就活に当たって、「別に卒業と同時に就職しなくても、卒業後にフリーターでもいいや」と考えることもありますよね。私も学生時代、あなたと同じように考えていました。
当時、その話を先輩などにしたところ、いろいろアドバイスしてもらったものです。
そのアドバイスに、私自身の考えも加味して、卒業後にフリーターでもいいやと考えているあなたに、3つのことをお伝えします。
①正社員との驚くべき収入格差
フリーターになった場合に考えなくてはならないことの一つが、収入に関することですよね。正社員と比べて、フリーターの収入が安定しないことは言うまでもありません。
たとえば、時給1000円で1日に10時間、月20日働けば、月収20万円になります。しかし、それはそれだけの時間働かなくては手にすることのできない額ですよね。たとえば、風邪をひいて仕事を休めば、その間の収入はゼロになってしまうわけです。
そんなことは、何も今さら人から聞かなくてもわかっていると思われるに違いありません。しかし、若いころはともかく、年齢が上がると、実際に仕事を休まずに働き続けることはだんだん難しくなってしまいますよね。
正社員とそれ以外の雇用形態の従業員の収入格差について、興味深い数字があります。正社員の収入を100とした時の、それ以外の従業員の収入の数値なのですが、40代から50代になると、正社員に比べて、アルバイトなどその他の従業員は、何と半分近くの収入しかないんですよ。
20代の頃は、まだそれほどの格差はなくても、中年になると、それだけ格差が広がってしまうんですよね。
もし、「結婚したい。子どももほしい」と思っているなら、一番子どもにお金がかかるころ、正社員と収入にそれほどの差がついてしまうわけです。
さらに、生涯収入も驚くべき格差が生まれてしまいます。
大卒で正社員になった人の生涯収入は、男が2億8千万円、女が2億4千万円なのに対し、フリーターはたったの6千万円なんです。これ、ちょっと驚いてしまう数字ですよね。
もちろん、人生、お金がすべてではありません。けれど、実際に正社員とはこれだけの差がついてしまうということは、知っておいたほうがいいんじゃないでしょうか。
②年齢が上がると就職が難しくなる
あなたは、「40代、50代になってもフリーターでいようとは思っていない。どこかで就職するつもり」と考えているかもしれません。当時の私も、なんとなく「まあ、いつかはちゃんと就職する」というような考えでいました。
「50代でフリーターの自分」なんて、あんまり想像したくないし、想像できませんよね。
けれど、実際には、生涯フリーターになってしまうリスクは小さくありません。
若いうちはアルバイトの求人はたくさんありますから、別にそれほど苦労しなくてもバイトは見つかりますよね。それで、月に必要最低限の給料を稼ぐことができれば、生活は成り立ちます。
これが、怖いんですよ。生活できていれば、「今の生き方を変えなくては」という気持ちになかなかなれません。
いわゆる「ぬるま湯体質」とでも言いましょうか、今の環境にそれほど不満を感じていないと、「このままでいいや」と思ってしまうものなんですよね。
そのため、フリーターを辞めて、正式に就職しようと考えられなくなってしまいます。そして、どんどん年齢を重ねてしまうわけです。年齢が上がれば上がるほど、就職が難しくなることは言うまでもありません。
求人そのものが減るし、応募しても、就職できる確率は下がって行ってしまうんですよね。
その結果、生涯フリーターになることもありえるということ、これも知っておいた方がいいかもしれません。
③フリーターは老後不安が大きい
私もそうでしたが、まだ学生のあなたは、「自分の老後」などは考えてみることがないのではないでしょうか。けれど、人間、いつかは老います。そして、「老後」という人生の時間を生きることになるわけですよね。
よほど体が丈夫で、死ぬまでアルバイトを続けて、それで生きていければいいですが、そんな生き方ができる保証はどこにもありません。
体が丈夫でも、高齢になれば、アルバイト収入で生活を成立させるこことは、かなり難しいでしょう。
そんな時に頼りになるのが、年金です。正社員として働いていれば、きちんと年金を収めることができますから、老後、年金生活に入ればいいわけです。
しかし、フリーターの場合、きちんと年金が払えないというケースが少なくないんですよね。年金を払っていない人は、老後、年金をもらうことができません。これ、かなり深刻なリスクではないでしょうか。
フリーターは、老後の不安が大きいんですよ。
卒業後、実際にフリーターになった場合でも、これだけは押さえておいた方がいいポイントだと思います。
まとめ
卒業後はフリーターでもいいと考えているあなたに、学生時代に同じことを考えていた私から、3つのことをお伝えしました。
あなたの人生ですから、自分の思う道を進めばいいことは言うまでもありません。
その道を選択する際に、お話ししたことを参考になさってくださると幸いです。
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