法人化することで、2年間消費税が免除されるという話は聞いたことがあるのではないでしょうか?
つまり、個人事業主で2年前に売上が1000万円以上なら消費税を支払う必要があるので、法人化すればそれがリセットできるというわけです。
ちなみに、個人事業主であれ法人であれ消費税の計算方法は同じで、アフィリエイトの場合は、「売上×50%×8%」が支払う消費税の額だという認識でOkです。
個人事業主1年目(2017年)を例にしてみましょう。
- 2017年の売上=1200万円(支払い免除)
- 2018年の売上=900万円(支払い免除)
- 2019年の売上=1500万円(60万円の支払い)
- 2020年の売上=1200万円(支払い免除)
- 2021年の売上=500万円(20万円の支払い)
消費税は、あくまでも2年前の売上が1000万円以上かどうかで決定します。
また、2年ではなく1年しか免除されないというパターンもありますが、アフィリエイトで1人社長の場合は気にする必要はありません。
前年の1月~6月の売上が1000万円オーバーでかつ、給与支払いが1000万円オーバーという条件を満たした場合のみですからね。
前者の条件を満たす場合があっても、1人社長であれば、後者の条件を満たすというのは基本ありえません。
なので、今年の売上が1000万円を超えたなら、2年後に消費税を支払わなければいけないという認識でいてください。
そのため、例えば、2017年の売上=1000万円以上、2018年の売上=1000万円以上、2019年の売上=1000万円以上を見込める場合は、2019年に法人化した方が節税ができるというわけです。
法人化すれば、2019年、2020年は消費税の支払いは免除されますからね。
消費税には2種類あるけど、アフィリは簡易課税を選択しておけばOK
消費税の簡易課税制度とは、2年前の売上が5000万円以下で、消費税適用年度開始日の前日までに「簡易課税制度選択届出書」を提出することで選択できる制度です。
2017年の売上が1000万円以上であれば、2018年の12/31までに簡易課税制度選択届出書を提出すれば、2019年は簡易課税で申告できることになります。
消費税には簡易課税の他に本則課税での申告もできるのですが、アフィリエイトは仕入れがほとんどない簡易課税の方が100%得になります。
例えば、売上が1500万円(課税売上)でサーバー・広告・外注費などの仕入れが120万円(課税仕入)だとしましょう。そうなると、簡易課税の方が、約50万円ほど安くなります。
【本則課税の計算】
・(1500万円-120万円)×8%=1,104,000円
【簡易課税の計算】
・1500万円×50%(みなし仕入率)×8%=600,000円
そのため、適用年度前に簡易課税制度選択届出書を提出し、「売上×50%×8%」で消費税を計算するようにしてください。
法人化した際は、2期目の決算前に税理士から簡易課税の話をされると思います。
まとめ
アフィリ報酬年1000万円をオーバーした年から、個人事業⇒法人化で最大4年間、消費税が免除となります。
但し、その年に売上1000万円をオーバーしたからといって、翌年1000万円を下回りそうというのであれば、無理に法人化はする必要もありません。
結局、売上1000万円をオーバーしても、それと同等か、もしくは2~3年連続で右肩上がりの売上でなければ対した節税にもなりません。
2017年に売上1000万円でも、2019年が売上500万円であれば20万円の支払いですむわけですからね。
なので、売上1000万円を達成した翌年にすぐ法人化という決断をするのは慎重になったほうが賢明だと思います。もちろん、翌年に売上が倍になりそうなどという場合は、法人化したほうがいいでしょう。
それと補足ですが、アドセンスの収入については海外との取引なので課税売上免除となっています。そのため、売上1000万円前後でアドセンス収入の割合が多い場合は、尚更、法人化する必要はないと言えますね。
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