美容師の仕事は大変な仕事です。特にアシスタントの時はたくさんある仕事の中で一番大変な仕事ではないかと思うほど本当に辛く大変でした。
朝店に行くのが嫌でじんましんがでたこともありますし、毎日朝に「今日はやめる。」と店長に言おう、と出勤したものでした。実際何日か辞めようと思い休んだこともありました。
アシスタントのうちは辞めたいと思った事がない人はいないはずです。美容師の半分はアシスタントのうちに辞めていきました。
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私が辞めたい理由は大きく分けると3つありましたが、何とか解決して20年間続けることができたので、その解決法を紹介したいと思います。
①時間がとにかくない
まず1つ目は時間がない事です。アシスタント1年目の時代は店がオープンする前に誰よりも早く出勤し、前日洗濯を終えて乾かしていたタオルをすべてたたんで営業で使えるように準備しておかなければいけませんでした。
そして営業が始まり、営業が終わると技術の練習をします。朝の練習も加わり、朝7時に出勤して夜は1時、遅い時は2時過ぎに帰宅する事もありました。
休日は月に5回ありましたが、そのうち3回は勉強会でした。休みは平日で、せっかくの休みも誰かと約束する事もなく、疲れているので寝て1日を無駄に過ごしました。
時間が無さ過ぎて私は何をしているんだろうと思ってしまいました。しかし、この期間はあっという間に終わります。
タオルをたたむ仕事は、次の新人が入社すると新人の仕事になりますし、一生懸命頑張った時間は、スタイリストになった時、良い思い出になりますし、しっかり練習してきたことは自身につながります。
辛ければ辛いほど自分に経験として身になっているので、決して無駄な時間ではありません。
②手荒れと腰痛
2つ目は職業病です。手荒れや腰痛です。手荒れがひどい人は指先が3センチほどの晴れてしまうほどのひどさです。しかし、手荒れはスタイリストになっても完治することはありません。
ただ、シャンプーなどの作業がなくなるので手荒れは軽減できます。アシスタントを乗り切れば、辛い手荒れはなくなります。
私が悩まされた腰痛も前かがみになるシャンプーのせいでした。アシスタントのほとんどが腰痛を患っていました。しかし、皆コルセットをすると腰痛が和らぎ、なんとか乗り切りました。
コルセットをしている事でウエストが細くなり、女性には良い事もあります。腰に筋力をつけようとみんなで腹筋したり腰を鍛えました。腰痛もスタイリストになり、シャンプーをしなくなると軽減します。
③先輩のわがまま
3つ目は先輩のわがままです。アシスタントの時代は、お客様よりも先輩の気を使わなければいけませんでした。これが一番つらかったです。
1ヶ月無視された事もありますし、お客様の前で嫌がらせをされた事もありました。灰皿が飛んできた事もありました。
黒いものでも先輩が白だと言ったら白と話を合わせなければいけないほど先輩への気づかいは大変でした。しかし、全員が嫌な先輩ではありません。嫌な先輩がいたとしても、自分のことを分かってくれる先輩が絶対に居るはずです。
ですから、嫌な先輩がいたら、違う誰かに相談してください。自分に年が近い先輩に相談すると良いでしょう。自分が辛いと感じている事を、乗り切って美容師を続けている先輩は誰よりも一番辛い気持ちを分かってくれるはずです。
そして的確な良いアドバイスをくれるはずです。先輩が嫌で辞めていくアシスタントは、1人の先輩が嫌だからと言ってすべての先輩を嫌いになってしまい、相談をしない人ばかりです。
悪い先輩ばかりではないので、是非相談してみてください。相談し気持ちを分かってもらう事で安心し、自分だけではないんだと思う事で強くなり耐える事が出来ます。
自分を分かってくれる人が1人でもいれば頑張れるものです。いくら才能があったとしても、良い理解者がいなければ良い美容師にはなれません。
そして美容師という仕事は自分の頑張り次第で結果が出る仕事です。嫌な先輩がいたとしても、頑張り次第で見返すことができるので頑張ってほしいです。
まとめ
私は3つの辞めたい問題を乗り越えてやりがいのあるスタイリストになりました。
スタイリストはアシスタント時代とは全く異なる悩みがありますがたくさんのお客様と接し、喜んでもらえる事で生きがいを感じます。こんなにもやりがいのある素敵な仕事はないと感じています。
今、そう思えるのは、辛いアシスタント時代にあきらめず乗り越えてきたからこその生きがいだと思っています。
アシスタント時代に辞めていった仲間たちの事を思うと、あの時続けていればこんな楽しいと思える仕事ができたのにと思ってしまいます。
辞めていった仲間たちと未だに交流がありますが、皆後悔しています。人をきれいにして人を喜ばせる事ができる美容師はとても素敵な仕事です。
それを感じる前に辞めてしまうのは本当にもったいないので、絶対にあきらめずに続けてほしいです。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
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