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既卒の就活を成功させるための7つのポイント
目次
学生時代、頑張って就職活動をしたのに関わらず、企業に内定をもらえず、そのまま卒業してしまった・・・。
周囲が就職活動に躍起になっている時に、自分は単位不足で学業に専念し、就職の機会を失ってしまった・・・。
他にも留学していて就職活動に出遅れてしまった、進学するつもりだったが大学院の受験に落ちた等の理由があるかも知れませんね。「既卒での就職は厳しい」との声から不安になっている人も多いのではないでしょうか。
近年では「第二新卒」と呼ばれる若者も増えています。新卒で就職した後、短期間で離職してそのまま仕事をしていない状態の事を指します。
「既卒」との違いは、「第二新卒」は新卒採用に近い観点で応募者を審査しますが、「既卒」の場合は中途採用と同じように、資格や能力も重視される点です。
しかし、既卒でも相手先企業の求める人材像を的確に把握し、自分の強みをアピールすることで入社後の成長を感じさせることにより、希望する業種・職種へのご縁がつながります。
そこで、既卒者の就職を成功させるためのポイントをご紹介します!
①志望先にあった自己PRをする
採用担当者は、応募書類の自己PR欄や面接でどんなところを見ているとお考えですか?
新卒採用の就活の場合、エントリーシートや面接の質疑応答の事例集の例文を基準に自分の話すことを組み立てる、または、応募先企業の情報をインターネットを使って検索し、そこに表示された言葉を盛り込んだ志望動機を作成する、といったことでエントリーや面接に通らない結果となることが多いのです。
では、どのようなところをポイントとして見ているのでしょうか。
新卒・既卒・第二新卒を問わず、若年者の自己PRでは「あなたの性格」「あなたの長所」「あなたの行動」の3つとそれを表現する事例を伝えることです。
「あなたの性格」は大学生になる以前からの元々の性質の部分を指します。その中で特に客観的に評価できる部分が「あなたの長所」となります。
その2つに基づいて日々の生活であったいろいろな事にどう対処するか、またはその経験からどう考えどう取り組むことができたのかが「あなたの行動」となります。
採用担当者は一連の流れを読み解く、または耳を傾けることによって、その企業で応募者がどのように行動し、どのように成長していくのかが想像できるのです。
学生時代のいろいろな経験やアルバイト経験、小学生くらいから長期的に取り組んできたことなどを洗い出してみましょう。その中であなたを表す特徴的な事が見つかるはずです。
その特徴で応募先企業が求める「推進力」「考察力」「チーム力」など、求める人材像と接点があるかどうかを検証していきましょう。
これがよく言われる「自己分析」と「企業研究」をする一番の理由なのです。
②志望先にあった実績をつくる
既卒で就職活動するにあたって、採用担当者にわかりやすい実績を伝えることも有効です。
なぜなら、面接時に採用担当者が「この人はなぜ既卒になってからうちの会社に応募しようと思ったのだろう?」「既卒になってから就活しようと思ったのはなぜだろう?」と思うからです。
そこで、在学中、または卒業してからも応募先企業に役立つと評価される実績を積み、伝えてみてはいかがでしょうか。
たとえば、アウトドア専門店を展開する会社に応募する場合であれば、大学時代にサークル活動でアウトドアの魅力を追求したくなり、沖縄で現地のダイビングショップで働きながら知識と経験を積んできた、と伝えます。
そして、この経験での事例をいくつかピックアップして紹介し、アウトドアに関わる仕事でどう役に立てるのか、活躍できるのかを知ってもらうように伝えるのです。
採用担当者が、あなたが入社した後にどう行動していくのかをイメージしてもらえると採用につながりやすいのです。
③就活コミュニティでつながる
既卒で就活をしていると、どうしても孤独になりがちです。
学生時代の就活は、学内の同学年の人たちとの情報交換や、就活セミナーや企業説明会などで他の就活生とのつながりが生まれますが、既卒の場合は転職者と同じようにハローワーク利用などが多くなるので、同じ境遇の就活生に出会う機会があまりありません。
そこで活用したいのが、各都道府県に設置されている若年者向けの就労支援窓口「ジョブカフェ」の利用です。ジョブカフェでは自己分析やビジネスマナーのセミナー、地域での企業説明会などの就活に関するイベントを開催しています。
そこで知り合った人とつながると、お互いに情報交換しながら前向きに就活に取り組むことができます。既卒者同士がつながりあって情報交換のために集まる「既卒者カフェ」というイベントも各地で開催されていますので参加してみましょう。
同じ思いを共有する仲間がいることは心強いものです。
また、インターネット上のサービスでも就活コミュニティが多数存在します。mixiコミュニティでは「既卒」をテーマにしたコミュニティがありますし、Twitterなどでは既卒者が集まるイベントの告知などが流れています。
インターネット上の情報を上手く活用して、前向きに就活に取り組んでいくといいですね。
④既卒のためのサービスを活用する
既卒者の場合、就職活動をする上で、転職者と同じ土俵で活動すると、経験不足からなかなか採用に至らない、といった悩みを抱えている人も多いですよね。
そこで既卒者向け就活エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
就職エージェントとは、利用登録者に専門のキャリアアドバイザーが担当者となり、利用者の希望や、経験、強み等をヒアリングし、エージェントが持つ求人情報の中からマッチングする求人を紹介してくれるサービスです。
転職者では、なかなかハローワークに足を運ぶ時間がない、求人情報をチェックする暇がない、という方に重宝されているサービスです。
一番の特徴は非公開求人を扱っていること。インターネット等で検索できる企業の求人情報は幅広い範囲に情報提供して、不特定多数の中から適した人材の応募を待つスタイルですが、必ずしも応募者の希望通りの労働条件とは限りません。
就職エージェントの場合は、企業から将来的に人員確保していきたい人材情報をストックしていて、より条件に合う人を引き合わせて、お互い合意の上で採用となります。情報収集不足でのトラブルを避けられるのではないでしょうか。
既卒者向けの就活エージェントサービスでは「Re就活エージェント」などがあります。
⑤既卒OK求人の情報を収集する
新卒採用の求人に応募するも既卒ということでエントリーが通過しない、しかし転職者向け求人に応募しても知識や経験不足でエントリーが通らないという、どちらつかずの状況にもやもやすることはありませんか?では「既卒OK」の求人をどのように探せばいいのでしょうか。
そこで既卒・第二新卒を専門に扱っている求職サイトを利用してみましょう。求人情報も去ることながら、既卒で就職するために取り組みたいことなどがコラムとして掲載されていて参考になります。
「ハタラクティブ」という求職サイトでは無料の電話カウンセリングサービスも行っていますので利用してみてはいかがでしょうか。
「いい就職.com」では、主要都市にオフィスがあり、いろいろな就職関係のイベントも行っています。就職エージェントとしての機能も備えているのでなかなか内定が決まらない人は活用してみてもいいですね。
新卒採用の求人に興味があり、どうしても応募したい場合は、応募したい企業の採用担当者宛に問い合わせてみましょう。できれば書面か電話が望ましいです。
メールで問い合わせても「迷惑メール」として扱われて読んでもらえない可能性があるからです。
新卒採用の求人で、自分が卒業した学校からOB・OGが在職している場合は、学校のキャリアセンターに相談してみましょう。教授推薦や学校推薦の実績がある企業であれば、面接の機会がいただける可能性があります。
情報の中に「既卒OK」との記載を探すのではなく、可能性のある仕事や、自分の強みや経験を活かせると感じた仕事の募集に問い合わせてみる、その行動力を評価して面接につながります。
最初からあきらめずにトライしてみましょう。
⑥空白期間を強みにする
既卒の就活で皆さんが頭を悩ますのは「空白期間の説明」ではないでしょうか。学校を卒業してからのブランク期間が長いほど「その間何をやっていたのか?」という部分に注目が集まるからです。
この空白期間ですが、自分の意志ですぐ就職をしなかった人の場合は、「自分のやりたい事にチャレンジした」等、目的ありきの空白期間なので説明もできるのですが、意に染まずに既卒になってしまった人はすぐには答えられないものですよね。
学生時代から就活を続けてきたのに内定が得られず卒業を迎えたといった場合だと、自分を否定的に見てしまう傾向があるので、自己評価が低くなりがちです。
ではどのように説明したらいいのでしょうか。採用担当者はなぜ空白期間を知りたいのでしょうか。
それは「自社で働くことに問題がないかどうか」を見定めたいのです。コミュニケーションに問題があるのかどうか、問題行動をするのかどうかなどを探るために質問してくるのです。
そもそも空白期間があるから内定を出さない、という企業であればエントリーの時点で通らないはずです。
空白期間の説明で押さえておきたいポイントは
の3つを基準に話を組み立てて説明しましょう。結論から筋道を立てて説明することができると「客観的に物事を捉えられる」「冷静に対処できる」と評価されますよ。
ただ、空白期間をマイナス要素と考え「嘘をつく」事は避けましょう。
採用担当者はその道のプロです。話のつじつまが合わなかったり、話している様子を見てて落ち着きがなかったりすると質問を掘り下げられてすぐにわかってしまいます。
空白期間を無駄な時間とせず、自分のために必要な時間であったと考え、伝えることが大切ですよ。
⑦自分に自信を持つ
実は就職活動において一番大切な事は「自分に自信を持つ」ことです。
既卒者の場合、思うように内定を得られなかった経験から自己否定するようになる人、最初から正社員になることをあきらめてしまって「応募してもどうせ受からない」と思い込んでしまっている人がいます。
採用担当者も「うちの会社で自分の素質を活かせるのか」「社会に貢献できる活動ができるのか」を見定めようとするので、数十社応募してもなかなか内定がもらえないのが現状です。
そこで心が折れてしまって、フリーターとして数年過ごしてしまうと、さらに正社員で採用される可能性が低くなってしまいます。その後転職するにしても最初の正社員での職歴が重要なのです。
まず、自分がこれまで歩んできた道を自分で認めてあげることです。失敗したことも数々あると思いますが、それが人として成長している証です。
過去の自分を受け入れることができると気持ちが前向きになってきます。将来の展望と仕事を結び付けられるようになれば、面接時も自信を持って答えられるはずです。
現在は採用担当者も30代半ばの方も多く「超氷河期」と言われた就活を経験している世代です。以前ほど「新卒ありき」という考え方はなくなる傾向にあります。
それは「内定がもらえなかった」状況を自身が経験しているからなのです。
そのあたりも踏まえて自信を持って応募先企業の志望動機や自己PRをすることで、会社と応募者の未来を見ることができるのです。
まとめ
既卒者の就職活動を成功させる7つのポイントはいかがでしたか?大切なのは「既卒だから・・・」といって最初からあきらめないことです。
新卒採用ほどは門戸が広くはないのですが、これからはどの企業も「生き残り」が重要なテーマです。会社の未来を担っていける人材は新卒・既卒関係なく、その素質や将来性を見定めたい傾向にあります。
内定を得るためにはしっかりとした自己分析と、応募先企業の業界・企業研究が大切です。これは新卒・既卒・転職で共通していることですね。
現在では1つの会社に定年まで働く人も少なくなってきています。自分が将来どのように活躍していきたいのかを考え、どのようにスキルを積み上げていくのかをシュミレーションし、応募先企業を選ぶことも大切です。
自分の未来は自分で創る、そのあたりを意識して就活に取り組んでいきましょうね。
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