2012年にリクルート系「ブライダル総研」の調査結果で「女性の働き方」について、女性の約70%が結婚や出産などのライフイベント迎えても、何らかの形で働き続けたいと考えていることが明らかになりました。
若手女性社会人に将来のことを聞いてみると「自分のキャリアや働き方について不安を感じる」という答えが一番多く、こうした不安から「働き続けたい」と考える人が増えているのではないかと考えられます。
実際、子育てのために専業主婦を選んだ女性が、いざ再就職しようという気持ちになっても「スキルがない」「周囲の理解がない」など、たくさんのハードルを乗り越えなければなりません。
国が再就職をしたい主婦に支援をすることを決定しました。
その主旨は子どもの手が離れた女性たちの社会進出で経済を支える働き手を確保しようというものです。
そこで、今後の女性の働き方はどのように変化していくのかを考えてみました。
①正社員であり続ける働き方
日本では新卒採用で新人を雇い、自社で長期的に人を育て、
企業文化や技術継承をする形をとってきています。
つまり、働いた経験のない若い人を一斉に正社員として雇い、
教育を受けながら徐々に仕事を覚えて社会に貢献していくという仕組みなのですね。
新卒採用で正社員として雇われることは、長期的なキャリアプランが描けることを意味しています。
女性は結婚・出産・育児・介護などのライフキャリアの変化で、
それまで培ってきた実務経験を手放す傾向にありました。
しかし、少子高齢化で社会を支える労働者世代が減少し、財源が確保できない懸念が出てきました。解決するためには「子どもを産み育て、若い世代の人口を増やす」ことが課題となっています。
そこで、新卒採用で正社員として働いてきた女性が、ライフキャリアの変化が起こっても仕事を辞めずに経験を重ねていくことが求められているのです。
女性自身が働き方のバランスを取りながら、人生のいろいろな転機を乗り越えていくこと。
そして女性たちがその歩みをゆるめたとしても再び活躍できるような環境を、
企業・行政・社会が連携をとって実現していきたいものです。
②男女共に家庭を支えあう働き方
女性が働き続けるためには、ライフキャリアの転機、特に妊娠、出産、子育てはどうしても周囲のサポートが必要です。
少しづつですが、出産後も働き続けられるような育休制度や、
取得しやすい休暇制度など「制度面」では充実してきました。
しかし、その制度を利用して働き続けているロールモデルがいないことで、不安を感じている人も多くいます。
子育てと仕事の両立で悩んでいる女性にとって、「時間がない」「自由がない」「ストレス」の3つが大きな課題となっています。
もちろん、パパママの両親や、保育園、ママ友などの周囲の人たちに理解してもらうことも大切ですが、パパの協力、職場の男性の理解が一番勇気づけられるのではないでしょうか。
新卒採用で女子学生が企業を選ぶとき、「女性もリーダーになれるチャンスがあるのか」「出産した後も多様な制度を活用しながら働き続けられる風土があるのか」などが職業選択の必須条件となっていくでしょう。
男性も女性も活気があり、お互いの個性を尊重できるような風通しのよい企業文化があるところは女性躍進に力をいれていると考えられます。
③個人の自由を尊重する働き方
それまでの女性は「いい学校」を出て、「いい会社」に入って、「いい人」と出会い、結婚を機に退職するか、子どもが出来たら専業主婦として家庭に入る、といった「幸せのカタチ」が一般的な価値観でした。
しかし、社会を支える働き手世代の減少、夫婦共働きで稼がないと生活の維持が難しい等、時代の流れとともに社会が変化し、「働き続けたい」と思う女性が増えるとともに、その人らしい「生き方」を追及するようになってきました。
「自分らしく生きる」「自分んらしく働く」ためには、自分軸を持つことがポイントです。
以上の3つのポイントを自分なりに棚卸しし、「自分らしさ」を追及していくことが「幸せのカタチ」につながることになっていくでしょう。
結婚せずにバリバリ働くのもよし、子どもを自分でみて育てたいので専業主婦となるのもよし、子育てもしたいし仕事もしたいので短時間パートに出ることも、自分の趣味や経験を活かして起業するといった選択肢もあってもよいでしょう。
自分のペースで自分らしく生きることが、自分らしく働くことにつながっていくのかも知れませんね。
まとめ
男女問わず、働き続けるためには「自分が社会の役に立っている」と感じられることが大切ですね。
今、不安を抱えている女性の皆さんも一歩踏み出してみましょう。
自分らしく働くことで日々の生活が楽しくなってきますよ。
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