華やかなイメージをついつい抱かれがちな貿易事務。
トレーディングビジネス。取り扱う書類いは英語ばかり。もしくは、都会のど真ん中でランチタイムを満喫だなんてイメージもあるかもしれませんね。
そんな華やかなイメージのある貿易事務ではありますが、実態はと言うと周囲が思い描くほど華やかではありません。
と言いますのも、貿易事務には経験してみなければ分からないほどの大変な部分が存在するからです。
したがい、貿易事務を目指すのであれば、華やかなイメージだけに騙されることなく、きちんと実態についてもきちんと把握しておかなければ大変なことに繋がります。
そこで今回は、貿易事務の実態を知りたい人必見。
貿易事務の大変なところ3つについてお話したいと思います。
①与えられる責任が大きく、ミスが許されない
貿易事務が日々行う仕事は、貿易取引に伴う事務処理です。
したがい、一般的な事務処理に加えて、モノの輸出入に伴う事務処理が必要となってきます。
このモノの輸出入。
一言ではさらりと言えてしまうものですが、モノ一つを輸出入するというのは非常に大変な労力を必要とするのです。
輸出入はただモノを運んで終わりではありません。
審査は勿論、取引が完全に完了した後も誤り等があれば税関や顧客より指摘を受けてしまい、たちまちその対応に追われてしまうものなのです。
そしてそれは時に、国内取引では考えられないような事態にまで発展してしまいます。
そうです、貿易事務の仕事は非常に責任重大なものなのです。
国内取引ではすぐにリカバリーできるものでも、貿易では難しいことも多いため、ミスが絶対に許されないのです。
例えば準備していた通関書類に不備があった場合。
輸出入の手続きが滞ってしまい、モノの受け渡しに間に合わなくなる可能性が出てきてしまいます。
またそれによって顧客より契約違反を指摘され、代金回収ができなくなるなんて事態にまで広がることもあります。
書類に不備があっても、すぐに訂正したり不足分を提示したりすれば良いのでは?なんて思う人もいるかもしれませんが、実際そうはいきません。
外国間での取引なわけですから、訂正した書類が届くのに時間が掛かります。
時差が存在すればそれもハードルとなってしまいますね?
たった一つのミスであっても、そぐにリカバリーできるほど簡単なものでは無いのです。
貿易事務の仕事は、事務処理とは言いながらも、与えられる責任やプレッシャーが物凄いのです。
②トラブル対応が多い
“なんでこんなにバタバタするわけ?”
これは私の元職場の貿易事務の女性が、よく言っていた口癖です。
この言葉からも分かるように、貿易事務の仕事はとりわけバタバタすることが多いのです。
それはなぜか?トラブル対応が多いからです。
先程も申し上げたように、ビジネスの相手は外国。
ゆえに、日々のコミュニケーションもそうですし、モノの運搬に至ってもそうですが、思うようにいかないことが多々なのです。
リスクが多い中でビジネスを行っているため、トラブルも多いのです。
代表的なトラブル内容としては、契約に対してのトラブルや輸送に関するトラブル。
相手側が契約内容を守らないですとか、契約変更を申し出てくるなんてことは珍しくありません。また輸送についてもそうです。
納期に間に合わないですとか、悪天候によってモノが水害を受けてしまったなんてこともしょっちゅうです。
そんなトラブルが多発する中、貿易事務は都度その対応に必要な事務処理を行っていかなければならないため、ついバタバタと慌ただしくなってしまうのです。
ゆっくり自分のペースで優雅に仕事。
今日はどこの店でランチしようかしら?
そんな余裕は、トラブル時には一切なくなります。
たとえ貿易事務であっても、緊急時には急ぎの対応を求められることもしばしば。
いつもいつも自分のペースで仕事とプライベートとを両立できるわけではありませんので、その点は心得ておきましょう。
③スピードを求められる仕事が多い
貿易事務の仕事は、はっきり言って丁寧さよりもスピード重視なところがあります。
勿論、スピードが早ければそれで良いというわけではありませんが、素早く反応することを常に要求されます。
その背景には、やはり貿易というキーワードが挙げられるでしょう。
一つの作業が滞ってしまうと、どんどん次の作業に影響し、結果としてそのビジネス全体の良し悪しに繋がってしまいかねないからです。
したがい、依頼事項があればすぐに対応!クイックレスポンス!
これが貿易事務の鉄則ともなっています。
- 締切までの期間は長く設けて欲しい
- ゆっくり仕事をしたい
そのような人には貿易事務の仕事は残念ながら向いていないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
このように、貿易事務の仕事は決して華やかな部分だけではなく、大変な部分も多いのです。
常に責任やプレッシャーを背負いながら、迅速且つ的確に仕事をすることを求められるため、大変なのです。
しかしながら、同時に大きな達成感や得られるスキルが存在するのも事実です。
経験上、貿易事務ができる人は、大抵の仕事ならどこででも通用するからです。
貿易事務の仕事が大変なのは事実ではありますが、責任ある大きな仕事をやってみたいという人には是非おすすめですよ?
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