旅行代理店営業からホテル営業事務へ転職【27歳 女性】

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【転職理由:結婚】

大学を卒業し、新卒で就職した私は当時、旅行代理店の営業をしていました。仕事内容は、企業への旅行企画の提案・旅行コースの作成・添乗業務が中心です。

全国に支店のある会社だったため、転勤を経て地元の支店に落ち着き、実家から通う毎日でした。営業の仕事は精神的に疲れることも多くありましたが、人生の先輩であるお客様との出会いから、学ぶことも多くありました。

元々旅行が好きで、まだ知らない土地を見てみたいという気持ちもあり、仕事には前向きに取り組んでいました。

しかし、学生時代より長く交際していた彼との、結婚・出産を考えていた私は、就業時間が非常に長いこと・添乗業務や出張で外泊が多いことを理由に、結婚してからも続けていくのは難しいと考え、転職を決意しました。

また、就業時間に見合ったお給料をいただけていないという思いもありました。

交際していた彼との結婚を名目に、寿退社というかたちで会社には報告しました。引っ越しを伴う結婚であったため、引き止められるようなことはありませんでした。

しかし、退社間近に彼との結婚が破たんになり、そのまま地元に残ることとなりました。

事情を話し、そのまま今の会社に残ることも考えましたが、引継ぎも済んでおり、恥ずかしさもあり、そのまま退社しました。

落ち込みながらの転職活動となりました。嫌いで辞めた仕事ではなかったので、同じような業種で転職を考えていました。

転職活動を始め、たまたま目に留まった地元の老舗ホテルの求人に応募し、1社目で内定をいただきました。転職サイトには登録しましたが、結局はホームページの求人から応募しました。ハローワークにも登録はしていませんでした。

決まった仕事は、ホテルの宴会営業事務でした。前職で営業をし、精神的に疲れていたこともあり、営業を支える内勤の事務として前職のスキルを発揮したいと考えました。

実際に、旅行会社としてお客様を送る側から、ホテルで受け入れる側に変わりましたが、前職のスキルを活かせる部分も多くありました。

しかし正直、当時の私は人生設計が崩れてしまったことに悩み、とにかく自分の居場所が欲しいと、あまり深く考えずに転職先を決めてしまったように思います。

そのためでしょうか、前職の良かったところが思い出され、今の仕事と比べてしまうことが多くあります。仕事内容だけではなく、職場の人間関係についてもです。

幸い、今は結婚し、まもなく出産を迎えます。結局は転職して良かったと思っていますが、もっと真剣に転職活動をするべきだったと思うこともあります。

こんな経験をした私から転職に悩んでいる方にアドバイスすることは、”希望の生活があるならば、今の自分の状況でそれに近付ける努力をする”ことです。

今では私自身、退社を考える前にもっと出来ることがあったと思っています。引っ越しを伴う結婚でしたが、引っ越し先にも支店があったのです。まず、その支店に異動できないかを掛け合うべきでした。

仕事内容についても、営業から内勤に代えてもらうこともできたのです。就業時間を減らす、あるいは減らしてもらう努力もできたはずです。

精神的な苦痛はありますが、事情を話し、前職に留まることも出来たでしょう。私はそういった努力を一切せずに、少しの不満から、簡単に前職を捨ててしまったのです。

会社との出会いは一期一会、その仕事は今しか出会えないと強く思いました。

自分の状況も会社の状況も変わっていきますが、どうか、目の前の仕事について一生懸命出来る努力をしてから転職を考えてください。そうすれば、転職先でも後悔なく晴れ晴れとした気持ちで仕事ができるでしょう。

後悔のない転職にすることが一番です。

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