就活の際、自己PRを箇条書きにしたいと考えることもありますよね。いくつかアピールしたいポイントがあるため、箇条書きにした方が書きやすいし、担当者も読みやすいのではないかと考えるわけです。
ただ、その場合、「どんなふうに書いたらいいのだろう。どんなところに注意すればいいのだろう」と悩むこともあるでしょう。
私も就活中にそういう悩みを経験した一人ですが、その経験から、自己PRを箇条書きにする際のポイントを紹介しますね。ポイントは3つあります。
①項目数は3つがベスト
箇条書きにする以上、自己PRしたい要素は当然、複数あるわけですが、「適切な項目の数」というものを考えたほうがいいでしょう。
例えば、項目が2つだけの場合は、それを読む担当者は「2つだけなら、わざわざ箇条書きにする必要はないのでは?」と感じるかもしれません。中には、「文章力がないから、箇条書きにしてごまかそうとしているのでは?」という意地悪な見方をする人もいるかもしれませんよね。
ですから、項目が2つだけの場合は、箇条書きにしないほうが安全だと思います。ふつうに文章で表現したほうが賢明ということです。
とは言っても、項目が5つも6つもあるのも良くありません。担当者に「いったいどれがほんとうにアピールしたい要素なのかわからない」と思われかねないからです。
また、「思いつくままに列記した」という印象にもなりますし、「アピールしたい項目を絞り込む努力を怠ったのではないか?」と思われるリスクもあるでしょう。
私が考えるベストの項目数は、3つです。これなら、箇条書きにする意味もありますし、散漫な印象を与えることもありません。
もし、「どうしても」という場合は、4項目にしてもいいかもしれませんが、それが限界の数と考えていいでしょう。やはり、できるだけ項目は絞り込んで、「ここが強み」というポイントを3つあげるのが、ベストだと思いますよ。
②3つの項目は別の種類にする
では、3つの項目にする場合、その内容はどんな種類のものにしたらいいでしょうか。私の考えるのは、「3つの項目は、すべて違う種類のものにするのがベスト」ということです。
どういうことなのか、説明しますね。たとえば、3つの項目を「協調性」「忍耐力」「責任感」にしたとしましょう。
お気づきのように、この3つはどれも「性格上の長所」ですよね。協調性や忍耐力や責任感があるのは、すべて「長所」というカテゴリーに属する自己PRのポイントです。
それをこんなふうに3つ並べてしまうと、担当者は「本当に強調したい長所はどれなんだ?」と首をかしげるかもしれません。
そして、「この人は、本当にきちんと自己分析をし、自分のことをわかっているのだろうか。いいかげんに分析したため、こんなふうにアピールする長所がいくつも出てきてしまったのでは?」と考えることもありえるでしょう。
また、例えば、これまでのアルバイトや仕事の経験だけを3つ並べるのも、「プレゼン力」に疑問をもたれてしまいかねませんよね。
おすすめなのは、3つの項目のジャンルを変えることです。
例えば、「性格上の長所」「経験から身に着けたスキル」「特技」というように3つを並べれば、それぞれが別のカテゴリーの要素になりますから、アピール力のある自己PRになるはずですよ。
その際、「どういう順番で並べるか」も重要になってきますが、言うまでもなく、「一番アピールしたいポイント」を最初に持ってくるのがいいと思います。
担当者は、当然、最初の項目から目を通すわけですし、面接でもその順番で聞かれることが多くなるはずですから、「一番の強み」から書いて行きましょう。
③できるだけ丁寧に説明する
箇条書きで自己PRを書く場合に、気をつけなければいけないのが、「ぶっきらぼうな印象にならないようにする」ということです。
たとえば、単に「1.責任感がある 2.英語力がある 3.営業の経験がある」というように、項目だけを並べたのでは、いかにもぶっきらぼうな印象を与えてしまいますよね。
「手を抜いている」と感じる担当者もいるかもしれません。
もちろん、スペースの関係もありますが、そんな印象にならないよう、できるだけ丁寧に補足しましょう。「責任感」をアピールしたいのであれば、それを証明する具体的なエピソードを、簡潔に記すといいでしょう。
「英語力」が強みなら、例えば「TOEICで○○点取りました」というように、数字で説明するのも効果的です。
いずれにしても、ただ項目を並べるだけでなく、文章で補足することで、「丁寧な自己PR」という印象になると思いますよ。
ただし、あまりに文字を詰め込みすぎるのもNG。「担当者が読みやすいこと」という大前提を守って、見た目に自然で、読みやすい文字数にしてくださいね。
まとめ
自己PRを箇条書きにする場合に、気をつけたいこと、押さえておいた方がいいと思うポイントを3点、お話ししてきました。
「自己PRが全然思いつかない」という人も少なくありません。ですから、自己PRしたい要素を複数持っているあなたは、そうした人よりもリードしていると考えていいと思いますよ。
是非、自己PRを充実させて、さらにリードを広げてください。
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