※以下は40代後半、男性(※性同一性障害と診断。現在女性として生活。将来は性別適合手術を受けて性別変更予定)、パート社員、バツイチ、子供なしの体験談です
これからの働き方について悩んでいること
私は性同一性障害と診断された40代後半の男性です。現在独身で結婚歴があり。子供はいません。普段は「就業継続支援A型」という福祉の事業所でパート社員で女性として働き、プライベートも女性として生活しています。
同居の両親にも女性として認知されています。すでに戸籍名も女性名に変更済みです。現在の職場は、私を女性として受け入れてくれ、扱ってくれていますが、収入の面と将来の安定(キャリア)の面で不安があり、もっと条件の良い職場を考えています。
しかしながら、性同一性障害という私の疾患がハンデになって、正規社員として私を受け入れてくれる会社は少なく、再就職はなかなか難しい状況にあります。
加えて年齢のこともあり、年月が経つほど、どんどん難しい状況になりつつあります。
さらに性同一性障害により、職場での長期に及ぶストレス(男性役割を強制される等)が原因で、精神疾患(双極性障害)が発症してしまい、働くことが出来なくなってしまいました。
その結果、経歴に長いブランクができてしまったため、履歴書の空白の説明に苦労します。それらがマイナスに作用して、再就職の障害になっています。
性同一性障害・年齢・ブランクと三重苦の状態に置かれており、これからどうやって、これらの問題を解決して自分の人生を切り開いていけば良いか、正直、思案に暮れている状況です。
解決策を模索しています
これらの不利な状況を打開する方法は、いくつか考えられますが、どれもすぐに実現することは、難しいかも知れません。
そのひとつの方法は、性別に左右されないレベルまで、自分の仕事スキルのレベルアップを図って、再就職に備えることが考えられます。
しかしこれも、すぐにレベルアップが図れる訳ではないので、当然ながら、ある程度の時間がかかります。
現在の会社で、目的とするスキルアップが、どの程度まで可能なのか、正直、いまだに見通しが立ちません。こうしている間にも、時間ばかり空しく経過していくのが、なんとも歯がゆい気がします。
もうひとつの方法は、なるべく早く性別適合手術を受けて、戸籍の性別変更を済ませて、正式に女性として、再就職活動をすることです。
この場合、以前の性別を隠したほうがいいのか、あるいは、以前の性別をオープン(カムアウト)したほうが有利に働くのか、いまはまだ分かりません。
この方法の場合、最初の方法に比べれば、短い時間で達成される可能性があります。障害となっているハンデも、ひとつ解消されます。
しかし、問題なのは時間よりもお金のほうで、性別適合手術に100万円から200万円もかかります。
したがって、お金の工面が大変です。親や知人に借りられればベストですが、私の場合、それは出来そうにもありませんので、自分で工面しなければなりません。
今の会社での収入は、月8万円程度。これでは最短でも1年から2年はかかってしまいます。
取りあえず今は、性別適合手術の前半戦である「睾丸(精巣)摘出手術」を目指して、お金を貯めています。費用はおよそ、20万円くらいだそうです。お金が溜まり次第、手術を受ける予定です。
また現在の会社で、パソコンを使った仕事を毎日行って、パソコンのスキルを磨いています。私は一応「精神障害者3級」の手帳を持っていますので、障害者枠での就業も考えています。
あえて、もうひとつの方法を挙げるとすれば、独立起業する、ということが考えられます。
独立起業というと、昔はハードルが高いイメージがありましたが、現在では、インターネットの環境が高度に発達してきたので、起業経験などない一般の人でも、独立起業がかなり容易になって来ていると思います。
もちろん、その仕事だけで、生活に必要な収入をすべて賄うことは、すぐには難しいかも知れません。
また、必ずしも法人形態にしなくても(商法の改正で、会社設立が簡単にできるようにはなって来たとは言え)、少ない初期投資と低いリスクで、インターネット環境を活用して、いろいろなタイプの起業ができる可能性が出てきたと思います。
一般にネットビジネスと言えば、ブログを作って、広告収入やアフィリエイトで稼ぐ方法が有名ですが、ほかにも、自分のスキルを活かして商品を製作して、自分のサイトを通じて直接販売する方法が考えられます。
製作する商品には、農作物や工作物や物理的な作品が、まず頭に浮かびますが、例えば、自作の動画や写真やイラスト、あるいは情報教材のようなノウハウを売るビジネスもあります。
さらに、リサイクル店で掘り出し物を安く購入して、ネットオークションで販売して、その差額で儲ける方法もあります。同じような手法で、本を安く購入して、それよりも高く売り、その差額を設ける「せどり」というビジネスも知られています。
また、自分の得意な分野のサービスを提供する、というビジネスも考えられます。
これらの発展形態として、遠隔地に住んでいる人同士がネット環境を通じて提携して、共同でビジネスを展開したり、会社を設立したりも、その気があれば簡単に出来るのではないでしょうか。
さらに顧客も日本国内だけにこだわる必要はなく、インターネットの特性を生かして、海外展開も可能です。お金の決済も、。ネット環境(クレジットやポイント)を利用すれば、問題ないと思います。
商品の発送も、安いコストで簡単に利用できるサービスが用意されています。
インターネットを利用した起業の最大のメリットは、とにかくコストを安く抑えられるという点でしょうか。例えば、インターネット環境さえあれば、連絡ややり取りは基本的に無料です。
メールだけでなく、スカイプを利用すれば、テレビ電話が無料です。生配信サイトという、便利なシステムもありますので、個人でも生放送が無料で可能です。商品の宣伝や自己アピールに、存分に威力を発揮するでしょう。
これらの方法とは逆に、ネットを通じた仕事を募集しているところに応募して、個人で仕事を受ける(請負)という方法もあります。
ジョブマッチングサイト(クラウドワークス・シュフティ・ランサーズなど)に登録する、個人や企業で仕事を募集しているところに応募する、などが考えられます。
以上、私のように就業に不利な条件にある人が、それを解決する方法を私なりにまとめると、
の3点が挙げられるでしょうか。
今後の働き方で悩んでいる方へ
私の場合、かなり特殊なケースというか、レアなケースなので、アドバイスができるかどうか、自信はありませんが、いくつか考えてみます。
まず、普段から意識して(できれば具体的な目標を設定して)自分の仕事スキルを高めておく、というのが、ベーシックですが今すぐにでも準備できる方法だと思います。
次に、取れる資格は、なるべく早めに取っておくと良いと思います。
私は学生時代に「普通自動車免許」「行政書士」「秘書技能検定2級」「博物館学芸員」の資格を取り、
働けなかった時期に、なけなしのお金をはたいて「ホームヘルパー2級」の資格と取りました。(約3か月間の講習で、費用は10万円)
どうせお金と時間を使うなら、無駄なことに浪費せずに、自分に投資をして、そしてできれば、一生活かすことのできる資格や技術を習得するのが、確実だと思います。
私の様に、障害やハンデなど、マイナスの要素を抱えている場合は、特にそれが言えるのではないかと思います。
資格は、取れば良いというわけではありませんが、持っているという事実が評価の対象となる場合もあります。
また、取るまでの努力が評価されることもありますし、将来の可能性を買われる場合もあると思います。
さらに、取ってみて分かったことですが、いざ取ってみると、たとえその仕事に実際に携わらなくても、
その分野の知識がおのずと身についてくるものです。
形から入って、中味があとからついてくる、という感じでしょうか?
自分がその資格を持っている、ということが、自己暗示になって、知らず知らずに、資格を持っているのに相応しい自分に、なっていくのかも知れません。
最後に、インターネット環境を利用した独立起業も検討に値するのではないでしょうか。
この分野はまだ歴史が浅く、未知数な部分が多く、成功するセオリーも確立されていませんが、ローリスク・ローコストで始められる点が、魅力的だと思います。
私が出来るアドバイスは、こんなところです。
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