仕事をする時は、誰かと話をしながらしますよね。
例えば、お客様と雑談や商談をし、そこから出た話を上司に報告して指示を受けることはよくあるでしょう。
その際、お客様や上司の話がわかったつもりでいたのに、実は誤解だったという場合もあるでしょう。
あるいは、自分の話が伝わったと思っていたら、全然伝わっていなかったという場合もあります。
このように意思の疎通が上手く行かない場合、一つ一つは小さな問題かもしれません。
しかしそれが重なって、取引解消にまで至り、自分の評価が下がる恐れもあります。
そうした問題を防ぐためにも、お互いに意思の伝達はしっかり行わなければなりません。
そこで今回は、それに関わるコミュニケ―ション力についてご説明します。
コミュニケ―ション力とは?
コミュニケ―ション力とは、お互いに、事実や考え、意思や感情を適切に伝え合うスキルです。
大事なのは、相手の話をよく聞いて、自分の理解が正しいかを確認することです。
そのうえで、自分の話をわかりやすく伝え、相手がきちんと理解できたかを確認することも必要です。
その際、目で見てわかる資料を用いながら話し合うと、お互いの理解がスムーズに進むでしょう。
例えば、営業担当者なら、顧客の話をよく聞いて「今はこの点でお困りですね」と確認します。
そのうえで「こういうサービスで解決できます」とわかりやすく説明し、理解してもらえたか確認します。
その際、サービス内容を示した資料を用意して、それを見てもらいながら話し合うと、お互いに一層わかりやすくなります。
このように、言葉と態度、資料を総動員して、傾聴と説明をしっかり行い、お互いの理解を深めていくことが、コミュニケ―ションのポイントです。
どんなメリットがあるのか?
この力がつくと、誤解によるトラブルを回避できます。
お互いの考えを理解したうえで仕事を進めていくので、「こんなはずじゃなかった」や、言った言わないなどの問題を起こさずに済むのです。
またそれだけでなく、信頼関係も深まります。相手をよく理解し、自分のこともわかってもらう姿勢自体が、人として信頼されます。
その過程で価値観を共有できれば、安心して取引できるようになるのです。
先ほどの例で言えば、営業担当者が顧客の話をよく聞いて、ニーズを理解し確認すれば、顧客の真の要望をきちんと把握できます。その結果的外れな提案をせずに済みます。
また、自己中心的な押し売り営業では迷惑がられるだけです。
その点、顧客のことをよく理解し、サービス内容もしっかり説明する営業ならば、信用されて、末永く深い信頼関係を築いていけるでしょう。
会社にとって安定した顧客基盤は大切です。だからこそ、顧客との間でコミュニケ―ションをしっかり取って誤解を防ぎ、信頼関係を築いていく必要があるのです。
どうやって身に付ければよいのか?
この力をつけるために、普段から、あえて話のわかりにくい人の説明を聞く訓練をしましょう。
その方が、わかろうとして必死に耳を傾けますし、理解するために一生懸命考えるはずです。その過程で、相手を理解する力が向上するでしょう。
また、相手のタイプに応じて、話し方を臨機応変に変える練習も有効です。
世間にはいろんなタイプの人がいて、どう話せばわかってもらえるかが違います。話し方のパターンを豊富にすることで、自分を理解してもらう力も伸びるでしょう。
例えば、新入社員は説明能力が不十分で、話の要領を得ない場合が多いです。そこでイライラせずに話をよく聞いて、言いたいことを理解して確認する訓練をしましょう。
また、自分を理解してもらう際も、直観でイメージをつかむ人には、図入りの資料を中心に説明します。
一方論理的に把握する人には、結論と根拠をきっちり説明します。このように、臨機応変に話し方を変えられるようにしましょう。
こうして普段から自分を厳しい状況に置いて訓練しておけば、いざ本番となった時に、楽にコミュニケ―ションが取れるはずですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回はコミュニケ―ション力について説明してきましたが、ご参考になりましたでしょうか。
プライベートの会話なら、何となく話が通じるだけでも済むかもしれません。
しかし仕事では、コミュニケ―ションが上手く行かないと、誤解によるトラブルで取引解消にまでなりかねません。
コミュニケ―ションは、日常的に誰でも行う分、何もしなくても上手く行くと考えがちですが、決してそうではありません。
相手をよく理解して、自分のこともわかってもらうのは大変なのです。
今回ご説明した内容を参考にしてコミュニケ―ション力を高め、顧客や周囲の人たちと良好な関係を築いていって下さいね。
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