【第6回】意思決定力:できる社会人に欠かせないビジネススキル⑤

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仕事をしていると、日々何らかの意思決定を迫られますよね。複数ある仕事の中で、どれから先に片づけるかといった、割と簡単なケースもあるでしょう。

一方で、新規の取引先と契約をしてよいかといった、比較的重大な決断を迫られる場面もあります。

これらの場合、「本当にこれでいいんだろうか」「失敗したらどうしよう」などと思い悩んで、なかなか決められないことがあるでしょう。

特に、初めてのことや影響の大きいことをする場合は、なおさら慎重になりがちです。

しかし、元々時間や労力、予算は限られていますから、いつまでもだらだらと判断を先延ばしにしていいわけはありません。

また、昔に比べて自分を取り巻く環境は、変化のスピードが速くなっているので、もたもたしてもいられません。

そのため、出来る限り早く、しかも的確に判断を下して行く必要があります。そこで今回は、そうするための意思決定力について、詳しくご説明していきます。

意思決定力とは?

意思決定力とは、何らかの問題に対して、確かな根拠と決意を持って、その方針や対策を決定するスキルです。

具体的には、まず前回ご説明した仮説思考力を生かして、「こんな方針や対策でいいだろう」という仮説を立てておきます。

そのうえで、それをやった場合のメリットとデメリットを比較して、メリットが上回る場合のみやるという決断をします。

また、それをやった場合のシミュレーションをして、最悪の事態を想定し、それへの対策も練っておきます。

後はもう、思い切って始めてみて、そこから先はやりながら改善していく、というくらいの意識でどんどん進めていきます。

例えば、新商品開発販売を行う時に、「こういう商品が売れるだろう」という仮説を立て、それを開発する場合のメリットがデメリットを上回る場合は、やる決断をします。

また、仮に売れなかった場合の損失額などを算定しておき、撤退時期を決め、他の商品の開発販売で穴埋めできるように対策を取っておきます。

後はゴーサインを出し、試供品を作って、ユーザーの反応を聞きながら改良を重ねて行き、売れる商品へと近づけていきます。

こうすれば、限られた時間や労力、予算の中で、スピーディに、しかも的確に意思決定していけるでしょう。

どんなメリットがあるのか?

このスキルが得られると、コストパフォーマンスの高い仕事ができるようになります。

上記のように、限られた資源の中で、素早く的確な意思決定ができるわけですから、非常に効率がよく効果的な仕事ができるようになるわけです。

また、そうした素早い意思決定ができるので、目の前にあるビジネスチャンスを逃さずに済みます。

その結果、会社としては同業他社との競争に勝てますし、自分自身の評価も高まるでしょう。

先ほどの例で言えば、新商品の開発販売がスピーディに的確に行えるようになり、意味のある仕事を次々とできるようになるでしょう。

それを通じてノウハウも蓄積されていき、ますます商品の品質と開発のスピードが向上していきます。

そうなると、ヒット商品が出る確率も高くなり、ライバル企業に打ち勝てて、開発担当者としての自分への評価も高まります。

このような迅速的確な意思決定は、管理職など上のポジション行くほど求められますから、このスキルがあれば社内でも重用されていくでしょう。

どうやって身に付ければよいのか?

このスキルを高めるには、まず日頃から多くの情報に触れて、仮説を立てるための判断材料を蓄積しておく必要があります。

読書やネットでの検索をしたり、現場に行ったり、人に会ったりして、意思決定の元になる基盤を作っておきましょう。

また、普段からどんな小さなことでもいいので、実際に意思決定をする練習をしておきましょう。

食事をとる店を新しく開拓するといった些細なことから始めて、顧客への提案商品を決定するといった仕事での大事な場面まで実践していきましょう。

いずれにせよ、自分が全責任を負って判断を下し、覚悟を持って出てきた結果を100%引き受けるという、緊張感のある意思決定を繰り返していくことが大切です。

まとめ

いかがでしたでしたか?

今回は意思決定力についてご説明しましたが、何か一つでも参考になりましたでしょうか。

昔は規制に守られて競争も激しくなかった時代だったので、時間をかけてゆっくりと慎重に意思決定をしても、まだ間に合ったかもしれません。

しかし今は、規制緩和が進み、グローバルな競争に晒されているため、のんびりしていることはできません。

その厳しい競争を勝ち抜き、確実にチャンスをモノにしていくためにも、素早く的確な判断を下せるようにならないといけません。

今回ご説明した方法を参考にして、ぜひそうした意思決定ができるようにしていって下さいね。

 

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