就職活動をする中で大企業に絞ってエントリーをする人は珍しくなく、不調な結果におわると就職浪人という選択肢が思い浮かぶ人もいます。
就職浪人して新卒であることを利用した方が就職には楽ではないか?と思ってしまいますよね。
しかし、企業側からすれば準備不足と捉えられてしまい、特に競争が激しい大企業に就職するのは難しくなるのです。
①自分の能力などを正確に把握していない人間と思われる
大企業に就職するのであれば、ライバルとの競争に勝ち抜くだけでなく自分の適性をしっかりと知っておく必要があります。
企業の希望に答えるだけでなく、自分の能力や適正にあわせた企業を探すのも能力のうちで、その中に大企業が含まれるかが重要になります。
大企業で働きたいと言うのは働きたい人間の都合で、働いて企業にメリットがある人材かは分けて考える必要がありますよね?
常に多くの人材が集まる大企業では就職浪人をしている時点で能力に不足があり、マッチング力不足だと考えられてしまうのです。
企業として重要なのは自分の長所を知っていて、それを生かせる環境を選べる人間だからです。
企業からすれば就職浪人をした人を採用するメリットは存在しないのです。
ポイントになるのは第二新卒枠などを利用すれば話が変わってくることです。1年でも2年でも、他の企業で経験を積んだ人間であれば通常の新卒よりもプラスになる可能性が出てきます。
大事なのは自分の都合に合わせるのではなく、企業にとって魅力的な人材になることだと理解する必要があるのです。
②計画性が無い人間だと思われるケースも多い
就職浪人をする際に選ばれやすいのが、大学を留年すると言う方法です。
留年からの卒業であれば新卒枠を利用できるため就職活動が楽に出来ることがあるからです。ただし、留年した理由をしっかり考えておかなければやはりマイナスになります。
これは留年をしている時点で生活や将来設計に計画性が無い人間だと思われる可能性があるからです。
留年せずに卒業できる人間と、留年して卒業できる人間では計画性や管理能力の根本が違ってきます。そもそもがルーズな性格だと捉えられてしまうとマイナス評価にしかならないのです。
語学留学などを含めてスキルを磨くために海外に行く方法もありますが、その経験を生かせるかは話が別です。
企業が国際的な人材を求めているかは別の話になり、事前のリサーチが必要になるからです。大企業であっても目指す部門や部署によって必要なスキルは変ってくるからです。漠然と行動してもプラスにならない可能性も考慮する必要があります。
重要なのは自分が不足している部分と向き合うことです。
大企業に就職したいと言う欲求があるのであれば、それに見合う実力が自分にあるかを考える必要があります。
留年をしたところで技術や能力が身につかなければマイナスにしかならないからです。また、企業に留年した理由をしっかりと説明することは難しく、筋道を通すだけでも難関になります。
安易な逃げ道として就職浪人を選んでも状況が悪くなるだけであることに理解が必要です。
③就職浪人NGで計画を立てる必要がある
就職浪人をして大企業を目指すのは非常に厳しく、マイナス要素が多くなります。一度駄目でも二度目ならと甘えた考え方自体を捨てる必要があり、一発勝負で決めるだけの努力が必要になります。
緊張して就職試験や面接でよい結果を出せなかったと言うのは言い訳にしか過ぎず、同じ環境で結果を出せた人間が採用されるからです。
そのため、事前に計画を立て、どれだけ本気で就職活動に向き合えるかが重要になってきます。
一発勝負で挑む人のポイントは、チャンスの感覚に鋭敏になると言うことです。次が無いと思っていないと飛びつけないチャンスもあります。すかさず動かなければ席が埋まってしまうほど過酷な競争にさらされていることに理解が必要なのです。
数社落ちるのは当たり前としても、その数社でどれだけ就活のノウハウをつめるかで大きな差が出ます。インターンシップやOB、OGに話を聞くなど工夫の仕方はいくらでもあります。
全力を出せない人間はいつでも全力を出せず、面接でも魅力的な人間に移らない可能性があることにも注意が必要なのです。
がむしゃらでもチャレンジしてその結果を分析し、次の成功の糧にすることが重要です。また、真剣勝負だからこそ、結果を受け入れ、一旦就職して別のスキルを磨いて転職を目指すなど、大手企業で働くにもルートを考えた方が良いのです。
まとめ
就職浪人と言う言葉はありますが、企業側からすれば能力不足や準備不足で就職できなかった人間とみなされます。
明確な浪人の事実だけが残り、マイナス印象しか残らない場合もあるのです。大企業を狙うのであれば事前の準備は必須であり、就職浪人はしないことを前提にするなど本気で挑む必要があります。
保険をかけたりすれば逃げの姿勢がでて詰めが甘くなることもあります。
また、就職活動のなかで本当に自分に大企業で働く適性があるかも含め、しっかり考えていく必要があるのです。
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