派遣期間が長い場合も短い場合も、派遣を辞めるときはお世話になったみんなへは迷惑を掛けないよう気を遣いますよね。

立つ鳥跡を濁さず、と言いますからスマートに職場を去るためには幾つか注意点があります。でも、注意点なんていうと堅苦しいので「気遣い」とか「気配り」と思った方が良いかもしれないですね。

私も事務職として派遣の仕事を長い間続けてきました。勿論、幾つもの職場を経験しました。長い職場もありましたしほんの数日しかお世話にならなかった職場もあります。

良い思い出も悪い思い出もありました。そんな中で辞める時に注意してきたことを書きますね。

①突然辞めないこと

まず第一には、突然辞めない事。これは派遣先にとっても派遣元にとっても迷惑になりますし、そして何よりあなたにとってマイナスになります。やはり社会人として事前に相談も無く辞める、というのはあまりよくありませんよね。

辞めると決めたら営業さんに相談をして、この日までに辞めたいと伝える。そしてそれを職場にも伝えてもらう。

その後、双方できちんと相談をしてその日を決める事。

きちんと話し合いをすれば、例えば有給が在ればそれを使う事もできるのか？仮に有給が一週間あったとしたら、辞める日までの間の一週間分に充てても大丈夫か？辞めるまで忙しくなった場合残業はできるのか？どちらもお給料に響いてきますから重要です。

それにそういった細かい事をしっかりしておかないと、ずるずると仕事を辞められなくなってしまったりしますからね。

例えば、次の人が決まるまで・・・とか。またこれは辞められない場合ではないですが、仕事をしていた時、突然その日から仕事に来なくて、派遣会社の営業さんに連絡をしてもらったら当人から「辞めます」と返事があり辞めた人がいました。

後で営業さんから「あんなふうに辞められちゃうと、次の仕事を紹介するのを躊躇いますよ・・・」と聞き、私もああどんなに辞めたくても気を付けようと思いました。

でもどうしてもすぐに辞めたい！なんて場合もありますよね。人間関係とか仕事の内容とか。でもぐっと我慢（出来るなら！）した方が良いですよ。やっぱり次の仕事が紹介されないと困りますし、営業さんはそういう部分を重要視してますから。

②仕事を残さない

第二は自分の行ってきた仕事をきちんと終わらせる事。これに関しては、引き継ぎがあれば後任の人にしっかり教える。

それが無い場合でも出来る限り自分が辞めた後の事を考えて、簡単でも良いからマニュアルを作るとか、その仕事が滞らないようにしてくださいね。

私は一度だけ、引き継ぎ期間が一日と言う職場があり、そこはマニュアルも無く前任者から仕事の流れと内容は見て覚えて！という感じで、とても苦労したのを覚えています。（隣で仕事を見せてもらいながら説明を受け、その後で自分でやってみるという風に教えてもらいました）

なので、その仕事を辞めるときは簡単ですけどマニュアルを作ってきました。勿論、そんな物を作っている暇なんて無い事もあるでしょうから、出来たらで良いと思いますよ。

あくまで、先を考えて仕事が進むようにしておけば良いんですから。特にそういう引き継ぎやマニュアルは必要ない、という仕事ならそんな心配はしなくて済みますしね。

③整理整頓をして挨拶を済ませる

第三は最初にも書きましたが立つ鳥跡を濁さず、で自分の机回りをきちんと片づけて（この際、会社のものは忘れず返却することが大切です）、職場のみんなにも挨拶することでしょうか。

以前、辞めた派遣さんの机の引き出しからハンコが出てきた事がありました。慌てて連絡をしたら、破棄して大丈夫ですと言う事だったのですが、ハンコなんていう大事な物だったのでどきっとしました。

小さいものなので、たまにあるんですよね。こんな風に後になって忘れ物があっても自分が困りますし、職場のみんなも困っちゃいますしね。

そして辞める理由は色々あるとは思いますけど、挨拶は一応のけじめとしてやっておいて損は無いと思います。ちなみに全員に一人ひとり挨拶はしなくて良いと思います。

例えば職場の偉い方に最後の日の帰りに挨拶をするとか、職場を出る時にドア口で「お世話になりました」と、お辞儀をしながら一言言うとかで十分です。

それだけで印象が良くなりますよ。もしも、その後にどこかで顔を合わせても笑顔で会釈が出来ると思います。元の職場からの印象が良いと、営業さんにもそれが伝わって自分の次の仕事に繋がります。

それになにより挨拶を済ませると、「ああ、終わったなぁ」と思いますしね。

まとめ

私の経験から、派遣を辞めるときの注意点を書いてみました。

職場によって注意しなければならないことも違うと思いますから100パーセントこれが当てはまるとは言えません。

ですが、それでも辞めると決めたらきっちりとその日を決めて、忙しくなるかもしれませんが仕事をある程度しっかり終わらせて、可能なら引き継いで、職場を綺麗にして挨拶を済ませる。この三つは押さえておいて間違いはないと思います。