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窓際族と聞くと、ある程度の年齢を重ねたベテランの社員で会社の隅の方へ追いやられている人と言ったイメージを持ちますよね。
まともに業務も持たず、与えられず、ただ何となく一日を会社の隅で過ごして、時間が来れば退社する、そんなイメージを持っている人が多いはずです。
私自身も同じように認識していて、「あの人が俗に言う窓際族だな」「そうはなりたくないな」などと考えていたものです。
ところが、最近は少し変化してきている面もあるようです。
会社を取り巻く環境も変化してきて、法整備が行われたり、国を挙げての労働時間削減の動きが強まっていますよね。
「ブラック企業」などという言葉も認知されて会社の社員に対する対応は変化を迫られています。その一方で「ゆとり世代」と言われる新世代が社会に出始めてきています。
そんな現代の窓際族になる人にはどんな特徴があるのかを整理してみました。
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①能力面、スタイルの特徴
①-1.経験値不足
一昔前までであれば、窓際族と言われる人たちの大半は年齢と経験を重ねた定年間近のベテラン社員が占めていました。
この人たちの中には、十分に経験も積んでいて、中にはそれなりの功績も残しているといった人たちも含まれたいたケースもあります。
どんな人であっても会社に20年、30年といれば、それなりの経験値は積み上げられていくものです。それにも関わず窓際族の特徴として経験値不足を上げるのには理由があります。
窓際族と言われる人たちというのは会社にとっては重要度の低い社員ということはわかりますよね。窓際族になるには色々な過程がありますが、その代表的な1つが人事異動です。
現実には社員4、5人といった小規模な会社や10人以下くらいの中小企業では、
窓際族を置いている余裕がないというのが実態です。
それなりの規模の会社でそれなりの組織や部署がある会社になればなる程、
窓際族が誕生し、居続けているケースが多くなります。
経験値不足が窓際族の特徴となるのは人事異動によるものが大きいというのは、
左遷人事や退職勧告とも言える人事を時として会社は行うことが要因となります。
つまり、全く経験のない部署や本人が苦手とするような部署に、
人事異動をかけるということです。
それにより、経験のないままその部署にも適応できずに窓際族となるケースと、
既に残るなら窓際族でという形で新しい部署に異動をかけられるケースがあります。
いずれのケースにおいても窓際族は「仕事を分かっていない」「ここでの仕事の経験がない」などといった印象を周囲からは持たれることになるのです。
①-2.時間稼ぎ
窓際族になる人たちの大きな特徴としてあげられるのが仕事のスタイルです。
時代の変化とともに各企業において残業時間の扱いは大きく変化してきています。
当然の事ながらサービス残業を課すことはできないのが現代社会の企業です。
それに伴い、会社として残業時間の削減を掲げている企業は年々増えています。
しかし、働く側としては残業代というのは給与所得の一部のため、
過度の削減は所得の減少につながってしまいます。
会社としても給与カットの為に残業削減を掲げているのではないので、
全ての社員に対して過度な残業削減は求めない場合が多いはずです。
そこでターゲットとなるのが窓際族と言われる社員とその予備軍になる社員です。
彼らは持ち合わせている業務の量にかかわらず、自分たちの計算に基づいた時間で業務が終わるよう仕事のペースを調整するという特徴を持っています。
既に窓際族になっている人においては、何をしているか分からないけど、
いつも定時までは何かをして1日を過ごしているというパターンです。
周囲から見ると「することもないはずなのに」「いつも何をしてるんだろう」という見られ方をしますが、それでも彼らはしっかりと時間を調整し1日を過ごします。
窓際族の予備軍と言われる人たちも同様です。
多くの場合、この予備軍と言われる人たちにおいても定時には完了して、
当然の仕事量しか与えられていない場合が多くなります。
それでも彼らはそうなる前の残業時間と同様に残業をしようと時間稼ぎをします。
時間を延ばすのに仕事量が少しでも増えるのであれば良いのですが、そうならないのが彼らのもう1つの特徴で、それによって予備軍から窓際族へ確実に進んでいってしまうことになります。
①-3.処理屋
今現在は窓際族じゃない人がどのようにして窓際族へのなっていくのでしょうか。
会社としても当然ながら仕事の出来る人や必要な人に窓際族の道は進ませないはずです。
そして、窓際族とは本人が望んでその位置づけに向かっていくというケースもほとんどありません。会社から直接的に通知がある訳でもないのですが、気が付けば窓際族と言われているというのが窓際族です。
その位置づけになっていく人たちの仕事のスタイルにはある特徴があります。
それは共通して処理屋として業務をこなしていくという点です。
「処理と仕事は異なる」という言葉を耳にしたことがある人も多いと思いますが、
処理とは言われたことだけを言われただけ言われた通りにするということです。
それで十分という考え方もありますが、長期的に見て会社が求める人材というのは処理ではなく仕事をしてくれる人です。
言われたことを自分なりに考えて必要な補足を加えて完了させるという事です。
窓際族になると会社が求めることは仕事の内容や質ではなく、無駄に会社に残らず定時の間で最低限の仕事をして退社するという事になります。
それはつまり、処理屋の仕事という事になります。
処理屋としてばかり仕事に取り組んでいるうちに自然と窓際族になってしまい、
処理屋としてしか存在できなくなっていくという事になってしまいます。
普段との仕事から考えて業務をせずに指示待ちのスタイルが定着してしまうと、窓際族の仲間入りをすることになる可能性が高くなって行くということになるのです。
①-4.他力本願
仕事を任せられる人、仕事のできる人、他の社員から慕われる人、
このような人たちというのは窓際族とは無縁と言えます。
つまり、逆を考えるとこのような要素のない人、薄い人というのは窓際族の仲間入りをしてしまう可能性が高くなるということです。
あなたの周りにもいますよね。何かの仕事に取り組む上でいつも周りばかりを頼りにして仕事をしている人が。
自分では率先して何かをしようとはせず、遅れている状態や他に支障の出そうな状態を見かねて誰かが助けを出してくれるのを待っているような仕事のスタイルの人というのがどこの会社にも存在します。
このような人たちというのが将来的に窓際族へのなっていく可能性の高い人たちだと言えます。他人任せ、他人を巻き込む、このようなスタイルの他力本願で仕事をしている人たちは、窓際族が通ってきた道の1つにあてはまるのです。
そして、このスタイルで仕事をする人たちというのは周りの人たちを巻き込んで置きながら、失敗や問題が起こるとその責任を周囲に求める傾向もあります。
周囲の人、周囲の環境のせいにして自分の責任を転嫁しようとするのです。
これでは当然ながら会社としてはその人に仕事を任せることはできません。
仕事が出来ると周囲から思われることもなくなります。
それでは他の社員からは当然として慕われることなど有り得ません。
こうして会社が求める人材とはかけ離れていき気が付けば、
窓際族と言われる位置に置かれているということになるのです。
②気持ちの面の特徴
②-1.諦めの早さ
窓際族になってしまう人には、その人の仕事の能力以外にも精神面や仕事の取り組み方にも特徴があります。
その1つは物事に対する諦めの早さという点です。
仕事をしていく上では諦めが肝心という場合もありますが、ここで言う諦めの早さとは諦めてはならない場面でも諦めてしまう、つまりは仕事を投げ出してしまうということです。
例えば、あなたの周りにもいるはずです。
何かの仕事に取り組み始めてすぐや、始める前の依頼を受けた時点で「そんなの無理にきまってる」などという発言をしている人が、この諦めの早い人にあたります。
多くの場合や挑戦してみてダメとわかるのではなく、始める段階で既に諦めてしまっているというのが彼らの問題です。
このような人たちは、その人本人だけでなく周りの士気や雰囲気にも影響を及ぼしてしまう場合もあります。このような悪影響を与えてしまう人というのは、会社としては問題となる人です。
その状態が改善されずに長期間続いていくと会社としては悪影響が最小限に抑えられる方法を選択します。それが窓際族という事になります。
仕事に対しての取り組む姿勢というのは、キャリアや年齢に関係なく会社に居る限りは常に前向きであることが求められるものです。
失敗をする事よりも、挑戦する前から諦めてしまうことの方が評価としてははるかに低くなります。それが発言や行動として出てしまうようになると、窓際族の仲間入りは時間の問題となるのです。
②-2.会社への執着
どれだけ怒られたり、注意をされても、どんな人事異動を言い渡されても普段通りに仕事を続けていける人がいます。
後輩に立場を抜かれても、後輩に使われる立場になっても、元部下の下に就くことになっても、上司が自分が指導していた人になっても、それまでと変わらず仕事に取り組める人がいます。
そういう人たちは窓際族になっている、又は窓際族の仲間入りをする可能性が高い人である事が非常に多くなります。
そのような人たちの心の中は定かではありませんが、多くの人が悔しいであったり、屈辱と感じるような扱いを受けても、表情一つ変えずにそれまでと同じことを出来るというのは仕事へのプライドが高いとは言えません。
こういった対応の人たちを支えているのは多くの場合は会社への執着です。
彼らの目的、目標というのは会社に居続けることです。
極端な言い方をしてしまえば、クビにならないのであればどんな待遇や屈辱も関係ないといった事になります。
時として会社というのは「辞めてくれ」というメッセージを含んだかのような人事異動を発令することがあるものですが、このようなタイプの人たちにとってはそれも関係のないことになってしまいます。
仮にその異動の裏に隠されたメッセージに気づいていたとしても、
彼らはそれを受け入れるということはしません。
異動を受け入れ、屈辱も何事もないかのように耐え、会社に残るという選択をします。
このように会社にいる目的が、会社に残り続けることになってしまうと、
窓際族として残る道を選択するしかない場合が多くなります。
②-3.住めば都
会社での生活を送っていく中で、皆に平等に与えられている選択権は辞めるという事です。つまりは他の職に転職をするということです。
例えば1つの転機となるのは年齢である場合もあれば、人事異動である場合もあります。
そのタイミングというのは人それぞれですが、そのタイミングを逸してしまう大きな要因の1つに環境や職場を変えるという選択よりも慣れた場所の方が居心地が良いという点をあげることができます。
住めば都という言葉がありますが、それは職場という場所に置いても同じことが言えるのです。
今の職場が、今の職種が決して満足なわけではない、今の待遇に、今の立場に決して満足しているわけではない、それでも環境を変える、職場を変えて転職するという変化やリスクを考えると今の環境や職場の方が良いと思えるわけです。
窓際族になる人たちというのは、この住めば都という感覚が他の人よりも強いという特徴があります。
彼らは決して今の待遇や環境に満足しているから会社に残っているわけではありません。転職という行動や新しい場所というリスクを嫌っている、又はその過程が面倒で動いていないだけの場合が非常に多くあります。
満足をしていない、会社や仕事に魅力を感じているわけではないので、
仕事へのモチベーションなどあるわけがありません。
当然、向上心などという言葉とは無縁の場合が多くなります。
そうして長い期間を会社で過ごしていると、会社としてもその人の仕事に対する考え方や取り組み方に疑問を感じ、その姿勢に対しての評価というのは下がっていきます。この事が窓際族へと進む速度を加速させていくのです。
まとめ
窓際族への道を進んでいく人たちには共通した特徴がいくつもあります。
ただ、その特徴に共通しているのは会社や仕事に対しての考え方や姿勢というのが、
決して前向きなものではないということです。
そして、その上で自分の置かれている立場や環境に拘りもなく、
ただ会社に残っているだけという状態になる場合が多くなります。
窓際族と言われる位置づけと言うのは会社にとっては決して必要な存在とは言えません。
時代と会社を取り巻く環境が変化した事で、昔から存在した窓際族と言われる人たちが会社に居続けやすい環境になったという考え方もできます。
それでも、やはり同じ会社に居続けるのであれば、不要な存在よりも必要な存在である方がお互いの為にも良いのは間違いありません。
窓際族が確定してしまう前に、仕事への姿勢や考え方を少しでも変化させることが大切です。
今が予備軍と言える状態、姿勢、考え方ではないのであれば、
その状態を継続していきましょう。
あなた自身を含めて窓際族になることを望んでいる人というのは通常ではいないはずです。
気付いたときは遅かったとならないためにも日頃からの仕事への取り組み方をしっかりと意識することが大切です。
まずは、あなたの市場価値を調べてみませんか?
もし、今の仕事が不満なら、ミイダスを使い転職した場合の想定年収を確かめてください。
診断後に無料登録すると、7万人の転職事例ビフォー・アフターが検索できるので、同職業の先輩の転職先も調べることができます。
辞めた後どうなる?を知ることで、今の現状を解決するヒントが掴めるはずですよ。
(診断時間は約5分です)
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