就活に失敗した文系学生が大学院に進学してはいけない理由3つ

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もし、数ヶ月の就職活動の末に内定を一つもゲットできなかったら…本当にショックですよね。

行きたい企業い行けない、だけでなく来年からの予定が全くないというのは物凄く不安な気持ちになってしまうと思います。

そんな時はきっと、「とりあえず大学院に進学しようかな…」という考えが浮かぶ人も少なくないはずです。しかし、大学院進学を決める前に、一旦、落ち着いてください。

文系学生が、就職活動が思うように行かなかった、内定が無い、第一希望にお祈りされてしまった、という理由だけで大学院に行ってしまうのは早急です。

ここで、なぜ大学院進学をオススメしないかというと、3つの理由があります。

①費用がとにかくかかる

国立大学文系であれば、1年間あたり80万円以上。某有名私立大学の文系の初年度費用であれば、どの学部から大学院に進学しても、おおよそ100万円以上かかります。

せっかく大学院に進学したのだから…と修士課程を終えようと考えれば、この費用の2倍以上。さらに教材費は学部時代より高くなりますし、学会遠征なども重なれば、学校へ支払う額以外の経費もかなりの金額となります。

つまり最低でも200万円以上は必要となります。ちなみに、新卒学部社会人の年収が200万円から300万円になるので、大学院を卒業してからの1年間はタダ働きをしているのと同じ計算になります。

この計算でいくと、初めてお給料を自由に使えるのは、就職してから2年後。

そして、学部時代の同級生はその時すでに社会人4年目で、新人研修も終えて、ある程度会社に慣れて、ボーナスで差がつき始めている時期です。

一生懸命はたらいても、数年はこの差は消えないでしょう。また、大学院に進学するために返済型の奨学金、つまりローンを借りていたり、夜の商売に手を出し始める人々もいます。

目的意識が無いまま借金をしたり、水商売を始めると、生活リズムを崩して、卒業がさらに遠のく場合もあることを覚えておいてください。

②つまらない

そもそも、初めから大学院に進学を決めている学生の多くは理系学生、もしくは、法律家など専門職を目指す学生、大学教授などを行いながら自身の興味を掘り下げていくことを目指す研究職などがメイン。

中には国家公務員試験に落ちたから、と大学院に進学する学生も存在しますが、国家公務員試験は受けるだけで履歴書に書ける程の一種ステータスです。

そういった人々に囲まれて2年間、勉強を続けていくのです。

あなたが自分の学部の勉強に愛を持っていれば、大学院での勉強はとても実りある経験になるでしょう。しかし、軽い気持ちで進学してしまったら、そういった優秀な人々、意欲に溢れた人々と成績を競い合っていかなければならないのです。

さらに、大学院では学部以上に教授陣との関係が大切になっていきます。

学部時代に、サボり過ぎて教授の名前を覚えていない、もしくは、悪い印象しか残していない人は、大学院進学のスタート時点で不利です。

それでも大学院に進学する方が楽そうだと考えるのであれば、他大学の大学院に進学することをオススメしておきますね。

③就職活動に不利になる

こちらはケースバイケースではありますが、もしあなたが大学院の課程を終えてから一般企業(いわゆる大企業)に就職したいと考えているのであれば、やめておいた方が良いでしょう。

理由は2つ。まず院卒者の方が初任給が高い、ということです。

つまり、同等のスキルを持った人間であれば、院卒者を採用するよりも学部卒者を採用した方が、企業にとってはお得であるということです。

そして次に、大学院進学を決めた明確な理由が求められるということです。

就職活動の面接の際に、大学院進学という経歴は、ある種の専門性を持った人材として迎えられることがあるのです。

法学部で会社法などを極めていました、など即戦力として企業の利益になりそうなキャッチフレーズがあれば、大学院進学の理由を深堀されることもさほど無いでしょう。

しかし、文学部などで大学院進学をした場合は、その理由を論理的に、かつあなたの1つのセールスポイントとして伝えなければならないのです。

このことを考えると、大学院進学をした文系学生の就職活動は、学部生時代よりもハードルの高いものとなることがわかりますね。

まとめ

では就職活動が思うようにいかなかった文系学生はどのようにしたらよいのでしょうか。

実は、現代には様々なチャンスがあるので、思い悩む程のことではありません。

例えば、何か目的意識のある留学に行くこと。アメリカ・イギリスのようなメジャー地域ではなくヨーロッパのマイナーエリア・中東・アジア圏などでの留学経験があるとなれば、多くの企業はプラス人材として扱ってくれます。

もしくは、大企業に一年間インターンをして、翌年にそのまま就職する手もあります。さらに、今の時代1円から会社を立ち上げられるので、自分が社長になってしまう…なんてこともアリです。

大学院進学を安直にかんがえるのではなく、様々な可能性があることを加味して最良の選択をみつけてくださいね。

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