不動産営業から事務へ転職【24歳 男性】

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【転職理由:肉体的にも精神的にも限界がきたため】

新卒で不動産の営業マンとして働き始めました。仕事内容も客先へ出向いたり事務作業でサイトの更新をしたり、朝から一日ずっと市内を走り回ったりと良くある不動産営業です。

朝は8時から、夜は10時までとほぼ一日拘束され、そこからさらにノルマもあったので週末の職場の空気はピリピリしていました。また、給与面もギリギリだったのが精神的な余裕に追い討ちをかけていました。

この頃は働いてお金をなんで稼いでいるのか、自分に問いかけるような状態でした。

肉体的にも精神的にも限界がきて、ある朝起きれなくなったときに転職をしたほうがいいと考え始めました。入社2年目のときでした。案の定その現状を聞いた上司からも退職についての話が後日来たので、早めに行動をしておいて正解でした。

退職の話が来てから転職活動をしていたのでは金銭的な面がとてもきつくなるので、なるべく転職活動は退職前にしてました。

ただ、退職前だと転職活動のために貴重な休日を潰し、苦労のわりには企業を選んでの面接もできず、中途半端に終えるつもりはないと言えるだけのそれなりの覚悟は必要でした。

活動をする上で考えたのは、まず転職をするとして自分は何ができるかという事を考えました。事務作業はやっていたので、これがひとつできることとして上がり、それを中心に次は自分はどういう企業を望んでいるか考えました。

それが体調を整えるための時間が欲しかったので、休日と出勤時間がしっかりしているという面で近場で仕事もある事務員という仕事が一致しました。

また、企業を知るためにこの会社はどんな人を望んでいるか、どんな事業に力を入れているかは広告から必ず読み取りました。

まず広告を見て5W1Hができていない企業というのは間違いなく入ってから苦労します。それだけ人事との連携が取れていない、もしくは社員が適当なので、それだけ適当な企業の可能性が大です。

このように分けていくと、ハローワークなどは大半の企業がつぶれ、広告でもかなり数は絞れてきます。そこから、あとは面接のみなので、数だけこなせばいいとなります。

そして自分ができること、したいこと、この二つと企業の方針が合うところを探し、応募をしました。しかし、この全てが一致するところはほとんどないので最終的な判断として必ず面接は行くようにしました。最後に決断できるのは自分の感性です。

そして現在、事務員として朝は早いですが、夕方には仕事も終わり夜は自宅で趣味に没頭したり、勉強をしたりと自分の好きなことへ費やす時間ができました。それなりの苦労はありますが、体調が崩れていた転職前と考えれば天と地の差です。

転職というのは人生にそう何度もするものではないというのが日本人の考えですが、果たしてそうでしょうか。多くの企業があり、多くの人たちが働く上で転職というのは私たちに多くの変化と考えや価値観を与えてくれます。

日本人は物事をネガティブに捉えすぎている気がします。そして最終的に自らを崩してまで安定を選んでいるような気がします。

お金は作れますが、体を崩してしまっては何もできません。そして、他人は所詮他人であり、自分の代わりはできないのです。だから、自分が本当に無理だと思ったら転職活動をしていいと思います。

しかし、転職をするならば、必ず現状何か特別なものを手に入れてから転職活動をするべきだと考えています。転職とは、それだけ得るものを得てするべきものです。

技術などが一番ですが、人間として考え方に関しては誰でも得られる経験です。これは目に見えるものではなく多くの人はそれを認めてはくれないかもしれません。しかし、人間的な成長と言うものはその日その時ではなく、後の人生を大きく左右させる巨大な糧になります。

悩んでいる方はそれなりの覚悟はいりますが、ためしに動いてみるべきです。動かなければ何も状況は変わりません。まずは動いて、いいか悪いか考えればいいだけなのです。

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