対人恐怖症で仕事が続かないときの対処法5つ

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目次

対人恐怖症によって周囲の人とうまく付き合えない、人と接するのが苦手。そのような人は珍しくはありません。誰にでも苦手なことはありますし、性格も人それぞれです。

しかし、対人恐怖症が原因で仕事が続かないと、それが生活にも直結する大きな悩みに変わってしまいます。

悩みが深刻になると、余計にそこから抜け出せなくなり、悪循環に陥る事もあります。

そのため、深刻になる前に自分なりの対処法を見つけておく事が大切です。そこで、対人恐怖症で仕事が続かないときの対処法5つについてご紹介します。

①対人恐怖症を理解する

人の目が気になる、人が多い場所は落ち着かない、人前で緊張しやすい、など、人とコミュニケーションを図る事が苦手な人は多くいます。

これらは対人恐怖症と呼ばれていますが、その症状や深刻さにも様々なタイプがあります。

有名なものでは、人前で顔が赤くなってしまう「赤面症」や、そうなる事を恐れる「赤面恐怖症」、自分や人の視線が気になってしまう「視線恐怖症」、自分の顔の表情が気になってしまう「表情恐怖症」や「笑顔恐怖症」などもあります。

その他には、汗を沢山かいてしまう「多汗症」、会話をする時にどもってしまう「吃音症」なども対人恐怖症の一種です。

また、相手を正視できない、目を合わせることができない「正視恐怖症」や、見てはいけないと思えば思うほど見てしまう「脇見恐怖症」などもあり、その症状は多種多様です。

誰でも人前で話をする時には緊張するものであり、それが顕著な場合は「あがり症」と言われたりします。

「あがり症」は誰にでも理解できるような症状で、珍しいものではありません。

それに比べて、あまり一般的では無い症状や、深刻な症状は、周囲からは理解され難いものもあり、それが余計に意識してしまう原因になり、症状を悪化させる事もあります。

また、同じ症状に思えても細かいところで人それぞれに症状の違いもありますので、一括りに対処方法を考えるのは難しい面もあります。

ただし、対人恐怖症で多く見られる共通点としては、人と接する場面で相手に不快な思いをさせたり、嫌われる事を恐れて緊張したり、避けたいと思うところから始まっているところです。

対人恐怖症は神経症の一種であり、直接的に体に異常が出る事はありませんが、極度の緊張でパニックになったり、吐き気を催すなど、精神面の影響が体の異変として現れる事もあります。

対人恐怖症であっても、軽い症状であれば、特に問題ありませんが、社会生活に支障がでるほど重度であれば、何らかの処置や治療が必要になります。

自分自身が対人恐怖症だと感じた時には、対処方法を考える前に、対人恐怖症とはどのようなものなのか、どのような種類と症状があるのか、まずは対人恐怖症についてしっかりと理解しましょう。

その上で、自分はどのような症状で、どのような場面で発症するのか、どのような場面であれば大丈夫なのか、対処法を考える上では、自分自身の状態を把握する事が大切です。

対人恐怖症には様々な種類があり、それに合わせて対処も変わってきます。対人恐怖症と自分自身の症状について理解が深まれば、自ずと対処方法が見えてくるものです。

②退職理由を振り返る事

能力や適性に関する事、給料や休みなどの待遇、職場の人間関係など、仕事を辞める理由は多種多様ですが、最も代表的なものは人間関係でしょう。

仕事が辛くても、休みが少なくても、職場の雰囲気や人間関係が良好であれば、仕事を続ける事ができます。仕事でミスやトラブルを起こした時も、周囲の支えによって解決する事もあるでしょう。

人間は気持ちに左右される事が多く、居心地が良い環境であれば、多少の不自由さや試練も克服できます。

つまり、職場の人間関係は仕事を続ける上でとても大切なものだと言えます。

対人恐怖症の場合、周囲から自分がどのように見られているのか気になったり、迷惑をかけたり嫌われたりしないか不安になる事から、不自然な表情や言動をしてしまう事があります。

また、それらの恐怖から逃れる為に、人とのコミュニケーションを避ける傾向があります。

そのような状態では、なかなか周囲に馴染むことができず、職場で孤立してしまいます。

対人恐怖症で職場のコミュニケーションに問題があると、仕事そのものがやり難くなったり、本来の実力が発揮できずにミスを発生させたり、仕事の効率を悪くする原因になる事もあります。

それがエスカレートしていくと、結果的に仕事に魅力を感じなくなり、自ら仕事を辞めたくなる、または職場に居づらくなり、仕事を辞めざるを得ない状況になります。

このように、対人恐怖症が原因で仕事が続けられない場合は、対人恐怖症を克服したり、症状を緩和していかなければ、その後も仕事を続ける事ができなくなります。

克服する方法や対処方法を考える上で大切なのは、何故、人間関係が上手くいかなかったのか、しっかりと原因を突き止めることです。

単純に対人恐怖症だから、人付き合いが苦手だから、といったおおまかな原因ではなく、自分自身のどのような態度が問題だったのか、周囲のどのような態度が耐えられなかったのか具体的に振り返ります。

対人恐怖症にも様々な症状があり、症状の重さも差があります。それによって、どのように対処するのかが変わります。

同じことを繰り返さない為には、まずは、自分自身をしっかりと知る事が大切です。

尚、自分では自分の姿を客観的に見れない場合もありますので、職場の同僚や友人、家族などに、自分の日頃の態度や対人面の姿について、聞いてみるのも良いでしょう。

自分では気づいていなかった症状や特徴に気付く事ができるかもしれません。また、第三者からの意見は、例えそれが自覚しているものと違い、反論したくなっても、感情的にならずに受け止めましょう。

大切なのは自分自身の姿を客観的に把握する事です。

③対人恐怖症でもできる仕事を選ぶ

仕事にはそれぞれ適性があります。適性とは具体的にはその仕事と本人の能力や経験、志向、性格が合っているかという事で、仕事を続けたり、仕事で能力を発揮する上で大切なものです。

その中でも性格は大きな影響があります。

例えば、人見知りをする人が接客の仕事をしたり、飛び込み営業の仕事をする場合、それを続ける為には自分の性格をカバーするだけの相当な努力が必要です。

結果的に自分の性格に合わない、つまり、適性に合わないという理由で仕事を辞めるケースもよくあります。

これと同様に、対人恐怖症の場合も、その症状と症状の重さを自覚した上で、仕事選びを慎重に行う必要があります。

対人恐怖症に適した仕事としては、人とのコミュニケーションが比較的少ない仕事、人の目を気にしない環境でできる仕事、チームではなく単独で行う仕事などが考えられます。

例えば、トラックの運転手、製造業のライン作業、デザインや編集、プラグラマーやシステムエンジニア、機械メンテナンス、調査や統計に関する仕事などがあります。

但し、どのような仕事でも、完全に人と接しない仕事はありませんので、ある程度のコミュニケーションは必要です。

尚、専門的な仕事には同じタイプの人が集まる傾向がありますので、その場合は、お互いの性格を理解しやすいですし、共感を得られやすいでしょう。

対人恐怖症といっても様々な症状があります。人によって恐怖や不安を感じるところが違いますし、一概にどのような仕事が合っているのかを判断する事はできません。

例えば、人と話す事が苦手な人でも、電話応対であれば上手く話せる人もいます。大勢が集まると緊張して落ち着かなくなる人でも、1対1であればスムーズに話ができる人もいます。

それぞれの症状やシチュエーションによって、できる事、できない事に違いがあるのです。これは他人ではなかなか判断できない事です。

そこで、自分自身の症状について、しっかりと自覚する事が大切になります。これはできないけど、これならできる、ここまでならできる。それも仕事の適性の一つです。

自分でできる仕事の範囲を明確にして、周囲に伝え、自分の症状に合った仕事を選ぶ事ができると良いでしょう。

実際に経験してみたら想像と違っていた、思ったよりも楽しい。逆に思ったよりもつまらない。仕事の適性で気をつけたいのは、仕事はやってみなければわからない事が多くあるという事です。

例えば、営業希望の人が、自分の意思に反して事務の仕事をする事になったとします。初めは気持ちが進まなかったのに、仕事を経験するうちに楽しさを覚え、能力を発揮する事もあります。

つまり、仕事を通して、自分の適性に気付く事もあります。また、実際にやってみて初めて仕事の面白さがわかる事もあります。

逆に、ずっとその仕事に憧れていたけれど、実際に働いてみたら想像と違っていた。自分に合っていなかったと気付く事もあります。

そのため、退治恐怖症に適した仕事を選ぶ場合も、自分の性格に合わせて、やむを得ず仕事を選ぶという気持ちではなく、自分の可能性を確かめる、新しい仕事にチャレンジするという前向きな姿勢で臨みましょう。

④理解者を作る

対人恐怖症は人と接する事による恐怖心や不安な気持ちによって症状が出ますが、だからといって、完全に人と接しないで生活する事は不可能です。

仕事でも同じで、一人だけで成立する仕事はありません。仕事の成果を人に与え、その対価を受け取る事で仕事は成り立っています。

つまり、人との接点がなければ仕事をする事は不可能です。

対人恐怖症の人でも、社会性を失いたくない、自分の可能性を小さくしたくないと考え、敢えて、人と接する機会を増やし、それを乗り越えようとする人もいます。

しかし、常に恐怖や不安を感じながら仕事を続ける事は、精神的に負担が多く、能力を出しきる事が難しくなる場合がありますし、症状を悪化させる危険もあります。

闇雲に厳しい環境に身を置いて克服させようとするのは、リスクが大きい為、仕事を通して対人恐怖症を克服する場合は、専門医やカウンセラーなどに相談しながら進めたほうが良いでしょう。

対人恐怖症であっても、何とか人と上手く関わっていきたい、人との接点を作っていきたいと考えるものです。

毎日を充実させる為には人との関わりは欠かせませんし、それを求めるのは人として当然の事です。

そこで、対人恐怖症である自分を認め、それを恥じない、可能な範囲で周囲に伝え、理解してもらう方法があります。つまり、自分の理解者を作るのです。

これはとても難しく感じるかもしれませんが、身近な人や親しい人に、自身の症状について話し、少しずつ周囲にわかってもらう、少しづつ理解者を作っていくと良いでしょう。

自分の事を理解してくれている人に対しては、恐怖心や不安は和らぎますので、周囲に理解者を作る事で、穏やかな気持ちで仕事ができるようになるでしょう。

また、理解者を作る上で重要なのは、仕事に対して誠実に取り組む事です。

真面目に一生懸命仕事に取り組んでいる姿勢は、周囲に信頼感を与えます。

逆に不真面目な姿勢で仕事をしていると、周囲からの信頼を得られず、理解者を作る事は難しくなるでしょう。

対人恐怖症は仕事が続かない原因になりますが、仕事そのものに対する姿勢とは別です。目の前の仕事に誠実に取り組む、その姿勢によって、周囲の人達はあなたを認め、支えてくれるでしょう。

⑤専門医に相談する

対人恐怖症は人により症状の種類や重さに差がありますが、対人恐怖症そのものは社会不安障害とも呼ばれており病院によって治療が可能な病気として認知されています。

生活に支障が出るような状態であればすぐに、また、不安で落ち着かない時や気になる時には、病院に行きましょう。

他の病気と同じように、早めの受診により早く症状を和らげる事ができます。

治療としては、認知行動療法をはじめとした心理療法や薬物療法が用いられます。それぞれ実際の症状に応じて選択されますが、適切な処置によって効果が期待できます。

対人恐怖症に関しては、人にどのように思われるのか不安だ、恥ずかしい、自分の弱さが原因だから自分で治す、などと考えがちで、病院へ行く事を躊躇する場合があります。

しかし、放置したり自己流の克服方法によって症状が悪化してしまう事や、日常生活に支障が出るほど辛いのに、それを我慢する事で更に悪化する事もあります。

また、医師は専門家であり、自分では思ってもいなかった原因や助言を得られる事もあります。

本当に辛いと感じた時には、我慢しないで病院に相談しましょう。

まとめ

対人恐怖症は様々な症状があり、人によってその症状や重さは異なります。その苦しさも本人以外にはなかなか解らないものです。

人とは違うという焦りや恥ずかしさなどを感じる事もあると思いますが、その必要はありません。対人恐怖症だけでなく、誰でも本当の気持ちや考えている事は外からは解らないものです。

悩みやコンプレックスを抱えながら生きている人は沢山いるものです。決して自分だけではありません。

対人恐怖症は自分自身の症状を的確につかみ、適切に対処する事で克服できたり症状を緩和する事ができます。深刻に悩みすぎず、前向きな気持ちで自分なりの対処法を見つけていきましょう。

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