26歳ニート。

この言葉を聞いてあなたはどんなことをイメージしますか？

• 怠惰な生活をしているなあ。
• なぜ働かないのだろう。
• 将来について考えているのだろうか。

恐らくこのようなマイナスなものをイメージすることでしょう。

実際、私の友人で元26歳ニートであった人がいましたが、彼女もまた斯様なイメージを周囲からも、そして私からも抱かれていました。

残念ながら、26歳ニートという状況は、決して良い状況とは言えません。

私の友人がそうであったように、周囲からマイナスイメージを持たれ、“あの人は変わっている”というようなレッテルを張られるからです。

また経済面、信用面においても不利なことが多くなります。ゆえに、斯様な現実がある以上、26歳でニートであるならば、社会に出た方が断然良いのです。

社会で活躍していた経験があるのであれば、尚更社会復帰をした方が良いのです。

そこで今回は、26歳ニートが社会復帰するための５つの方法について、私の友人を例に挙げながら、主に“意識”に重点を置いて、お話したいと思います。

①きちんと現実を見る

先ず１つ目の方法は、最も大切な方法、“きちんと現実を見る”というものです。

就活セミナーやイベントに参加するという方法も勿論大切ではありますが、26歳ニートの場合、先ずは斯様な行動よりも、“意識”を変えることの方がずっと大切なのです。

冒頭申し上げた通り、現在、ニートに対する世間一般の評価は非常に厳しいものです。

とりわけ26歳という年齢でのニートとなると、多くの26歳は社会人になって5年目以上となっている為、大人としての知識や経験値の部分で相当な比較をされてしまいます。

私の友人もそうでした。

周囲が社会人５年目になるタイミングで、彼女はニートであった為、知識や経験値の比較をかなり厳しい目でされていました。

また仕事のことだけでなく、プライベートの面でもそうです。私自身は結婚しましたし、住宅ローンを組んでマンションを購入していました。

周囲が仕事やプライベートの面で、新たなステージに上がっている中、彼女は特に何も変わらないまま。周囲は厳しい目を持ちながらも、同時に憐れむような目で彼女を見ていたのは言うまでもありません。

今というその瞬間を切り取れば、何もしなくても、何も変わらなくても良いかもしれません。しかしながら長い目で見た時、ニート状態でいることがどれだけ自身にとってマイナスなことになるのか、どれだけ勿体無いことになるのか。

それをきちんと考えなければなりません。

彼女は時々、働いている人たちのことを指して“毎日会社の為に尽くして大変そうだ”などと少々批判めいた発言をしていました。言葉悪いかもしれませんが、聞く人が聞けば負け惜しみのようにしか聞こえませんよね？

“きちんと現実を見る”という方法は、とってもシンプルなものです。

しかしこの方法を先ず取り、“意識”を変えることに重点を置かなければ、ニートから社会復帰をする為の大切な一歩を踏み出すことすらできません。

自身の置かれている状況、周囲の状況、そして自身に向けられている視線。先ずはそれらをきちんと見つめることが社会復帰のためのファーストステップなのです。

②ライフプランについて真面目に考える

２つ目の方法は、“ライフプランについて真面目に考える”というものです。

先程少々触れましたが、26歳という年齢は、仕事においては社会人5年目以上となっている時期ですし、プライベートにおいては結婚・出産・マイホーム購入等々をする人が増えてくる時期です。

まさに環境が目まぐるしく変わる時期と言えるでしょう。

繰り返しにはなりますが、今と言うその瞬間だけを切り取れば、ニート生活が楽しければそれはそれで良いでしょう。しかしながらニートの場合、自身が望むことを望むタイミングで全て行っていくことは非常に難しいです。

周囲からの厳しくも憐れむような視線だけでなく、経済面や信用面においても問題が出てきてしまうからです。“ライフプランについて真面目に考える”方法を取らなければならないのは、まさにこれが理由なのです。

どのタイミングで何をしていたいのか。何を得ていたいのか。これらについてきちんと考えておかなければなりません。26歳とはそんな年齢なのです。

例えば30歳までにマイホームを購入したいという計画があるのであれば、その為には何が必要でしょうか？

十分な資金、そして社会的信用が必要となってきますよね？

マイホームを一括購入できほど資金があるのであれば別ですが、無いのであればローンを組む必要が出てきます。

残念ながらニートの場合、社会的信用がゼロに近い為、ローンを組むことは先ず不可能です。望むタイミングで望むものを得ることができないとはまさにこのことなのです。

また友人の場合、ハローワーク等で受けられる研修やセミナーの全てを、年齢制限が理由で受けることができませんでした。

きちんとライフプランを考えた上でそれに必要な事柄を整理していれば、早めに研修やセミナーを受けることができたにもかかわらず、それをしなかったばかりに受けることすらできなかったのです。

• またあとで考えればいいや。
• なるようになるさ。

26歳ニートの場合、斯様な言葉で解決することは非常に少なくなってくるのです。

③ニート脱却最優先の行動を取る

3つ目の方法は、“ニート脱却最優先の行動を取る”というものです。

先程申し上げた通り、26歳という年齢は人生において何かと変化が起こる年齢であり、また今後の自身の将来を見据えた行動をしておく必要が出てくる年齢です。

そして忘れてはならないのは、ニート、しかも26歳という年齢におけるニートに対する世間の視線は非常に冷たいものです。

ゆえに、26歳ニートが置かれている状況というのは厳しいものであると言えます。

しかしながら一方で26歳という年齢は、まだまだ若い年齢ということもある為、再起をかけて何かアクションを取るには十分間に合う年齢でもあります。

つまり社会復帰をするには遅すぎるだとか、手遅れだなんていうものでもないのです。

ゆえに、厳しい状況下ではありながらも、まだ社会復帰には十分間に合う年齢である今こそがチャンスなのです。それを逃してしまうと、更に状況は厳しくなりますし、社会復帰するにも手遅れになる可能性が出てきてしまうでしょう。

“ニート脱却最優先の行動を取る”とは、まさにこのことなのです。

“ニート脱却最優先の行動”とは、具体的には、“チャンスにはすぐに飛びつく”、“より好みをしない”ことが挙げられます。

まだまだ年齢的には若い、社会復帰には間に合うとは言えど、厳しい状況下であることは間違いありません。そのため、チャンスに対しては何事にも貪欲に望んで欲しいのです。

私の友人には当初それができなかった為、なかなか社会復帰を果たすことができませんでした。仕事内容、給与・待遇面等々においてこだわりが強く、就活がうまく進まなかったのです。

しかしながら、自身の状況を理解し、こだわりを捨ててオープンな気持ちで臨んで以降は、きちんと仕事も決まり、無事社会復帰を果たすことができました。

社会復帰を果たす為には、会社員や学生と言った肩書を得ることが先ず大切です。仮に待遇面等に不満があったとしても、先ずはニートから脱却しなければ何も始まりません。

仕事でのパフォーマンスや能力等がアップすれば、自然と待遇面でも改善がされます。

実際、友人も社会復帰を果たした際は試用期間も兼ねて派遣社員と同等の待遇で入社をしましたが、その後正社員同様の待遇を得ることができました。

社会復帰を目指す26歳ニートにとって、最もこだわらなければいけないのは、仕事内容や給与・待遇面ではありません。

最もこだわるべきものは、26歳の持つ若さやバイタリティーを活かして、いかに早くニートを脱却するかなのです。

④平日に積極的に外に出るようにする

４つ目の方法は、“平日に積極的に外に出るようにする”というものです。

ニートと言えど、家に引きこもっているパターンと、そうではないパターンの方が存在しますね？

ここで言う、“平日に積極的に外に出るようにする”とは、家に引きこもっているパターンの方には勿論ですが、そうではないパターンの人にも強くお伝えしたい内容です。

つまり何が言いたいのかと言いますと、外に出て“通勤風景や働いている人”、そして世の中の動きをじっくり自身の目で見て欲しいということなのです。

勿論、就活セミナーやイベントへの参加も大切です。

しかし未だそれを実行するまでに“意識”が向いていないのであれば、是非“通勤風景や働いている人”、世の中の動きを見るようにしてください。

スーツ姿の人、携帯電話を片手にビジネストークをしている人、作業着や制服を着て動き回っている人等。自身がニートをしている間、他の人たちが何をしているのかを目で見て欲しいのです。

そして自分と同世代や、自分よりも若い世代の人がいれば、その人のことを目で追っかけてみてください。きっと焦りや不安を感じると思いますよ。平日に外に出る意味は、ずばりここにあるのです。

平日は多くの人々が慌ただしく働く日。斯様な中、他者と自分とを比較し、そして今の自分を客観的に見つめ直して欲しいのです。

ニートであった私の友人はかつて、“平日働く友人と平日の夜に会うと、非常に心が苦しくなる。”ということを良く漏らしていました。

要は、自分はニートなので余裕を持って待ち合わせ場所に現れるが、友人はバタバタと現れる。自分はニートなので非常にカジュアルな服装で現れるが、友人はかっちりとしたスーツで現れる。

こういった比較をすることで、嫌でも、自身が何もしていない、所謂ニートなのだと自覚をしてしまうのだそうです。しかしながら斯様な自覚、ショックが彼女自身を奮い起こすきっかけになったのも事実。

ゆえに、彼女自身がそう感じたように、“平日に積極的に外に出るようにする”行為は、自身の社会復帰を後押しさせる大切なものなのです。

⑤成功している友人の話を聞く

ラスト５つ目は、“成功している友人の話を聞く”という方法です。

繰り返しにはなりますが、26歳という年齢は社会人としてある程度の経験が既に積まれている年齢。仕事面だけでなく、プライベートの面でも結婚・出産・マイホーム購入等々、あらゆる変化の起きる年齢です。

ニートをしていると、どうしても外の世界での出来事に疎くなってしまいがちですが、世間一般の26歳の間では斯様なことが次々と起こっているのです。

“成功している友人の話を聞く”とは、まさに斯様な変化を経験し、公私共に充実した生活を送っている人の話を聞くというものです。

成功者の話を聞くことで、今後自身がすべきこと、目指すべき指標が明確になることでしょう。ニートであった私の友人も、“意識”を変える為、自身の周りにいる成功者たちの話を良く聞きまわっていました。

そして同時に、成功者たちに対し、自身の全てをさらけ出して悩みを相談していたものでした。今はニートではあるが、それなりの給与・待遇の職場で仕事がしたいと望んでいること。

プライベートでは30歳までには結婚し、三人は子供を授かりたいということ。

そして現在夢や願望がありながらも、口ばかりで具体的な行動をしておらず、努力ができていないということ。彼女は素直に話していました。

それを聞いた周囲の人間は、当然のことながら、今後どのように行動すべきか、何を改善すべきかをきちんと彼女に伝えてあげていました。

具体的には、“先ずは派遣でもパートでもすぐにでも職に就くこと”を強調していました。

“職に就かなければそもそも収入が得られない。ゆえに斯様な状態では結婚・出産・育児なんて絶対に無理！”とはっきり伝え、各々に掛かる費用についても具体額を提示したのでした。

厳しいながらも、具体額を提示しながらアドバイスをしてくれるなんて、非常に親切ですよね？

しかしこれは普通と言えば普通のことなのです。

プライドを捨て、きちんと現実に向き合おうとしている人に対し、救いの手を差し伸べない人なんてそういないのです。ゆえに“成功している友人の話を聞く”方法は非常に簡単なことと言っても過言ではないでしょう。

もし容易に実行できないのであれば、それはニートである自身が現実と向き合うことができないでいるから。“意識”がそこまで向いていないからなのです。

前に挙げた方法でも申し上げた通り、積極的に世の中に目を向け、それに対して自身はどうなのかを見つめて欲しいのです。

自身の周りにいる成功した友人からの話は、就活セミナーやイベント等で聞く話よりも、ずっと現実的ですし、何よりもずっと心に刺さるものとなりますよ？

まとめ

いかがでしたか？

このように、26歳ニートが社会復帰するための方法とは５つ存在するのです。冒頭から申し上げているように、26歳ニートという状況は決して良い状況ではありません。

マイナスレッテルをはられるだけでなく、経済面、信用面においても不利に働くことが多くなります。働いていれば得られるようなことも、得ることが難しくなるのです。

私の友人は元26歳ニートでしたが、今では社会復帰を果たし、忙しいながらも伸び伸びとした生活を送っています。勿論、ニートから社会復帰を果たすまでの間は、長く苦しい道のりではありました。

なかなか“意識”が変わらず、何度も挫折。決して平坦なものではありませんでした。

しかしながら“意識”が変わった後は、計画性も増し、就活も効率良く進むようになりました。就活セミナー等に行くことは勿論大切です。

しかし、何が問題なのか、このままニートを続けるとどうなるのかを自身で理解し、“意識”を変えることの方が、彼女の経験からもずっとずっと大切なのです。

今回挙げた方法を参考に、是非社会復帰を果たして下さいね。

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