょう。なんとしてでも対応してもらえるよう、様々なところへあなたの意志を訴えましょう。

また、辞める方法として、「次の就業先が決まった」「Uターンをする」などと、もう物理的に出勤できませんよ、ということを伝えることもいいと思います。

ただ、この手段は今後も同じ派遣会社で次の仕事を紹介してもらう予定があるのであれば使えませんので注意してください。いずれにせよ、辞める意志ははっきり伝えましょう。

例えば、社員や派遣社員がコロコロ変わる、退職する人が多い企業などで働いていると、会社側もリスクを背負いたくないので、なるべく社員に辞められないよう、必死で引き留めたりしてくるところもあります。

あなたが責任感が強く、辞めたいけど今辞めたらみなに迷惑がかかるなどと少しでも考えてしまうと、派遣先もそういう所につけこんで辞めさせないように、うまくあなたを誘導するかもしれません。

あなたはそういう態度を取ったりしていませんか？

もちろん、責任感が強く、仕事をしっかりとこなすその姿勢は素晴らしいものですし、続けられるものであれば続けるべきですが、でもあなたは既に辞めたいと考えているのですから、責任などというのはあまり考えないようにしましょう。

とにかく「意志」を伝える、それだけです。はっきりと伝えなければ伝わりません。

また、もし契約終了までまだ日にちがあるけれど既に辞めたいと考えているのであれば意志をしっかり伝えることも大切ですが、この場合はまだ契約期間が残っているので簡単には辞めれないかもしれません。

それでも辞めたいのであれば、派遣担当者としっかり話し合うことが大切ですが、派遣社員というのはだいたい3ヶ月更新ですよね。

3ヶ月の辛抱だと思って、自分に気合をいれ最後までしっかり働くことも考えてみませんか？

いじめや理不尽な対応など明らかに職場環境が悪い場合を除いて、3ヶ月という短期間であればなんとか働けないこともないんじゃないかな、と。

今あなたがしている仕事を次の派遣社員に引き継ぐことを考えたら、やるべき仕事はたくさん浮かびますよね。

そうして着々と契約終了まで準備をしていけばいいと思います。いくら辞めたいとはいえ、任されていた仕事に対しては最後まで責任を持つべきです。

そうした努力や行いが、あなたのスキルやキャリアを磨いていくものだと思います。

まとめ

さて、これであなたがこれからやるべきことは見えてきたでしょうか。

もう一度整理して、退職に向けて準備を進めていきましょう。うまくいくように願っています。