「新卒で働き始めたものの、仕事に悩みを抱え、辞めたいと思っている。

けれど、辞めるだけの勇気が持てず、どうしたらいいか途方に暮れている」ということもあるでしょう。

上司に退職の意志を伝えるには、それなりの勇気が必要ですから、あなたのように悩んでいる新卒の社員はたくさんいると思いますよ。

では、どんなふうに考えたらいいのか、どう対処したらいいのか、3つのことをお話しさせてください。

①転職活動を始める

ただ「辞めたい」とだけ思っていても、今の状況が変わらなければ、なかなか勇気を持てないに違いありません。

では、どうしたらいいのか。今のあなたの状況を変化させてみることをおすすめします。具体的に言うと、転職活動を始めてみるのです。

実際に転職活動を進めていけば、「こういう募集案件があるのか」とか、「こういう仕事も面白そうだな」ということがわかってきますよね。それだけでも前向きな気持ちになれるはずですよ。

そして、実際に転職活動をして、うまく内定までもっていけたとしましょう。次の会社の内定をもらえたのであれば、もう今の会社を退職することは決定的になりますよね。

その段階では、あなたの目の前には新しい世界が開けているのですから、今の会社に退職願を出すことも、精神的にそれほどきつくないに違いありません。

転職活動をして内定をもらうところまでがんばってみること、これが、仕事を辞めたいのに辞める勇気がないというあなたの状況を変えるための、もっとも効果的なおすすめ方法です。

②「仕事を続けられている」という現状を認識する

「辞めたいけれど、辞める勇気がない」という意識ばかりもっていると、どうしても自分に対して否定的な見方をしてしまいますよね。

「自分は勇気を持てない」というネガティブな意識が、自己嫌悪につながることもあるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、今の状況を客観的に見つめ直してみるという方法です。

今、あなたは悩みを抱えながらも、仕事を続けているわけですよね。新卒で入った会社を辞めずに、仕事を続けられていることを、認識してみましょう。

それは、誰にでもできることではありません。世の中には、入社して数日で辞めてしまう人もいます。入社したその日に辞めてしまったというケースすらあります。

それらの人に比べたら、あなたにはまちがいなく忍耐力があるといっていいでしょう。

辞めたいと思うだけの問題や原因があるにも関わらず、仕事を続けられているということは、かなりの忍耐力をあなたが持っている証拠と言っていいでしょう。

あなたは自分で「勇気がない」と思っていますが、実はあなたには忍耐力があるんです。

これは、今後、どういう道に進んで行くにしろ、あなたにとっての大きな強みになるに違いありません。

今のあなたは自分に対してネガティブになっているでしょうが、ネガティブになる必要はないんですよね。毎日、仕事を続けていけている自分をほめてあげてください。

その上で、自分にとってより好ましい道は何かを考えてみるといいと思いますよ。前向きになるためにも、自分で自分のことをほめてあげましょう。

③辞めないという選択肢を考えてみる

今のあなたの頭の中は、「辞めたい」という意識でいっぱいになっているに違いありません。

毎日、毎日、「辞めたいのに自分には勇気がないから、辞めると言い出せない」と思い悩んでいるわけです。

そういう意識を持つと、なんだか自分にとって「辞める」というのが義務のように感じられてしまうものですよね。しかし、あなたにとって今の会社を辞めることが義務でないことはいうまでもありません。

この国では職業選択の自由が誰にでも保証されていますから、あなたは違う仕事を始めてもいいし、今の仕事を続けてもいいわけですよね。

つまり、「辞める」というのは、職業選択の自由が保証されているあなたにとっての選択肢の1つにすぎません。

そのことを、再認識してみましょう。

そして、「今の仕事を続けていく」という選択肢は考えられないだろうかと、自問してみてください。

今、あなたが抱えている問題は、どうやっても解決できないものなのでしょうか。上司に相談したり、あなた自身の意識の持ち方を変えることで、もしかすると解決できる問題なのかもしれませんよね。

新卒の場合、社会経験が少ないため、辞める必要のない理由でも、「辞めるしかない」と思い込んでしまうことがよくあります。

客観的にあなたの抱えている問題を見つめなおしてみてください。そして、それを解決する方法はないか、じっかり考えてみましょう。

それでもどうしても解決できないというのなら、最初にお話しした通り、転職という選択肢を選べばいいのです。それもあなたの自由意思というわけですね。

まとめ

新卒で会社を辞めたいと思いながら、なかなか辞められないというあなたへ、3つのことをお伝えしました。

どんな道を選ぶにしても、それはあなたの自由です。自分の仕事を選ぶイニシアティブはあなたが握っているのです。

忍耐力があるという強みを生かして、ポジティブな気持ちで前に進んで行ってください。