入社して数年は働けといわれても、もう辞めたいと思うことはありますよね。
春に入社して年が明けるころには辞めたくなる、辛くて仕事に行きたくなるということはありえることです。
入社9ヶ月は年末年始も、気持ちが揺らぎやすい時期でもあるのです。
入社一年もたたずに辞めることに抵抗を覚える人もいますが、しっかりとデメリットを覚えておけばリスクも減らすことができます。
無理して仕事を続けるリスクと比べることが重要になってきます。
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(診断時間は約5分です)
①9ヶ月でやめると失業給付金が出ない可能性がある
9ヶ月で仕事を辞めることの最大のデメリットが失業給付金の支給です。
一般的に失業給付金は1年以上働いていることが支給の条件になる為、9ヶ月でやめてしまうと失業保険が受け取れない形になってしまうのです。
ただし、退職する前に働いていた期間があり、合計が1年を超える場合は失業給付が受けられるケースもあります。
実際に失業給付を受けていた期間があるのか、また、自己都合の退職なのか企業側の都合で退職するかによっても扱いがかわってきます。
残業や休日出勤が多すぎる場合は自己都合退職であっても、理由を提示すれば会社責として扱われ、区分がかわる場合もあります。
残業などが多すぎると思った場合は一度職業安定所や労働基準監督署に相談してみるのも方法です。
たとえ失業給付金が支給される要件を満たしていても、自己都合退職であれば約3ヶ月間の待機期間が発生することも理解する必要があります。
お金が給付されるのは3ヶ月仕事が見つからなかった場合で、その間も転職活動を続けるなど実績を残す必要があるのです。
何もせずにそのまま受け取れるわけではなく、職業安定所で手続きをした上で条件を満たした場合に給付されるのが失業給付金です。
何もせずに受け取ることはできないだけでなく、働いた期間が短い場合は受け取れないこと知っておく必要があります。
次に働く仕事先が決まっていないのであれば、なんとか1年は働いてから辞めることを考えるなど、経済面のリスクを理解しておく必要があります。
②次の就職先がすぐに決まるとは限らない
仕事を辞める場合に注意したいのは次の仕事がすぐに決まるとは限らないということです。
新卒であれば、第二新卒枠を利用できるなど、ある程度転職に有利な部分はあります。
それでも書類先行から面接、内定までに時間がかかるのが一般的なため、その間どうやって食いつなぐのか、落ちた場合にはどうするのかといったことも考える必要があります。
年齢が上がってくると再就職のハードルはもっと高くなります。
人手不足の業界は多く、再就職も簡単に決まると思っている人もいますが、良い条件の職場ほど早い者勝ちで埋まっていきます。
結果として、転職後の収入がより減ってしまったり、条件が悪い会社に入社してしまうことも珍しくないのです。
辞めたからといって条件が改善されるわけではないことに理解が必要です。
9ヶ月で仕事を辞めたくなった場合は、次の職場をあらかじめ確保しておくのがおすすめです。
転職エージェントなどを活用し、実際に転職活動を行えばどの程度自分の需要があるかどうかもわかります。
実際に辞めてから再就職に悩む人も多いため、どの程度需要があるか知っておくだけでも違いが出てきます。より良い条件で雇ってくれる企業があればそのまま転職のために辞めてしまう方法もあるからです。
転職するのが厳しいと感じた場合は、仕事を続けるという選択肢も出てきます。
他の企業の方がより厳しい環境であることも珍しくなく、しっかりと比較しないと後悔する原因になりかねないのです。
転職するにもある程度スキルアップが必要だと感じればスキルを取得したり、職場の環境や内容の改善のために何かできないか考えるという方法もあります。
条件が悪くなっても、仕事を辞めることは可能で、何かしらの仕事を探すことも可能です。辞めることを前提にすることで働き方や気持ちがかわることもあるのです。
お金が重要か、やりがいが重要化など、自分なりの価値観と向き合ってみることもおすすめします。
③求められる実務経験の平均もチェック
9ヶ月で仕事を辞める場合にもっとも気になるのがキャリアにマイナスになるのではという点です。しかし、実際には余りマイナスにならないケースもあります。
業界によっては短いスパンで転職することが一般的で、それほど気にされない場合があるからです。
また、新卒から間もない時間であれば、企業などを見る目も育っていないことからミスマッチが起こることも十分にありえます。
そのため、中途採用などに力を入れている企業も存在し、人材の受け皿にもなっているのです。他の企業が手放した優秀な人材を確保すればライバルに差をつけることもできます。
長く仕事を続けられることを前提にするよりも実利を追求する企業があることに理解が必要です。
長期で仕事を続けられることを重視する企業は、ブラックになりがちというのもポイントです。長く仕事を続けられる能力を前提とした企業は、生産性が犠牲になってしまうことが多いからです。
社員に耐えることを要求する企業は社内の満足度が低く、経営も精神論に偏ってしまう場合があります。
社員の定着率なども確認した方がよく、離職率が高い場合は最初から応募しない方がプラスになることすらあります。
キャリアが重要になるのは、2年から3年などある程度の実務経験が求められる職場です。これはある程度の経験がないと仕事を遂行することが不可能なためです。
管理職なども実務経験を求められることが多く、9ヶ月では経験不足と判断されることが多くなります。資格試験の関係上実務経験が必要になる場合もあり、早めに仕事を辞めるデメリットにもなっています。
ポイントになるのが、2年後、3年後のビジョンが見えるかどうかです。
上司とのそりが合わない場合や、企業の体質自体が合わない場合は耐えようと思っても体や心を壊してしまう場合があります。
配置転換の希望を出すなどある程度工夫で乗り切れる場合もありますが、未来が全く見えない場合は転職を前提に活動した方がプラスになります。キ
ャリアを生かすにしても別の企業で経験を積みなおした方が良いのです。配置転換が行われる時期まで耐えて、異動がかなわなかったら辞めることを前提に動くという選択肢もありえます。
仕事自体に適性を感じない場合は、全く別の業界への転職を目指す方法もあります。
注意したいのは、何が性にあって何が性に合わないのかを少しずつ分析していくことです。自分の適性自体がわからなければ、何度も転職を繰り返す可能性がでてきます。
可能な限り少ない回数で適職を見つけることも重要になるため、そのために自分の目指すものや出来ないことははっきりとさせておいた方が良いのです。
まとめ
9ヶ月で仕事を辞めることは絶対的に悪いわけではなく、デメリットを知って事前に行動しておけば防げるものも多くなっています。
デメリットをなくしつつ転職することも可能なのです。
ただし、実際に転職できるかどうかはチェックが必要で、条件を受け入れられるかも確認が必要です。
辞めたからといって待遇が良くなるとは限らないため、どの程度の収入を受け入れられるか、自分の適性にあっているのかなど、複数の視点で確認する必要があるのです。
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