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新卒就活で就職できず、アルバイトなど非正規雇用で働いている20代。正社員の職を探し、焦っている人は多いのではないでしょうか?
実際、私の周りにも多くいました。
と言いますのも、私の新卒就活時代は、リーマンショックの影響をもろに受けた氷河期時代。
各社が新卒採用を見送ったり、採用人数を大幅削減していたりした時代でした。
したがい、私の周りには新卒就活で就職できなかった人が多くいたのです。残念ながら、新卒就活で就職できなかった20代に対する世間の風当たりは厳しいもの。
「新卒就活に失敗した人」というレッテルをどうしても貼ってしまいがちだからです。
厳しいようですが、これは事実。
しかしだからと言って、もう二度と正社員として就職ができないのかと言われますと、決してそんなことはありません。きちんとステップを踏めば、誰だって正社員の職をゲットすることは可能なのです。
そこで今回は、新卒就活で就活できず、正社員の職を探している20代の人必見。仕事が見つからない20代が就職するまでのステップについてお話していきます。
①新卒就活で失敗した原因を徹底分析する
先ずはじめに大切なステップ。それは、「新卒就活で失敗した原因を徹底分析する」というものです。
繰り返し厳しい言い方になりますが、もしあなたが新卒での就職を志していたにも関わらず、結局それを果たせなかったのであれば、それは新卒就活に失敗したことになります。
就職氷河期、採用担当者との折り合い等々、様々な事情はあるでしょう。
しかしそれでも、自分の周りで一人でも新卒で就職を果たした人がいるのであれば、あなたは失敗してしまったということなのです。
辛いでしょうが、これは事実としてきちんと受け止めておく必要があります。では一体なぜ失敗してしまったのでしょうか?他の人は就職できたのに、なぜ自分はできなかったのでしょうか?
これ、非常に大切なポイントです。
それは今の時点できちんと原因を理解し、分析ができていなければ、今後もまた同じ失敗を繰り返す可能性が非常に高いからです。
書類審査がなかなか通らなかったのであれば、確実に履歴書やエントリーシートの中身に問題がありました。
面接でたびたび落とされてしまったのであれば、面接での自己PRや回答方法に問題がありました。
新卒就職時の環境や採用担当者との相性の問題はあったとしても、それでも多くの原因は自分自身にあります。
したがい、その問題を片付けずに再び就活を進めたとしても、全く事態は良くならないのです。
原因を徹底分析し、改善すべき点を改善しなければ、スタートラインにも立てないのです。
「周囲はもう正社員として働いているのに。」と焦ってがむしゃらに採用試験に臨もうとする気持ちは分かりますが、ここは一つ冷静に。
先ずは前回の失敗原因をよく考察し、改善点を徹底的に探りましょう。急がば回れ。先ずはこのステップが非常に大切なのです。
②新卒就活者との差別化を図り、自分の武器を探す
そもそも、新卒就活で正社員職に就職できなかった人の場合、新卒就活同様の進め方で就活を進めるのはナンセンスです。
新卒就活をしている人は学生ですので、学生ならではのフレッシュさ、秘めた可能性というのが売りであり、それが武器です。
一方、同じ20代でも、新卒就活で就職できなかった人は、既卒で現在はアルバイトなど非正規雇用で働いている人です。
したがい、売りや武器としては、「非正規雇用で身に着けた経験、能力」というものになります。
「非正規雇用で身に着けた経験、能力なんて格好いいものは無い。」そのように感じる人もいるかもしれませんが、これは絶対にマストです。
これはなんとしてでも見つけてください。
寧ろこれが無ければ、新卒就活をしている20代ときちんと差別化を図ることができませんし、何よりも企業側に既卒の20代を採用するメリットを与えることができません。
繰り返しにはなりますが、企業は「新卒就職を果たせなかった人は就活に失敗している」というレッテルを貼っています。
したがい、新卒就職を果たせなかった人に対しては、少なからず企業はネガティブな印象や不安感を抱いているのです。
「同じ20代を採用するのであれば、新卒就活生を採用したい。」とどうしても企業は考えてしまうのです。ゆえに、きちんと差別化を図り、既卒の20代を採用するメリットを与えることが大切です。
そうすることが企業を自身に振り向かせる第一歩。「新卒就職者との差別化を図り、自分の武器を探す」ことは非常に大切なステップなのです。
そう考えますと、非正規雇用として働く会社選びも重要になってきますよね?
例えば、将来は正社員として不動産系の営業がやりたいという目標があるのであれば、アルバイトやパート先は不動産関係の事務の仕事を選択するとよいでしょう。
日々仕事を行う中で、業界の状況や仕事の流れ、専門用語や事務処理について細かく学ぶことができるからです。
これは、後々就活の際に自身の強みとしてかなり発揮できるでしょう。学生との差別化も図れますし、何よりも即戦力としてアピールをすることが可能です。
また一方で、全く自身の将来の目標とはかけ離れた仕事を現在している場合。
それはそれで、自分なりに共通点を探し、きちんと自身の将来の夢との紐付けを行うようにしましょう。要は、「今やっている仕事は決して無意味なものではない。」ということをアピールできれば良いのです。
例えば現在は化粧品売り場の美容部員としての仕事をしているが、将来は雑誌編集等の仕事に携わりたいと考えているなんていう場合。
日々の女性客との接客の中で、女性たちの生の声を聞いてきた点、常に美容やファッション等の最先端を見てきた点等々を自身の経験として活かすことはできるはずです。
きちんと相手に納得して貰えるような具体的なエピソードを添えることができれば、立派な自己PRが完成するでしょう。
新卒就活者と同じように張り合っても無駄です。
きちんと差別化を図り、別の角度から就活を進めるようにしましょう。
③20代のなるべく早いうちに正社員として先ずは就職するよう心掛ける
これまで「焦らない、焦らない」というようなトーンで話をしてはきましたが、そうは言ってもスピードは大切です。
ゆっくり就活をしなさいということではありません。
きちんと原因分析をし、自身の強みや武器を見つけたら、直ちにGOをかけなければなりません。
と言いますのも、もし「希望の仕事に絶対に正社員として」何が何でも就きたいのであれば、20代のなるべく早いうちに決めておかなければ、更に状況は厳しくなっていってしまうからです。
先ほどから申し上げているように、新卒就職を果たしていない人に対してはネガティブな印象があります。
「卒業しても正社員として働いていない。」ということで、周囲はネガティブな印象を抱くのです。
卒業後すぐの20代前半でもうこのような印象なわけですから、それがさらに20代後半、30代となったらどうでしょう。周囲はますます不安な印象を抱いてしまいますよね?
イメージがますます悪い方へと言ってしまうため、ますます就職に不利な状況になってしまうのです。
「20代のなるべく早いうちに正社員として先ずは就職するよう心掛ける」というのは、そのような現実があるからなのです。
ではどうすべきか?言葉そのままですが、なるべく早く正社員として就職をするようにしてください。
要は、その企業がたとえ自身の第一志望の企業でなかったとしても、正社員として採用してくれるのであれば、先ずは就職して欲しいのです。
と言いますのも、そうすることで卒業~非正規雇用時代(既卒就活時代)を短くすることができ、且つ正社員雇用時代を長くすることができるからです。
就いた仕事がたとえ今は希望のものでなかったとしても、後々自分の満足するものへと変わるかもしれません。それが自身の能力や強みを最大限に発揮できる天職となるかもしれません。
また一方で将来転職をする際にも、それは役立ちます。
社会人経験を積んだということで、その仕事での経験は転職時に大きな武器となるからです。それは正社員経験ゼロの既卒生とは全く異なるものです。
もうお分かりですよね?
今後自分がその仕事を好きになるまたは活躍できる可能性があり、且つ次の転職にも有利になる可能性があることから、仕事を早い段階で一度決めてしまうことは誤りではないのです。
寧ろ、正しい選択と言えます。
正社員としての就職がどんどん厳しくなるかもしれないというリスクを負うくらいであれば、先ずは就職し、働きながら再度転職を検討していけばよいのです。
異なる業界への転職は難しいだろうからと恐れてしまう人もいるでしょう。
しかし他業界への転職をするよりも20代後半や30代で初の正社員としての就職を果たす方が、よっぽど根気のいるものとなります。
将来するかどうか分からない可能性のある他業界への転職のことを考えるよりも、先ずは現在の状況を変えることに重点を置くべきなのです。
先ずは正社員として就職し、経験を積む。これが最優先事項なのです。
20代のなるべく早いうちに先ずは正社員として就職することを是非念頭においてくださいね。
④既卒向けの就職サイト、ハローワークで正しく情報収集をする
企業の採用試験を受けようにも、採用情報がなければ受けようがありませんよね?情報がなければ動けませんし、採用試験を受けなければ当然仕事に就けることもできません。
現在はインターネット上でどこでも簡単に採用情報を得ることができます。ゆえに、「既卒向けの就職サイト、ハローワークで正しく情報収集をする」ことは大切なステップです。
もう既に行っているという人もいるかもしれませんが、正しい方法でできているでしょうか?
正しい方法とはずばり、きちんと会社の状況を確認してから採用試験を受けるというもの。
具体的には、仕事内容等もそうですが、勤務体系や給与、福利厚生のチェックです。いくらスピーディーに仕事を決めなさいとは言えど、所謂ブラック企業に就職するのはNG。
就職サイトやハローワークに掲載されている会社だからと言って、安心しきってはだめなのです。
これは私の友人が経験しています。
友人は新卒就職を果たすことができず、大学卒業後は約1年半就活をしながらアルバイト生活を送っていました。
そんなある日、ハローワークで見つけたとある企業に正社員として就職。しかし安定した収入、安定した生活が送れると安心したのも束の間。
なんと半年経っても給与は研修時の給与のまま、健康保険も支給されない、給与も期日どおりに支払われないといった事態が続いたのです。
いよいよまずいと考えた彼女は、上長に現状について訴え、改善を要求したものの、既に会社は経営が傾いている状況。
彼女は仕方なく、その会社を去ることに決めました。
ハローワークの紹介で決めた就職先が、所謂ブラック企業、しかも取引先から取り立てに来られるレベルの不安定経営とは、彼女も想像できなかったのでしょう。
全ての状況を事前に確認することはできませんが、それでも自分なりに情報収集をしたり、相談したりすることはできたはずです。
彼女が全てをハローワークの情報のみに頼ってしまったことが失敗の原因であったことは間違いありません。
就活関連の情報収集は、正しく行わなければ失敗に繋がります。
彼女の例からも、一方的に情報を受け取るのではなく、きちんと情報を精査するということを忘れないようにしましょう。
まとめ
新卒就活で就職できず、アルバイトなど非正規雇用で働いている20代の人は、非常に焦っているでしょうし不安な状態でしょう。
「自分と同じ時期に卒業した友人が既に新卒就職者として働いているのに自分は・・・。」などと思ってしまうのは仕方の無いことです。
また世間の目としても、厳しいものであることは残念ながら事実です。しかしきちんとステップを踏んで、就活に臨めば必ず就職を果たすことは可能です。
今までの就活方法を見直し、改善点を出して戦略的に行えばきちんと正社員の職に就くことはできるでしょう。
今回挙げた方法は是非参考にしてみてくださいね。
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