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自分の強み。履歴書やエントリーシートといった書類選考だけでなく、面接のなかでも必ずと言っていいほど問われるものですよね?
就活における、自分の強みというのは、企業に対する最も大切なPRポイント。そして企業もまた、就活生たちの強みが聞きたくて聞きたくてたまりません。
と言いますのも、就活生各々の強みというのは、企業にとっては合否判断をするうえでの大切な判断ポイントとなるからです。
このような背景からも、自分の強みを正しく理解するということは非常に重要なこと。
なかなか自分の強みを発見できない人は、後々就活で苦労をしてしまう可能性が高いでしょう。
そこで今回は、自分の強み発見におすすめの方法を紹介していきます。
①そもそも、どのような強みが企業ウケが良いのか理解する
自分の強みを探っていく前に、先ず行って欲しいことがあります。それは、「そもそも、どのような強みが企業ウケが良いのか理解する」ということです。
このように聞くと、「それって、わざと企業に合わせて嘘の強みを作り出すということ?」と誤解をする人もいることでしょう。
勿論、そうではありません。
仮に企業に合わせて無理矢理嘘の強みを作り出した場合、確実に就活は失敗に終わってしまうでしょう。
企業の採用担当者は人材を判断するプロ。したがい、嘘で塗り固められた自己PRなど、すぐにバレてしまいます。
また仮に合格を貰って、晴れて入社を果たせたとしても、後々その会社で苦労することになるでしょう。自分には全く不向きの、自分の能力を活かすことのできない企業に入ってしまうことになるからです。
そのため、ここで私が提案していることは、企業にあわせた嘘の強みを作り出すなんてことでは決してないのです。
ではどのようなことかと言いますと、「自分の持っている強みの中から企業ウケの良いものを抜粋する」作業をして欲しいのです。
企業ウケの良いものとは、つまりは、「その会社で活躍するために必要な能力」や、「その会社で活かせる能力」です。
企業はただただ就活生の強みを聞いているのではありません。
その就活生が入社後どのような姿になるのか、自社で活躍できる人材になるのか、採用することで自社にメリットはあるのかないのかを考えているのです。
ゆえに、その会社で活躍するために必要な能力」や、「その会社で活かせる能力」を強みとしてアピールすることで、企業はあなたに非常に魅力を感じることになるのです。
企業ウケの良い強みとは、まさにこのことなのです。例を挙げましょう。
例えば、ある企業はグローバル企業で若手の頃から国内外への転勤も多く、責任の多い仕事を任せてくれるものであったとします。そして求める人材像に、リーダーシップ性や柔軟性のある人を挙げていたとしましょう。
さてそのような企業の場合、企業はどのような強みを持っている人を採用したいと感じるでしょうか?企業ウケの良い強みとは、一体どのようなものになるでしょうか?
先ず挙げられるのが、リーダーシップ性や柔軟性でしょう。これは、企業が求める人材像として挙げているため明らかです。
しかしこれ以外にも企業ウケの良い強みはあります。
例えば、臨機応変な対応力、広い視野、負けず嫌い等々。グローバル企業ということで、国内外におけるビジネスを行います。
そのため、国や文化等の違いから生じる諸問題にも多々ぶち当たることでしょう。臨機応変な対応力、広い視野というのは、まさに最適な強みだと思いませんか?
また若手の頃から責任感ある仕事を任せてもらえるという点から、仕事のボリュームや責任の範囲はかなりハードなものと予想できます。
そのため、負けず嫌いという性格は、そのようなハードさにも耐えられる魅力的なものに映りますよね?
自身が持っている強みというのは、決して一つだけではないはず。大小問わず、幾つも持っているはずです。したがい、その中から企業ウケの良いものを抜粋してあげれば良いのです。
わざわざ企業に合わせて作ることはありませんし、もしその企業と合致しないのであればそれは自身には不向きの企業と諦めてしまいましょう。
自身の強みを探る前に、是非先ずはこのことについて理解をしておいてくださいね。
②先ずは思いついたものを箇条書きにしてみる
さていよいよ実践編ですが、有効なものが、「先ずは思いついたものを箇条書きにしてみる」というものです。
パッと思いついたものを先ずは箇条書きにして、書き並べて欲しいのです。
先ほども申し上げたように、企業に合わせるのではなく、先ずは自分自身どう思うかに焦点を当てて挙げていって欲しいのです。
余計な邪念が入ってはいけませんので、企業の存在は一旦は無視してくださいね。
勿論、強みを挙げる際は、きちんと「就活用」というのを意識して取り挙げてください。
例えば、早食い等。笑ってしまうかもしれませんが、そのようなことをオフィシャルな場面で強みとして挙げる人はゼロではないのです。
確かに、短時間で食事を終えられるというのは、忙しいビジネスマンにとっては強みといえば強み。
しかし他にも強みはあるでしょう。わざわざそれを挙げる必要性はないはずです。
思いついたものを挙げるとは言いましたが、きちんと「就活用」に絞って、オフィシャルな場面で使用するものと理解したうえで、挙げていくようにしましょう。
そして幾つか自分なりに強みを挙げましたら、次に、「それらを証明するエピソードの有無」を探してみてください。
例えば、「臨機応変な対応力」というものを強みとして挙げたならば、それを裏付けることのできる具体的なエピソードも出して欲しいのです。
「ゼミで企画した○○というイベントで、当初予定していた△△が急遽できなくなり、代わりに□□をすることで、予定通り○○を終えることができた。」等々。
要は、自分の強みというものは、自分だけが理解できても意味ないのです。
特に就活の場合は、ほぼ初対面の採用担当者に対して自分を売り込むことになります。
普段から毎日一緒にいる相手であったり、長い付き合いのある人であったりするわけではないので、尚更分かりやすく説明をする必要があります。
「臨機応変な対応力が私の強みです。」とだけ言われても、それを裏付ける具体的なエピソードがなければ、相手は信じられないですよね?
納得のいく説明や証拠がなければ、信じることはできません。相手の心にも響きませんよね?
したがい、きちんと相手が納得のいくような説明が伴っているレベルの強みでないと、強みとしては全く成立できないのです。
そのためにもエピソードとの結びつけは非常に大切な作業なのです。先ずは思いついたものを箇条書きにしてみる。
そしてそれらを証明するエピソードの有無を確認する。
この2ステップで、その強みが就活の中で使えるものなのか、使えないものなのかを判断していくようにしましょう。
もしかすると、たくさん列挙しても実際にきちんと説明できるような強みは少ないかもしれません。
しかしそれで良いのです。そもそも強みだらけの人間なんておりませんし、せいぜい人前で堂々と語れるような強みなんていうのは少ないもの。
ゆえに、そのようなことは一切気にせず、どんどん作業を進めてくださいね。
③家族や友人等、第三者にチェックして貰う
次におすすめな方法。それは先ほどの段階で取り上げた強みや裏づけエピソードを、「家族や友人等、第三者にチェックして貰う」というものです。
自分では人前で堂々と語れる強みだと思っていても、第三者が耳にした際、本当にそのように思ってくれるかは定かではないからです。
強みとして挙げた能力は素晴らしいものであっても、それを証明する裏づけエピソードが弱いなんて可能性もあります。
その説明ではいまいち魅力が伝わらないなんてことも少なくありません。
自分の意図に反した形で相手に伝わってしまってはもったいないですよね?
そのようなことを事前に確認するうえでも、家族や友人等の第三者にチェックして貰うことは非常に大切なのです。
実際の採用試験の場で失敗をする前に、事前チェックができるのです。
また第三者にチェックして貰うことで、自分では思いつかなかったことが強みとして発見できることだってあります。
例えば、自分自身では「臨機応変な対応力」が強みだと思っていても、第三者からすれば、それではなく「リーダーシップ性」だと言うかも知れません。
自分でも気がつかなかった自分自身の魅力や強みに気づかされるなんてことは珍しくもないのです。
それに、自分の身近な存在が指摘することは、かなり説得力があると思いませんか?
普段の自分の行動や性格、特徴をよく捉えている人たちの指摘することは、自分で判断することよりも説得力がありますし、何よりも客観的です。
「自分ではそう思っていない」ですとか、「そのような意図で行動したわけではない」と思っていても、周囲がそのように感じればそれが正です。
採用試験でも自身のことは採用担当者が判断し合否を出します。
自身で判断するわけではありません。なかなか客観的に自分を見つめることは難しいもの。だからこそ、家族や友人といった第三者の力を借りてチェックをして貰いましょう。
傷つくこともあるかもしれませんが、恥ずかしがらず勇気を持ってチェックを受けて貰ってくださいね。
④自分の強みと企業とを照らし合わせて最終チェック
第三者のチェックを終えたら、いよいよ「自分の強みと企業とを照らし合わせて最終チェック」をします。
要は、冒頭申し上げたように、「企業ウケの良いものか」をチェックするということです。
「自分の強みがウケる企業はどのような企業なのか。」
「特にどの強みを前面に押し出せば更に効果的なのか。」
そのようなことを踏まえてチェックして欲しいのです。
例えば、先ほどのグローバル企業の例でいきますと、その企業にとってウケの良い強みは、リーダーシップ性、柔軟性、臨機応変な対応力、広い視野、負けず嫌いがありました。
もし自分が挙げた強みの中に、これらが一つでもあれば即その強みを選択して、採用試験でも猛アピールすべきでしょう。
ではもし自分が挙げた強みの中に、ウケのよい強みが幾つかあったら?「最もビジネスに近いエピソードが語れるもの」を採用してください。
最もビジネスに近いエピソードとは、企業が「あなたがその会社で活躍している姿」を想像できるようなものです。
例えば、これもまた先ほどの例になりますが、臨機応変な対応力を証明するエピソードなんかがそうです。
「ゼミで企画した○○というイベントで、当初予定していた△△が急遽できなくなり、代わりに□□をすることで、予定通り○○を終えることができた。」
このエピソードは、十分それをビジネスの場面に置き換えて考えることが可能なエピソードなのです。
○○というイベントを顧客との取引に置き換えてみてください。顧客の求めていた△△という部品が用意できなくなり、急遽代替品として□□という部品を用意したことで、顧客は製造ラインを止めることなく無事に終わった等々。
ビジネスのなかでは、予定通りにことが進まずに途中で計画を変更することはしょっちゅうです。
トラブルが発生したら、その都度状況に応じて適切な判断を下すことが求められます。冷静に適切な判断を下せる能力というのは非常に大切な能力なのです。
ゼミでのエピソードを実際のビジネスの場に置き換えて考えれば、企業は「あなたがその会社で活躍している姿」を容易に想像できるのです。
容易に想像できるということは、企業があなた自身に魅力を感じることができるということ。
まさに就活で自身の武器となる、強みです。幾つかあるなかから、どの強みを持ち出そうと迷った場合は、この例のように、ビジネスの場に置き換えて考えてみましょう。
そうすることでより強力な強みを引き出すことができるはずですよ?
まとめ
就活における、自分の強みというのは、企業に対する最も大切なPRポイント。そして企業にとってもまた、合否判断をするうえでの大切なポイントです。
自分の強みを正しく理解し、そして正確に相手にPRできるようにするためには、きちんとした自己分析が不可欠。
自身の強みを知り、それをどのように活かすかを戦略立てて行うことが大切なのです。
なかなか自分の強みを発見できない人は、是非今回挙げた方法を参考にしてみてくださいね。
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