転職面接のよくある質問7つとその回答例

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転職活動では、書類選考が無事通過したら、いよいよ面接が待っています。

面接では、採用担当者と質疑応答しながら進めていくので、相手の話の内容や話し方に応じて、臨機応変に対処しないといけません。その点で、書類選考よりもコミュニケーション能力やプレゼン能力が求められます。

ただそれでも、ある程度事前準備は可能です。面接では、提出書類を前提に行われるため、聞かれることが大体想像できます。

また採用担当者の立場になれば、応募者に何を聞きたいかも想像できますよね。そこから逆算して考えればいいわけです。

そこで今回は、転職面接のよくある質問7つとその回答例をご説明しましょう。

①自己紹介

転職面接のよくある質問とその回答例の1つ目として、「自己紹介」を取り上げます。

面接では、最初に「自己紹介を簡単にお願いします」と言われることがあります。ここでは、面接官は何を見ようとしているのでしょうか。

第1に、あなたがどういう人物かを知りたいということです。

あなたの人となりは、履歴書などで把握していますが、実際に会って直接確認したいのです。また、書類内容と面接での話の内容が一致しているかもチェックしておきたいわけです。

第2に、あなたのプレゼン能力を把握したいということです。

自己紹介は短時間で求められることが多いです。それなのに、長々と説明しようとすると、時間内に収まらず、言いたいこともわからなくなります。

つまり、短時間で、自分に関する必要な情報を、簡潔にわかりやすく伝えることが必要なのです。

以上をふまえると、ポイントが見えて来ますね。

まず、履歴書などの内容を再確認し、経歴と能力、実績、今後の目標などをまとめておきましょう。そうして、書類内容と話す内容を一致させておきます。

また、時間を測りながら、話す練習をしましょう。

回答例としては、以下のようになります。

前職の金融機関では法人営業を担当し、既存30社との取引深耕に努めてきました。融資を含めた総合取引により、3期連続で支店トップの収益を上げました。またその仕事を通じて、財務分析やコミュニケーションなどの能力の向上に努めました。こうした経験とスキルを生かして、御行の業績向上に貢献しつつ、自身も金融における専門性を高めていく所存です。どうぞ宜しくお願い致します。

②職務経歴と習得能力

次は、「職務経歴と習得能力」です。

面接では「職務経歴を教えてください」と聞かれます。こうした一般的な聞き方に限らず、過去の職務の1つ1つを確認されることも多々あります。なお、そこでの習得能力も問われていると考えるべきでしょう。

この経歴と能力は、自己紹介を求められた場合は、まずそこで簡単に触れます。ただ、それだけでは詳しいことはわかりません。そこで改めて、これらだけに注目して、より詳しく問われるのです。

その際、面接官が注目するポイントは、あなたが自社に合うか、やっていけそうかという点です。

例えば、あなたが中小企業で働いて来たら、同じ中小企業の自社でも、大変さややりがいがわかってやっていけると予測できます。また、あなたが法人営業をやってきて、今後もそれをやってもらうなら、コツがわかっていて成果を上げやすいと見込めます。

以上をふまえると、どう回答すればいいかもわかりますね。

あなたが複数の会社で勤務して、いろんな能力を身に付けたとしても、それらをすべて同じ分量で回答する必要はありません。

そうしてしまうと、何が言いたいのかわかりにくくなり、志望先との関連もあやふやになってしまいます。

そのため、数ある経歴と能力の中でも、特に志望先や募集職種に合う部分に注目し、それを中心に詳しく説明しましょう。

回答例としては、以下の通りです。

1社目は金融機関で、個人営業を3年経験しました。2社目は人材サービス会社で、法人営業を5年経験しました。いずれも、コンサルティング営業のスタイルを重視し、提案能力の向上に努めました。たしかに、業種と対象顧客は異なります。しかし、一貫して営業に従事し、法人と個人の双方の営業を経験できたことは財産となっています。さらに、そこで得た提案能力は、御社での営業を含めて普遍的に通用すると考えております。

③転職理由とキャリアプラン

次は、「転職理由とキャリアプラン」を見ていきましょう。

面接では「今回転職する理由は何ですか」と聞かれます。これは、前職の退職理由と今後のキャリアプランも含むと考えてください。面接官は、なぜこれを聞くのでしょうか。

第1に、退職理由が後ろ向きでないかを確認したいからです。

例えば、人間関係でトラブルを起こし、退職したとします。ただ、人間関係の問題はどの会社でもあるのに、それを理由に辞めたのでは、自社でもそれですぐに辞めるのではと不安になります。

あるいは、人事評価に不満があったから退職したかもしれません。ただ、どんなに正当な手続きに従って評価しても、必ず全員が納得するとは限りません。それなのに、評価に不満ですぐ辞めるようでは、自社でもそうなる恐れがあります。

第2に、今後のキャリアプランと自社が合っているかを知りたいからです。

例えば、あなたが今後、商品開発を専門に行いたいとしましょう。ところが、自社としては、研究開発職を募集しつつも、営業も兼務してもらいたい場合もあります。また、いずれは管理職としてマネジメントに専念してもらいたいかもしれません。

そうなると、あなたの希望と自社の方針とが合わず、双方とも不幸に陥ってしまいます。それを防ぐためにも、なぜ今回転職するのかを確認しておきたいわけです。

以上をふまえ、転職理由は前向きに答えましょう。

仮に後ろ向きな事情があっても、よい方向に捉え直し、好印象になるようにすべきです。また、志望先の方針を事前に確認し、自分のキャリアプランと合っているかをチェックしておきましょう。

回答例は以下の通りです。

前職のソフトウェア開発会社では、自社のパッケージソフトの販売に注力し、自社の魅力ある商品をお客様にご提案する喜びを感じられました。今後はそれにとどまらず、お客様の経営上の問題を把握し、商品をカスタマイズしながら解決していく、提案型の営業を重視していきたいと考えるようになりました。その点、御社は顧客満足重視の営業スタイルをとっておられます。そこで、これまでの営業経験を生かして貢献しつつ、自分もそうしたスタイルを極めていきたいです。

④志望理由

次に、「志望理由」を取り上げます。

面接では「当社を志望する理由は何ですか」とも、当然聞かれます。この質問の意図は言うまでもないですが、改めて確認しておきましょう。

第1に、あなたの経歴や能力及び目標と、自社の求める人材像とが合っているかを確認するためです。

これが合っていなければ、あなたの経歴や能力は生かされず、目標も達成できません。自社も業績向上に貢献してもらえず、採用の費用対効果が悪くなりますよね。このミスマッチを避けるべく、なぜ自社を志望したのかを確認しておく必要があるわけです。

第2に、あなたの自社に対する志望の意欲や本気度を知るためです。

この志望理由があいまいだと、「本当にうちに来たいのか」と疑いますよね。冷やかし半分で受けられては、時間の無駄で不快になります。そこで、志望理由を、具体的に熱意を持って答えられるかをチェックし、自社への意欲や本気度を確認するのです。

以上をふまえると、あなたのやるべきことも見えて来ます。

事前に自己分析をしておきます。そして、志望先のことを徹底的に調べ、求める人材像や募集条件を理解します。そのうえで、両者を突き合せて、志望理由を組み立てて答えましょう。

回答例は以下のような感じです。

前職では、人事部で主に採用を担当し、そのノウハウをマスターしました。また、社内の各部門に加え、社外の人材紹介会社やハローワークなど様々な所と折衝し、コミュニケーションを図ってきました。そこで得たノウハウやコミュニケーション能力を生かし、今後は社外の立場から、企業の採用支援に取り組みたいと思うようになりました。御社はそうした採用支援のコンサルティングに注力されており、私の今後の目標に合っています。また今回、特に事業会社での人事の経験を持つ人材を求めておられるため、私の人事部での採用経験と折衝能力が生かせると考えております。これまでの経験とスキルを生かし、御社と顧客への貢献を図りつつ、自分も採用のプロとして成長したいと考え、志望致しました。

⑤あなたの長所

次に、「あなたの長所」を挙げます。

面接では「あなたの長所は何ですか」などと聞かれます。この質問の意図も改めて理解しておきましょう。

志望先は、事業拡大や欠員補充など、何らかの事情で中途採用する必要があります。そのため、あなたを採用することで、その目的を達成しなければならないのです。

また、あなたの長所を知ることで、「こういう仕事も任せられるかもしれない」と、当初の求人とは別の可能性も見出せるかもしれません。

以上を踏まえると、どう答えればよいかもわかりますね。志望先が今回どんな人材を求めているかを、改めて確認します。

それに合うように、長所をアピールしながら答えましょう。また、その長所が生かせる仕事が他にもあれば、ぜひ生かしたいと答えるとよいでしょう。

回答例としては、以下のようになります。

私は元々社交性があるほうだと考えており、周囲からもそう言われてきました。実際、大学のクラブ活動では、他大学との連絡・調整を行う役職に就き、多くの人たちと交流を深めて来ました。また前職でも法人営業を通じて、数多くのお客様とコミュニケーションを取り、ご要望に応えるべく社内の関係部署とも調整を図ってきました。このように、対人関係を円滑にしていく能力は、自分の長所だと言えます。これを御社での営業、あるいはその他の業務に生かし、顧客満足度の向上と御社の業績拡大に貢献したいと考えています。

⑥成功と失敗の体験

次は、「成功と失敗の体験」です。この質問の意図としては、物事に取り組む姿勢を知りたいということがあります。

これまで難しい仕事をして、なかなか結果が出なかったとします。ただそこで諦めず、成功するまで続けられたなら、粘り強さやストレス耐性があると判断できます。

またその過程で、失敗の原因を分析し、対策を立てて実行し、成功するまで繰り返したとします。それなら、問題を発見し解決していく能力があると推測できます。

これらによって、成功体験に基づく自信と、成功のための方法論を身に付けていると思われます。そうすると、自社で新たな難しい仕事を任せても、何とか乗り切ってくれるだろうと判断できます。

そう考えると、どう答えればいいかもわかりますね。

これまでの経験を振り返り、結果が出ずに苦労した仕事を取り上げましょう。そこで、粘り強く試行錯誤しながら、問題を発見し解決していき、最終的に成功させた様子を、わかりやすく伝えましょう。

回答例は以下の通りです。

以前、新規開拓の営業を任されました。最初はローラー作戦で飛び込み営業をしていました。しかし、それでは時間がかかる割に成果が上がらず、極めて非効率でした。また断られるたびに、精神的なつらさも味わいました。ただそこで諦めずに、どうすれば成果が出るかを考え、方法を見直しました。まず、顧客のニーズのありそうなテーマを分析し、それに関するセミナーを開催して、見込み客を確保しました。そのアンケート調査に基づいて、取引可能性の高そうな会社から優先的に訪問し、専門部署と同行勧奨しながら、親密度を高めていきました。それを積み重ねるうちに、効率的に契約が取れるようになりました。これを通じて、忍耐力と冷静な分析力、行動力を養えたと考えております。これを生かして、御社での難しい仕事にも取り組んでいきたいです。

⑦逆質問

転職面接のよくある質問とその回答例の最後として、「逆質問」を取り上げましょう。

面接で最後の方に聞かれるのが「何かご質問はありますか?」というものです。

この質問の意味は、第1に、ミスマッチを防ぐということです。

志望先としては、自社のことをよく知ってもらわないと、入社後に「こんな会社だと思わなかった」と思われ、すぐに辞められる恐れがあります。そうならないように、あなたの質問にしっかり答えて、疑問点を解消してもらうわけです。

第2に、あなたの意欲を知るということです。

仮にあなたから質問がなければ、「本当にうちに興味があるのか」と疑念を持ちますよね。本気ならいろいろ調べ、そこから疑問が生じ確認したいはずです。だから、質問がないかを聞くことで、自社への関心や本気度を確認しようというわけです。

そこで、事前に志望先のことを入念に調べ、質問事項として整理しておきましょう。

なお実際に質問する際は、仕事内容などを優先し、給料などの条件面は後回しにした方が好印象になります。

回答例は、仕事内容について挙げますが、以下の通りです。

御社の営業スタイルについてお伺いします。ホームページを拝見すると、自社の魅力ある商品をお客様にご提案するやり方だとお見受けしました。ただ、これまで私は、お客様のニーズをふまえて適宜アレンジしつつご提案してきました。そこで今後も、そうしたコンサルティング営業のスタイルをしていきたいと考えております。その点で御社では、そうした方法は認められるのでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

これまで転職面接のよくある質問7つとその回答例をご説明してきましたが、どれか1つでもお役に立てましたでしょうか。

面接は書類選考と違って、双方向のコミュニケーションなので、その場の流れでいろんな質問が聞かれます。中には「そんなことまで聞かれるの?」といった、細かかったり意表を突いたりするものもあるでしょう。

ただ、よくある質問は大体決まっているので、慌てることはありません。

自己紹介から始まって、経歴と能力、転職理由とキャリアプラン、志望理由、長所、成功と失敗の体験、逆質問といった、ごく普通のことが聞かれます。

これらの想定問答を用意し、本番で臨機応変に対処すれば、恐れるに足りません。質問に対する回答もアピールの場であることを認識して、自信を持って答えてくださいね。

 

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