グローバル。ダイナミック。そして華やか。
世間一般が抱く斯様な商社像から、商社はいつの時代も人気業界となっていますね。
私自身もこのようなイメージから商社に憧れを抱き、そして入社をした一人です。
しかしながら私の経験上、商社の仕事は全部が全部グローバル、ダイナミック、そして華やかなものではありません。寧ろそれ以上に泥臭い、地道な仕事の方が存在します。
ゆえに、商社に向いている人とは決して秀才エリートタイプの人だけとは言えないのです。
“体育会系”の人こそ商社マン向きと言えるでしょう。
今回は、そんな“体育会系”、つまり商社に向いている人についてお話していきたいと思います。
体育会系=コミュニケーション能力の高い人こそ商社向き
商社の特徴の一つに、自社製品を持たないというものがあります。
取り扱い商材に制限が無い為、商社は顧客の要望に応じて何でも販売できるのです。
しかしこの特徴、実は商社の長所でもあり、そして短所でもあります。
要は、顧客の欲しいものは基本的にはどの商社でも扱うことができる為、
顧客は取引商社を好きに選べるのです。
商社同士で顧客の奪い合いが生じるのはこのためなのです。
ゆえに商社にとって最も大切なもの、それは社員一人ひとりのコミュニケーション能力です。
いかに顧客から信頼を勝ち取り、仕事を貰えるか。これが商社マンには求められるのです。
したがい、上下関係や信頼関係をみっちり学び経験してきた“体育会系”の人は、商社に非常に向いているといえます。
人との接し方や信頼構築の面で、かつての経験を十分に活かすことができるからです。
挨拶や言葉遣いは勿論のこと、きちんとした礼儀・マナーを自然と振舞える“体育会系”の人は、信頼を得ることが容易なので、商社向きなのです。
体育会系=忍耐力のある人こそ商社向き
先程述べたように、商社は顧客より信頼を勝ち取ることで仕事を得、利益を上げられます。
その為、常に顧客訪問を実施しているわけですが、
全ての顧客がそう簡単に仕事をくれるとは限りません。
門前払い、怒鳴られることだってあります。
何度訪問してもなかなか仕事をくれない顧客も非常に多いです。
ゆえに商社マンには忍耐力が非常に求められます。
くじけない精神力。これが非常に重要なのです。体力面も同様です。
グローバルビジネスゆえ、時差関係なく仕事は舞い込みます。
早朝出勤、深夜残業も多々。踏ん張る場面は多いのです。
辛く苦しい練習に耐え忍び成長してきた“体育会系”。
経験上、“体育会系”の人は精神・体力双方のパワーがある為、
商社の辛く厳しい労働環境の中でも力を発揮しています。
忍耐力のある彼らはまさに商社向きなのです。
体育会系=サービス精神旺盛の人こそ商社向き
私の元先輩で、非常に優秀な商社マンがいました。
彼が何故優秀かというと、あらゆる顧客から容易にニーズを得ることができていたからです。
これはコミュニケーション能力や忍耐力もそうですが、
特に彼自身がサービス精神旺盛だったことが理由として挙げられます。
彼は決してビジネスに直接関係無いものでも、
顧客の要求であれば何でもスピーディーに対応していたのです。
顧客がぽつりと言った“○○が欲しい”というもの全てに迅速に対応していったのです。
ただでさえ忙しい商社マン。普通は仕事に結びつかないことにまではなかなか手が回らないものですが、サービス精神旺盛なこの行動が顧客の信頼を勝ち取るものへと繋がっていたのです。
厳しい上下関係の経験から、何かと配慮したり、
自ら進んで行動したりする力が“体育会系”の人には備わっていますね。
それゆえ“体育会系”の人の中には、彼のようなサービス精神が備わっている人が多く、商社でもその能力を十分活かし、発揮することができるのです。
まとめ
このように商社に向いている人とは、高いコミュニケーション能力、強い忍耐力、そしてサービス精神旺盛な“体育会系”の人なのです。
繰り返しになりますが、商社の仕事は泥臭く地道な仕事が多々。
したがい辛い状況下でも相手を敬い、相手の為に行動を取れる人でないと、商社マンは務まりません。
このような人材こそ商社が求める人材であり、また商社で成功できる人です。
そしてその成功者たちが、グローバル、ダイナミック、華やかといった商社像を支えているといっても過言ではありません。
今回これを読んで当てはまった方は、是非商社受験に挑戦してみてください。
きっと商社で自身の強みを活かすことが出来ると思いますよ。
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