正社員では働いているけど、仕事が辛いし、残業も多い、責任も重い。自分はそんなにお金が必要じゃないからパートになったほうが平和に暮らせるのではと思う人も少なくないと思います。
でも、いざパートになろうと迷ったとき、本当に自分の人生にとって得なのか。わからないことだらけですよね。
まず、パートになった場合のデメリットを知って、自分にとって得するのか損するのかを考えてみてからでも遅くはないでしょう。
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(診断時間は約5分です)
①給料が低くなる
断然と言っていいほど、給料が落ちます。誰でもすぐにわかることですが、意外と盲点なのが、年収ベースで考えること。
例えば、年にボーナスが2回、3カ月分場合を考えます。正社員の場合は、単純に15カ月の月給計算となります。
また、正社員の場合には残業をしたときに支払われる超過勤務手当が、パートになると時給計算になるため、もらえる額が少なくなります。このことも考慮しましょう。
そのほかにも、会社の福利厚生として設けてある、通勤手当や家族手当、住宅手当などがなくなる場合があります。
会社によってはさらに違う手当もついていたりしますから、把握しておいたほうが良いでしょう。
扶養に入る場合は、1年で稼げる給料が制限されてしまう場合もあります。下手をすれば稼いだ分を税金に取られてしまって、結果無駄にするお金が少ないこともあります。
パートになれば、時給計算+労働時間短縮+ボーナスなしになりますので、6時間労働で月20日勤務しても、正社員の1/3以下となってしまうことも。
きちんと計算するほうが良いでしょう。
②福利厚生や年金が悪くなる
会社によっては、給与以外の福利厚生がある場合がありますが、パートにはそれらの恩恵を受けられない可能性があります。
社員旅行や特別休暇、冠婚葬祭の際の手当や、社内割引制度。正社員だからこそ受けられるメリットもありますので、しっかりと把握しておきましょう。
決められた規模の会社では、厚生年金に加入することが義務付けられています。そのため、年金の掛け金は、会社が半分と自分が半分と折半して支払っています。パートになることで、その恩恵を受けられなくなることがあります。
現在の制度ではパートも加入するように促されているようですが、現状はそう簡単ではありません。
会社のメリットとしてのパートは、厚生年金を払わなくてもよい=経費が抑えられるということです。
しかし、制度改正によって選択支が増したはいいが、経費が掛かってしまいます。
そこで、会社は労働時間を増やして年金に加入してもらう(労働を増やすことで、サービスの量や質をあげるメリットと引き換えに)か、逆に労働時間を減らして加入しない今までと同じ方法でいくかを迫られました。
多くのパートを雇って運営している会社は、後者を選ばないと経費が運営を圧迫してしまいます。
よって、パートは短時間労働に限ったほうが経費的メリットがあるため、厚生年金には入れない雇用形態があります。就職先の取り扱いをきちんと調べたうえで、判断したほうが良いでしょう。
③人間関係が悪くなる
例えば同じ会社内で、正社員からパートになった場合は、人間関係にも注意が必要です。どんな事情があったにせよ、パートになるということは、正社員の下に見られてしまうということです。
今まで仕事のやり方を通そうとすると、偉そうだとか生意気だとか思われやすいものです。
逆に、パートになったからといって力を抜いて仕事をしてしまうと、あの人は変わったねとか、使えなくなったねとか言われてしまうかもしれません。
パートと正社員とで基本的に行う仕事が違わない場合に、特にそういう傾向が出やすくなると思います。
会社側はあくまで正社員とパートは雇用形態が違い、労働時間が違うだけと思われることがありますから、仕事へのモチベーションや質については変わらないのだと思っていたほうが健全でしょう。
ほかの会社にパートで就職した場合も人間関係に振り回される可能性があります。正社員で長年にわたり責任をもって働いていた方には、プライドが邪魔することも。特にバリバリとやってきた中間管理職は注意が必要かもしれません。
パート職に就くと、まず他のパートさんのモチベーションや仕事への思いの違いに愕然とすることも。
私たちはパートだから正社員の方々のお手伝い的な心持ちで仕事をしていると、イライラするかもしれません。また、ほかのパートさんに正社員のように指示命令な感じで話してしまうと、不快感を抱かれてしまいます。
あくまで、パートはパートと心のどこかに線を引き、仲良く上手く立ち回れる力が必要かもしれません。
まとめ
人生の中では様々なことが起きます。
時に正社員からパートへと選択しなければならない時もあるでしょう。選択はあくまで自分が決めること。決める前に、後悔が少ないよう情報を集めて判断することが大切です。
パートになったからといって自分が負け組になったとか思わなくて良いように、自分の人生設計はきちんと考えたいものですね。
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