営業事務から加工作業員へ転職【35歳 男性】

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【転職理由:ブラック企業に嫌気が差したため】

以前の勤め先は車部品や電気部品を中心にメッキを付ける会社で、私はそこで約十年ほど営業事務として働いておりました。

ただ、会社自体が大きい会社ではない上に忙しい時期になれば安い賃金で人材募集をかけ、ピークが過ぎ売り上げが下がり始めるとごっそり人員削減を繰り返し行ってきた事もあり、人員の確保が出来ず、気が付けば私は営業事務の他に生産管理、作業補助、配送補助をやらされる羽目になっていました。

元々が安月給な上に一人二役以上の作業を押し付けられ帰りが遅くなろうにも残業代は付かない状況に将来への不安もありましたが、それ以上にここまでの仕事量と責任を押し付けた上司と会社に対しての不満の方が大きくまさに二人分以上のストレスでした。

上司に至っては自分宛ての書類も面倒事であれば私に放り楽な仕事ばかりを毎日選び、うんざり見飽きた忙しそうなそぶりで、相談事も受けてくれませんでした。

まら、会社においても酷い長時間労働の情報が労働局に恐らく入り、抜き打ちで訪問があった時に社長は逃げました。そんなブラック以上の色の会社に心の底から嫌気がさしました。

同じ様な気持ちで私より先に転職を済ませた人は何人かいましたが、私自身が退職願いを出す上で必ず、引き継ぎの話が上がってくる事が想像されました。

またそれを付けこみ上手い事残留させて来る可能性もありましたから円満に退職が出来る事なんてはまず無いであろうと思いました。

引き継ぎを理由に転職先と約束をした退職日がズレ、先延ばしになんてなった日には、その話すらも流れてしまっては最後の最後まで貧乏くじを持たされた気分です。

そのような訳で、まずこれを回避する為に約三ヶ月ほど掛けて自分の作業内容から専用のアプリやシステムの操作方法を誰でも見て解かる様に手順書、説明書を作る事にしました。

文章ばかりで見辛いなんて事も言われない様にイラストレーターや写真なども使用し手順書、説明書の様な物よりもレシピの様な感じを意識て作るように心がけました。

その中でも、この人はこの辺を突っついてくるであろう、あの人はこの辺にいちゃもんを付けて来るであろうことをある程度予測し、時にはわざと突っつかせて会話でカウンターをする事で全体の出来上がりを濃く認識させませいた。

また、トラップを仕掛ける事で自分が見落としたミスを指摘されレシピ作成のやり直しをさせられるような事態は出来れば避けるように考えてみました。

決まった転職先は知り合いを通して入ったのですが、当初はパソコンを使った職種を第一に考えてはいましたが、自分のスキルがどこまで通じるかという不安よりも人間関係にとにかくうんざりをしてしまった為、企業の総人数はどうでも自分の職場の人数は少なめかつ顧客とのやり取りが無い場所を考えていました。

幸い自分の次の職場は農業関係の加工・施工業で私の父、妻の父共に趣味・本業で農業をしている為、私もこの企業の話が来たときは強く興味を持ち、おかげさまで今では鉛筆を持つよりも工具を持っている方がしっくりとしております。

そのような訳で、私の転職は無事に成功をしたのではないかと思っております。

今まで散々煮え湯を飲まされた相手に予測が見事に嵌ったカウンターパンチを決めた時は私の心の中ではグラミー賞が開催されましたし、倍返しとまではいきませんが、それなりのスカッとがありました。

何というか、私の様な引き止めを食らう可能性がある方は、最終手段として退職願ではなく退職届を出してしまえば問題は解決ですが、円満に解決したいのであれば少し遠回りではありますが引き継ぎの準備をする必要があります。

さらにお耳を揃えて返したい仕事上の恨みがある相手がいれば、もうちょっと遠回りをして作戦を練って明るい次の職場への糧にするとよいと思います。

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