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今働いている環境は、人間関係も悪くないし、休日もしっかり取れるし、特になんの不満もないのだけれど「このままでいいのかな・・・」って考えてしまう。
学生さんが就職を考えたとき、企業の採用情報をあれこれ見るのだけれど、どれを見ても「いまいちピンとこない・・・」と不安を感じてしまう。
あなたにも経験がありますよね。
最初は「ここで頑張るんだ!」という意気込みで一生懸命仕事を覚え、上司や同僚と上手くやっていくにはどうしたらいいかを試行錯誤しつつ取り組んできていたのですが、仕事にも人間関係にも慣れて、自分自身の「これから」の事を考えた時に、今の仕事を続けていく自分の姿が想像できない、なんてことになっているのかも知れませんね。
しかし、周囲からみても仕事にも環境にも恵まれている風に映るため、他の仕事を探してみたい、なんて相談しても「なんで今の仕事を辞めたいって思うの?」「転職ってそんなに甘くないよ」等、反対される場合も出てきます。
自分に合った仕事で、自分らしく生きていきたい・・・そう考えたら、行動あるのみ。
どんな仕事だったら自分らしく働けるのか、自分らしく役に立てるのか、
自分らしく生きていけるのかを一緒に考えてみましょう。
①仕事の内容に興味がわくのか考える
これから仕事を探そうとするとき、求人情報のどの部分に注目しますか?
自宅からどのくらいの時間で行けるのか、給料は月いくらもらえるのか、社会保障はどうなっているのか。通勤時間、動労時間、月給か時給か、福利厚生の条件もとても大切な要素ですよね。
しかし、いくら労働条件が整っていても、自分が仕事そのものに興味・関心が薄い場合、果たして自分らしく働くことが出来るでしょうか?
たとえば人と接する事が好きで、接客やサービスなどの仕事に興味・関心があるけれども、土日休みになるところが少なくてやむを得ず生産ラインの仕事を始めた・・・そんな場合を想像してください。
現場で担当する作業は決まっていて、休憩時間や終業時間もほぼ変更がなく、土日も休み。しかし仕事の間はほとんど人としゃべることがない環境。そもそも仕事内容には興味・関心がなく、労働条件が良くて応募した仕事だった。
最初の間、仕事を覚えるまでは一生懸命取り組むこととなりますが、やがて慣れてくると自分自身に「このままでいいの?」と疑問が浮かんでくるかも知れません。
仕事を探す前に、自分がどういったことが得意で、継続することが出来たのかを振り返ってみましょう。自分が取り組んできたことがなぜ続けられたのか、どうスキルがアップしていったのかの経過も考えてみましょう。
たとえ小さなことでもいいので紙に書き出してみることをお勧めします。
一人ではむずかしいと感じたら、専門のキャリアコンサルタントの方に相談してみましょう。自分に興味・関心のあることに取り組むと、やりがいや達成感、成長を感じながら働くことができますよ。
②自分がやってみたいことだったか思い出してみる
求人情報から仕事を探すとどうしても条件に目がいってしまいますが、
実は自分が何をするのか、という部分がとても大切です。
仕事は1日の生活の中で少なくとも1/3、残業などを入れると半分の時間を過ごすので、嫌々ながら取り組んだりしていると長時間しんどい状態が続いてしまいます。
こんな状態にならないためには職種や業種に注目してみることをお勧めします。
学生が就職活動を始める時は「職業図鑑」などのサイトで、
「職業を知る」ところから始めてみましょう。
学生の場合はそれまで社会にあまり関心がなかったり、アルバイトの経験から仕事のイメージを持ったりしているので、どんなところから仕事の事を考えていいのかわからない場合があります。
新卒求人サイトや学校に来る求人情報も企業名が一番目立つものが多く、実際にその会社に入ってどんな風に働くのかイメージしにくいのですね。
しかし、「職業図鑑」のサイトで「モノづくりに関わる職業」のリンクを開くと、
生産ラインから職人的な「モノづくり」の職業が一覧で表示されます。
たとえば「機械組立工」を開けると、その仕事内容や行程、メインの仕事以外の業務などの解説が記載されています。
ここで仕事のイメージを持ちながら求人情報を見ると企業でどのように活躍できそうなのかがわかります。
転職者の場合もハローワークの求人票の職種と業務内容に注目して、以前から興味を持っていたか、未経験でもチャレンジしてみたいのかを考えてみるといいですよね。
③周りの人に仕事について聞いてみる
どうしても仕事のイメージができない場合は、周囲の人に仕事についてインタビューしてみるのもいいかも知れませんね。
自分の家族や友人などに「今やっている仕事」に就いた経緯であるとか、最初はどんな感じだったのか、今ではどう取り組んでいるのかなどを聞いてみると、自分が経験したことのない職業のイメージがしやすくなります。
また自分の事をよく知っている人には「自分にはどんな仕事が向いていると思うか」を訪ねてみてもいいかも知れませんね。
向いている仕事をあげていただいた場合はその理由や、どんな風にその職業を探せばいいのかを。向いていないと言われた場合でも合わせてその理由を話していただけるといいですね。
自分で自己分析することが苦手な人でも、こういった切り口で他己分析していただくととても参考になると思います。
また、周囲の人に仕事について語り合うことによって、話した人から仕事の紹介や求人情報を手に入れられる場合もあります。
ぜひ試してみてください。
④やりたくないことを挙げてみる
求人票や「職業図鑑」を見ていても、あれもやってみたい、これもやってみたいと、仕事や業種があげられすぎて実際どれに応募していいかわからなくなる、といったこともありますよね。
最近では時代の変化によって昔はなかった職業など、新しいものもたくさん増えてきていますので興味を持つものが多くなったり、逆に職業のイメージが湧かなかったりします。
そんな場合は「この仕事をすることはない」と思うものをあげてみてはいかがでしょうか。
特に学生の場合は、やってみたいことをあげているうちにジャンルが多岐に渡って、そもそも自分が何に向いていて何が出来るかが分からなくなってしまうことも多く、この方法は効果的です。
②で紹介した「職業図鑑」で見ていくならば、最初にやることは「カテゴリー(分野・業界)」で「自分にとって興味・関心がわかない」ものや「自分が学んできていない」ものを外していきます。
そして残った「カテゴリー(分野・業界)」から職業を見ていき、「この仕事は選ばないな」と思ったものを外していきます。
最後に残った職業を見ていき「なぜこの仕事を残したのか」を考えていきます。
この時「自分ならこの仕事ができそう」と感じた理由を考えることをお勧めします。
⑤自分を仕事に合わせていけるか考えてみる
中途採用の場合は、それまでの経験を活かせる仕事に注目したり、年齢的に応募が難しかったりなどがあり、先の「やりたくないことを挙げる」方法は活用しにくいと思われます。
自分の希望通りの再就職になるとは限らず、自分と就職先の業務や条件と折り合いをつけて決定することが多いでしょう。
そんな時に考えていただきたいのは「自分と仕事を合わせていけるのか」という視点です。自分の希望ではなかったのだけど、自分が向いている、出来ると思った理由を考えます。
たとえば小さいお子さんがおられる女性は、以前フルタイムにて営業職で仕事をしていたが、再就職する際は家族で過ごす時間を最優先で考えて探している。
販売やサービス業の時短勤務で、通勤時間が比較的短時間で済む仕事をしようと思ったのであれば、営業で培ったお客様とのやりとりで信頼関係を結んだ経験が人と接する仕事で活かせると考えた、といった感じになります。
最初の一歩を踏み出したら長期的なライフプランやワークプランを考えてみましょう。
「自分を仕事に合わせていける」スキルはやがて自分のやりたい仕事へと結びつけることが出来ますよ。
⑥実際に仕事を体験してみる
自分にその仕事が合っているかどうかを知るのに一番適している事は「実際にやってみる」ことでしょう、しかし本採用で「自分に向かない」と感じて辞めてしまったら転職を繰り返すことにもなりかねません。
そんな時は「トライアル雇用」制度を利用してみてはいかがでしょうか。
平成24年から始まった制度で、一定の条件を満たす求職者が応募できるハローワーク求人で、3か月の雇用期間を経て双方で相談し本採用するかどうかを決めるというものです。
就職が難しい、または就労経験が少ない場合はこういった制度で働いてみることによって、仕事に対する適正がよりリアルに感じられるのではないでしょうか。
また女性の活用や雇用促進のために2013年度から「主婦インターンシップ(中小企業新戦力プロジェクト)」が始まっています。
仕事にブランクのある女性がインターンシップに参加することによって仕事の感を取り戻し、自信を持って再就職に臨めるように支援する仕組みで、無理のない日数や時間で始められること、キャリアカウンセラーの支援が受けられることが特徴です。
応募する場合は希望する地域のコーディネート機関に相談し、キャリアカウンセリングを受け、インターンシップ先の職場見学を経て実習に入るという仕組みです。
地域により就労経験のない若年者向けインターンシップを行っているところもありますので、詳しくは最寄りのハローワークで相談してみましょう。
実際に働いてみることによって自分にどういったことが向いているのか、できるのかが明確になるでしょう。
⑦適職診断テストを受けてみる
自分に合った仕事を探したいのだけれど、忙しくて自分の事をじっくり考える余裕がないと感じている人には「適職診断テスト」を利用してみてもいいかも知れませんね。
有料のもの、無料のもの、紙ベースのもの、WEB上で回答するものなど、たくさんの種類があるので「どの診断テストをすればいいのかなあ」と迷ってしまうことも多いと思います。
ベーシックなものでは「厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)」があります。主に学校や職業訓練校で採用されている検査で、その人の持つパーソナリティ(個性)との整合性に合った職業を結びつけるのに有効です。
またハローワークなどでも受けられる「キャリア・インサイト」は適職だけでなく、自己分析やキャリアプランニングまでできるシステムとなっているので一度受けてみられるといいでしょう。
「適職診断テストCPS-J」では、職業興味検査と能力自己評価検査で成り立っていて、150の質問を回答すると結果がグラフと図によって解説されます。
無料サービスのものは正確な診断結果が得られないものも多く、利用するには注意が必要です。
また、あくまでも適職診断テストは参考にするものであって、この結果をうのみにして就職活動をすると企業の状況や働く人間関係に左右される部分も多く出てくるので「診断結果と違う」といった印象を持たれるかも知れません。
多くの診断テストを受けすぎて結果が散漫になってしまうと、どの結果を信じていいかわからなくなってしまいますので注意しましょう。
まとめ
自分に向いている仕事を探す7つのポイントはいかがでしたか?
誰にでも言えることですが、人生の中で大半を占める仕事の時間をどう快適に過ごすか、イキイキと働くかは課題ですよね。
出来るだけストレスを溜めずに楽しく働くことは理想です。
そのためにはまず「自分を知ること」と「仕事を知ること」の2つが重要です。
今回は「仕事を知ること」を中心に紹介してきましたが、自分にマッチングすることで初めて「自分に合った仕事」になると言えます。
この2つを兼ね備えて「人の役に立つ仕事」ができれば、仕事に「やりがい」が生まれ、日々楽しく活動することが出来るでしょう。
きっとあなたの人生にも彩りが生れると思いますよ。
そして自分に合った仕事を通じて得たものや、知り合った人はその後の人生でいろいろな影響や学びをもたらしてくれるでしょう。
やがて仕事人生からリタイアしても心の支えとなってくれるはずです。
ぜひ、次のアクションをお考えであればお役に立てていただきたいと思います。
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