就職活動を頑張ったけれど内定を得られなかった、第一志望の企業に落ちた、そのような理由で就職浪人をする場合、漫然と時間を過ごしてしまうと、一年前と同じように満足な結果を得ることは不可能です。
それでは、就職浪人をして就活に再挑戦する場合、どのような対策が必要なのでしょうか。
①常にモチベーションを維持する
就職浪人の場合、まず注意しなければならないのは「モチベーションの維持」です。
就職浪人を決めたときというのは、就職活動がうまく行かなかったことや、周囲の友達や同級生が就職先を決めて新しい目標に向かっていく姿を目の当たりにしていることから、かなり落ち込んだ状態でしょう。
どれだけ「来年は頑張る!」と思ってみても、周囲との落差はなかなか埋められません。
また実際に就職活動を始めても、「二回目だから知識がある」「二回目だから経験している」と言った理由からついつい油断しがちなものです。
就職活動を行うときには、自分の人生の計画をしっかり決めたり、自分のやりたいことについて考えるだけでなく、「満足できる就職活動を最後までやり通す」という気持ちが一番大切になります。
そのため、常に自分のモチベーションを維持するように工夫することが必要です。
そのための方法はいくつかありますが、まず心がけておきたいのは孤立しないということ。
就職浪人をするということは後輩と一緒に就職活動を行うということ。そのため、ついふてくされた気分になってしまったり、周囲の学生と距離を置きたくなってしまうこともあるかもしれませんが、それは絶対に避けたほうがいいでしょう。
就職浪人を決めたということは、一緒に就職活動をする後輩が仲間になったということ。
変なプライドを持って周りと話をしないといった態度を取ることなく、積極的に周囲とかかわることで、孤立を避けるだけでなく、自分の経験を話し合うことで、なぜ一度目の就職活動がうまく行かなかったのかを見直すきっかけになるかもしれません。
②なぜ就職浪人したかについてしっかり考える
就職活動に再挑戦するとき、最初にきちんと整理しておきたいのは「なぜ就職浪人をしたのか」ということ。
もちろん、「就職活動に失敗した」「第一志望の企業の内定を得られなかった」ということが大きな理由でしょう。
では一歩考えを進めて「なぜ就職活動に失敗したか」「なぜ第一志望の企業から内定を得られなかったのか」ということについて自分なりの答えを出しておきましょう。
自己分析や企業分析が不足していたのか、それともエントリーシートでアピールできる内容を作り上げることができなかったのか、面接で緊張して自分らしさを出せなかったのかなど考えることはたくさんあるはず。
また、たくさん企業を受けたけれどどこからも内定がもらえなかったという人もいるかもしれません。
その場合、自分のエントリーシートや面接での受け答えに問題があったのか、それとも無差別に応募してしまったことが原因なのかという根本的な部分にさかのぼって考えることが必要です。
さらに、自分が第一志望の企業に落ちたと言う場合には、「なぜその企業が第一志望だったのか」ということもしっかりと考えることが必要です。
第一志望の企業というものは、恋愛における異性のような面があり、「好きだから好き」「理由などないぐらい好き」というように、自分にとってベストだと思い込んでしまうとなかなかそれを客観的に見つめなおすことができないものです。
しかし、せっかくの就職浪人という機会を得たのですから、本当にその企業で働くことが自分にとって幸せなことなのかということも含めてしっかりと考えることが必要です。
③就職活動以外にチャレンジすることを作る
就職浪人が再挑戦する場合、「選考で不利になる」と言われています。
これには様々な理由がありますが、もっとも大きいのは「なぜ就職浪人をしたのか」という問いに答えられない点にあります。
企業側としては、なぜ就職浪人をしたのかというのが最も聞きたいことですが、実は就職浪人をして就職活動に再挑戦する場合、その問いにきちんと答えられる人はまれな存在です。
そのため、就職浪人をする場合には、「就職活動に失敗したから」だけではない答えを用意することが必要になります。
そのため、就職浪人をする場合に大切になるのが「就職活動以外にどのような経験を積んだのか」ということ。
他の人が社会人として時間を過ごし成長している時間を自分がどのように過ごしたのかをしっかりと説明できる経験を重ねることで、単に就職活動のために一年無駄にしたわけではないということをしっかりと企業の採用担当者に伝えるようにしましょう。
まとめ
就職浪人は非常にリスクの高い選択ですが、もしうまく行った場合には自分でも驚くような大きな成果を手に入れることにつながります。
自分の選択を後悔しないように、充実した時間を過ごすように心がけましょう。
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