社会人になり、目標を持って入社して間も無く、「想像と違った」「こんなに大変だとは思わなかった」「こんなはずじゃなかった」と現実と理想の違いに愕然とする事もあるでしょう。

思うように仕事が覚えられない事への焦りを募らせてストレスを抱える毎日。自分を理解してくれない職場の環境。

色々な事が重なって、悪循環に陥ると、いよいよ「会社を辞めたい。」と思ってしまうでしょう。

辞めて楽になりたい気持ちもよく分かります。

しかし、ここで1度深呼吸してみましょう。一旦心を落ち着けて、考えてみるのです。本当に辞める前に、するべき事はないでしょうか？

新卒で右も左も分からない時、会社をやめたくなったら、まず身近にいる誰かに心の内を打ち明けてみましょう。

①同じ境遇の友達に悩みを話す

同じ時期に就職した、高校時代の、或いは大学、大学院時代の友達に話を聞いてもらいましょう。

同じ境遇でともに就職活動を頑張った仲間もまた、同じような悩みを抱えている事が多いでしょう。新卒ならではの、会社での悩みを同じ目線で共感してくれるはずです。

また、お互いの会社の体質や、仕事内容を語り合っているうちに、大変だと思っていた自分の仕事内容よりも、友達の方がハードな仕事をこなしているかも知れません。

自分の会社の方が恵まれていると思える事もあるでしょう。

「友達も頑張っているのだから、自分ももう少し頑張ってみよう！」と明日からまた働く気力が湧いてくる事も期待できます。

また友達と本音で語り合い、美味しいものを食べたり飲んだりしている中でリフレッシュ出来て、会社での悩みで鬱々としていた気分がスカッと晴れて楽になります。

1度、学生時代に戻った気持ちで、友人との時間を満喫しながら、学生時代の友人たちの頑張りを聞いてみるのも良いでしょう。

②親や兄弟の話を聞いてみる

近しい間がらでありながらも、自分よりも社会人としての経験を積んできた家族に、話をきいてみましょう。

自分もを育ててくれたお父さん、お母さんが「仕事を辞めたい」と思った時に、どうしたのかを聞くと、参考になるでしょう。

辛い時の立ち直り方、本当に辞めるべきポイント、辞める時の手続きなど、家族だからこそ本気で心配して色々と教えてくれます。

おそらく、1番始めの会社を辞めた経験もあるでしょう。その貴重な体験談を交えて、会社を辞めるという事をリアルに教えてくれるはずです。

どうしても大変な時には、1番の頼りとなるのは家族ではないでしょうか。

素直に自分の状況を話し、アドバイスがもらえると、心も軽くなり、仕事への見方も変わるかも知れません。

自分を育ててくれた両親が、どんな思いで働いていたのかを知ると、働く事への意味をさらに考えさせられます。

きっとそこには大きな愛があって働く原動力となっていた事は間違いありません。困った時に人を支えるのは、愛情なのです。

両親への感謝の気持ちが自然とこみ上げてきて、今悩んでいる事に立ち向かってみようと前向きになれるでしょう。

③会社の中に味方を探す

仕事をしていて、信頼の置ける人には、信頼してはいけない人の区別が出来るようになるでしょう。

職場内の人に自分の弱みをさらけ出すことに抵抗があるかも知れませんが、「会社を辞めたい」と思った時には、誰にも相談しないまま辞表を提出するのはオススメ出来ません。

自分を理解してくれそうな味方を、職場内で探してみましょう。職場内の人間なら、あなたが頭を抱える会社内の良くない体質をよく理解しているでしょう。

自分も、新人だった頃、同じ事で悩んできたかも知れません。

社内で起きてきた事に耐えて、今も同じ職場で頑張っている先輩ならば、悩みを解決する的確なアドバイスをくれると思います。

今抱えている辛さを、職場の人に知ってもらう事も大切です。もし仮に、あなたが何も言わないまま仕事を辞めてしまっては、社員を苦しめる体質は見逃され続けるでしょう。

これは、会社の為にもよくありません。

勇気を振り絞って、会社の先輩にSOSのサインを出してみましょう。

今本当に辞めるべきなのか、それとも今は踏ん張る時なのか、会社に味方がいるかどうかで、大きく違ってきます。

理解者がいるうちは、急いで会社を辞めるのは保留にしておいた方が良いでしょう。

まとめ

仕事が大変で悩んだら、絶対に1人では抱え込まない事です。真面目な性格の日本人は、辛い事があると1人で抱え込む性質があります。

無理をしてストレスを溜め込みすぎると、やがてうつ病になってしまう事だってあります。

本来、健康で健やかな暮らしをする為に人は仕事をします。能力を認められたり、誰かに必要とされる仕事をする事は、とても素晴らしい事ですが、それは健康な体と健康な心があってこそ出来るのです。

自分の周りにいる最も信頼できる人に、思い切って相談してみましょう。話してみた結果、辞めるという決断に至ったとしても、それはそれで良いでしょう。

誰かの一言がキッカケで、自分が変わる瞬間が訪れるかも知れません。