現在、個人事業主で賃貸マンションを自宅兼事務所にしている場合、家賃の30%~50%を経費にしているでしょう。私もそうでした。
ですが、法人化した場合、個人名で契約した賃貸については、法人名義に変更しなければ経費にできません。
そうなれば、賃貸については新契約となるため、敷金・礼金も再度支払う必要が出てきます。審査が通るかという問題も出てきます。
私は、これがネックで法人名義に変更せず、個人契約のままで、現在は家賃を経費に入れていません。
なので、法人化を機に家を引っ越すというのであればいいですが、法人化しても今の家で仕事をするとなれば、新契約を結び直す必要があることを認識しておいてください。
法人名義で契約するときの注意点
現在、家主に家で事業をしているという申告は特にしていないと思いますが、法人化すると話が変わってきます。
家主から許可を得なければ、法人名義で契約すら難しくなります。やはり、賃貸マンションの場合、他の住民の迷惑になるんじゃないか?と不安に思う家主がいますからね。
なので、法人化する前に必ず管理会社に下記3点を必ず確認するようにしてください。
- 法人契約は可能なのか
- 審査は通るか
- 自宅兼事務所として仕事をしてもいいか
※家主には管理会社が間に入って話をしてくれます
もし、NGという回答であるなら、個人契約で住み続けるか、または引っ越すかという選択になるかと思います。ちなみに、私は法人2期目で引っ越しを検討した際、利益が出ていても審査は通らない可能性の方が高いと言われました。
3期、経過していないと厳しいようです。
といっても、10万未満の家賃であれば、そこまで節税効果があるというわけでないので、ダメなら個人契約のまま住み続けても問題ないと思います。敷金・礼金もかかりますしね。
それに、法人化の手続きと並行して、審査が通るかもわからないのに家探しをするのは結構面倒です。
勝手に賃貸マンションを登記上の住所にするのは控えるべき
法人化する際、法人の住所を登録しなければいけませんが、原則、賃貸マンションを登記上の住所にする場合、家主の許可が必要です。
個人事業と同様に、登記上の住所に今の賃貸を登録しても、家主にバレることはありません。何か家主や管理会社に書類が届くわけでもありませんしね。
でも、もし今後、やっぱり今の家を法人名義にしようと思った時、家主に登記簿謄本の提出を求められるため、勝手に今の家を法人の住所にしたことが十中八九バレてしまいます。
そうなると、下手をすれば契約違反で今の家を出なければいけなくなります。
しかも、法人の本店住所を変更するのはタダではありません。3万円~6万円かかることになります。
基本的に同じ市内であれば3万円、市外であれば6万円です。これは、各地域によって異なるので、詳しくは法務局で調べて下さい。
なので、実家が近くにあるのであれば、書類を取りに行くのが面倒ですが、実家を本店の住所として登録しておくのが無難です。
バーチャルオフィス等を契約する余裕があるのであれば、そちらでもいいですけどね。書類も郵送してくれるので便利ですよ。
まとめ
法人化で今の賃貸を法人名義で契約する際は、まずは管理会社に相談してください。私のように法人化後に相談しても時すでに遅しです。
もしかすると、敷金・礼金も不要という管理会社もいるかもしれません。
それでも、いずれ引っ越すことを決めているのであれば、法人本店の住所は別にした方がいいのかもしれません。
住所変更の3万円・6万円のお金を払うぐらいならいいというのでしたら別ですが、手続きが面倒です。
法人化する際に、ここは税理士とも相談して欲しいのですが、個人的には実家がずっとあるのであれば、実家で登録するのが一番楽な気がします。個人的にはですけどね。
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