大学生の就職活動において、切っても切り離せない試験がSPI。
企業の採用担当者も、毎年各社に数多くの応募者が集まるために、一定の足切りの意味を含めて実施する企業が多くなっています。
このSPIを乗り切るために何を勉強したらいいのか。そんな内容をまとめてみました。
①言語系のテストには現代文(場合によっては英語)と漢字を練習すること
SPIは大まかに言って知能検査と性格検査に分かれ、知能検査は言語系統と数理系統に分かれます。
まず言語系テストにおける対策ですが、これはひたすらに高校1年生から2年生程度の現代文の問題と、漢字の訓練を毎日30分程でいいので練習をすることです。
この言語系のテストから採用者が見たいポイントは、最低限の漢字や文章理解能力を見ており、ビジネスでよく起こりうるメールの内容の理解や、その返信を書く必要がある時に適切な漢字が使えるかどうかといった観点です。
多くの企業で、この項目にはかなり高い最低得点を設けており、1次試験として課されたSPIをなかなか突破できないと感じているあなたは、この点で引っかかっている可能性が高いです。
時事問題をどの程度把握しているかといった面も間接的に観察されているために、可能であれば週間の経済雑誌(ダイヤモンドなど)や新聞を読む習慣をつけることも合格を上げることにつながります。
英語のSPIを導入している場合には、基本的に大学入試のセンター試験レベルまでの英語が解けることが前提となります。
通常、前述の現代文にも言えることですが最後に受験勉強をしてから少なくとも数年は経過していることがほとんどですので、知識や受験勉強をしていた時には持っていた「カン」を取り戻す必要があります。
②非言語系のテストには対策本を一冊やって雰囲気をつかむこと
非言語系統のテスト(数学分野や図形処理など)は主に対策本を極めることが一番の対策になります。
これは、推論や倍の数、確率や集合といった典型的な数ⅠA、及び数ⅡBの問題になります。
出題される問題にはある程度偏りがあるために、対策は高校で言えばそれぞれの教科の一部分という形になるために、それらを踏まえて問題を繰り返し練習を積んで感覚を養うことが大切です。
③性格診断系のテストはよく企業を調べてること
一番簡単で一番難しいテストとは、実はこの性格診断系統のテストです。
なぜなら正確な答えは存在せず、そもそも人によって正解は異なるため非常に面倒な試験です。この試験に対する対策は、あなたが受けようとしている企業がどんな人材を欲しているかをよく分析したうえで回答することです。
素直に普段の自分のことを回答すればよい、とする意見も随所に見えますがそれは間違いです。
なぜなら、企業は企業ごとにある程度採用したい人物の傾向を決めており、それに当てはまらない人物はたとえ前述の言語系、及び非言語系のテストの成績が良くても採用されません。
たとえば会計を主な業務とする会計コンサルタントのような企業がSPIを採用試験として実施しているときに、性格診断計のテストにいくら嘘をついていないからといって「問:あなたはずぼらなほうだ」などといった答えに「はい」と答えた人を採用したいと思うでしょうか。
思いませんよね。
こういった意味で性格診断計のテストにも「正解」は存在するのです。採用する側も人間がやっているわけですから、当然自社で働いてほしい人物が持つ性格となるべくマッチした人材を採用したいと考えています。
ゆえに、こういった意味で素直に自分の性格を回答しているようでは内定は遠いと言えるでしょう。
あなたの応募した企業がどういった人材を求めているのか、どのような性格の人が向いていると「企業」が考えていると思われるか、そういったところを分析した上で上手に回答することが求められる試験であると言えます。
まとめ ~学生ではなく、「社会人」として受ける試験です~
あなたが受けるこのSPI試験は学生としてではなく「社会人」として採用されるために受けているテストである、という意識がとても大切です。
一般社会は耳触りのいい平等や公平、などといった概念からは程遠いことがよくあります。採用は同じ立場の大学生との競争であり、相手より高い評価をもらわなければ採用されないという厳しい試験でもあるのです。
一例として、SPIにもそれほど多くはありませんが「WEBテスティング」と呼ばれる、自宅や学校のパソコンを使用してできるタイプのSPIがあります。
この形式の企業を応募して受験する場合には、友人や家族を巻き込んでチームで、すぐに調べられる環境で受ける、又は辞書などの道具を用意する、別のパソコンですぐ調べられるように準備をしてから受けるといった様々な準備をしてから望むことが肝要です。
こうしたことは、実際には採用されてから相手に勝つためにチームで仕事をしたり、相手を出し抜いたり、ルールの範囲で出来るだけ優位に立つために何をしてきたか、といった側面を採用する企業は見ています。
こうした企業の思惑をきちんと読み取ることができるかどうかということが、SPIを成功させる秘訣でありあなたが就職活動で成功する第一歩です。
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