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新卒の学生が就活をする場合、仕事や職探しの経験がない分、初めてのことが多くて苦労します。
また、社会人の転職活動と違って、ある特定の時期に大量の学生が集中して活動するので、ライバルも多く競争も激しくなり、内定獲得は困難です。
そんな中で、いつまで経っても内定が得られず、気づいたら卒業間近の3月になっていた、という恐れもあります。その段階になって、正社員として働ける先が決まっていないと、何かと不安になるものです。
この場合、どうやってこの不安を解消し、いかに行動していけばよいのでしょうか。
そこで今回は、こうした疑問を解消するために、4年生の3月でまだ内定を得ていない就活生が考えるべき行動7つについて、ご説明しましょう。
そもそもなぜこの段階まで内定が出ていないのか、原因を分析します。
そのうえで、それをふまえた対策を考え提示します。これらを参考にして、ぜひ志望先からの内定を勝ち取ってくださいね。
①志望先の分析が不十分で受け答えに説得力がない
当然ですが、就活は志望先から内定をもらい、そこで仕事をするために行うものです。
とすれば、その志望先のことをよく調べ、自分がいかにそこに合っていて、どう仕事をして貢献できるかを述べなければなりません。
それなのに、志望先の分析が不十分だと、志望先のことがよくわかりません。その結果、本当にそこが自分にとってふさわしいのか、志望先の役に立てるのかも不明になります。
そんな状態では、中身のない自己PRなどしか書けず、書類選考すら通りません。
仮にそこは通過したとしても、面接でしどろもどろの受け答えしかできず、説得力もなく落ちてしまうでしょう。
4年生の3月になっても内定が出ないのは、このように相手のことをよくわかっておらず、その反省もないまま就活を続けていることが、その原因のひとつとして考えられます。
そこで、志望先のことを改めて徹底的に調べましょう。
事業内容、近年の業績、今後の方向性といった組織全体のことをまず押さえます。そのうえで、それをふまえた求める人材像、募集の条件などを理解します。
その際、同業他社との比較も行い、その異同まで把握しておけば、業界の中での志望先の位置づけや今後の見通しなどもわかります。その結果、より一層志望先のことがわかって、志望先のことを語る時に自信が出て来ます。
こうして相手のことをよくわかったうえで就活に再挑戦すれば、内定率は以前よりも高まるでしょう。
②自分のこともよくわかっていない
先ほどは志望先のことがわかっていないのが駄目だと述べましたが、内定が出ない原因はそれだけではありません。肝心の自分自身のこともよく理解できていないことも、その原因のひとつとして考えられます。
ただ漠然と「こういうことがしたい」「自分はこういうタイプだとよく言われるから、これに向いているんだろうな」という程度で、何となくそれに合いそうな業種や職種に応募している人がいるでしょう。
しかし、それは思い込みにすぎず、よく考えれば向いていないという場合もあります。
ただですら仕事の経験がなくて向き不向きもわからないのに、そのうえ現状で出来る限りの自己分析すらしていないのでは、内定が出なくても仕方ありません。
そこで、改めて自分の適性をしっかり見直してみましょう。例えば、一見社交性があってコミュニケーション能力が高く、人と関わる仕事が向いていてそれをしたいと思っていたとします。
しかし、これまでの人生を振り返ってみると、実はそれをふまえてじっくりと考えてアイデアを捻り出し、人の役に立つ物を作ることに喜びを感じていたということもあります。
またそれにより、人に喜んでもらえ高く評価されたかもしれません。そうなると、人のニーズに応えられ、かつ画期的なアイデアを生み出す力の方が、自分にとっても本当の強みと言えるでしょう。
まずは先入観を抜きにして、過去にさかのぼって自分の適性を見極めましょう。
またその際、自分一人ではわからないことがたくさんあります。
自分をよく知る友人や家族などにも、自分の良い所は何か聞いてみましょう。さらに、社会人の先輩や、大学の就職相談室なども頼り、客観的なアドバイスをもらうとよいでしょう。
③自己PRなどの使い回しをしている
自己PRなどの書類は、一度構成と内容をしっかりと考えて、雛形を作っておくと、たしかに便利です。
時間が限られている中で、複数の企業などに応募するためには、サンプルとなるものを作って生かす方が効率的です。
実際、自分が経験してきたことは変わりはないですし、それに基づくアピールポイントも大して変わるものでもありません。また、社会に出てからも、このように費用対効果を考えて仕事をすることは大切です。
しかし、それでも志望先が変わればそこが求めるものも変わります。
それなのに、自己PRなどの内容をまったくと言っていいほど変えずに、使い回しているかのように見えるものを提出している人がいます。
企業の人事担当者はそうした書類を数多く見ており、使い回しと思われる書類は見抜けてしまいます。
すると、入社後もこのように手抜きをするだろうと思い、採用したいとは思わないでしょう。その結果、内定が出ないことになるのです。
そこで、こうした使い回しはやめましょう。雛形はもちろん作っておいてよいのですが、各志望先ごとに内容や表現を適宜アレンジして、その志望先に向けたものとしてオリジナルなものになるようにしましょう。
例えば、コミュニケーション能力がアピールポイントだとしても、A社では「多くの関係者と協力しながら仕事を進めていく」ことが求められ、B社では「顧客のニーズに的確に応え、深い信頼関係を築いていける」ことが求められるとします。
このように、同じコミュニケーションの取り方にしても、志望先ごとに求める部分が異なるケースがあります。
そこで、すべて「コミュニケーション能力がある」として済ませるのでなく、A社、B社の要求に合うように表現を変えましょう。
例えば、A社向けには「多くの人々と円滑にコミュニケーションを取りながら、物事をスムーズに進めていける」とし、B社向けには「相手の真意を理解し、それを大事にしながら、信頼関係をしっかり築ける」などとします。
このように、自分のベースとなる部分は変えずに、かつ各志望先に合うように表現などをアレンジしていきましょう。そうすれば、使い回しではなく、オリジナルな自己PRなどが出来上がり、好印象を持たれるはずです。
④応募数が少なくて内定の確率が低い
上記のような志望先や自分の分析がしっかりできていて、使い回しもせずアレンジも適切に行い、十分対策を練って応募しているとします。たしかにそれ自体は素晴らしいことです。
しかし、志望先を絞り込みすぎて視野が狭くなっていて、応募総数が少なくなっている人もいるでしょう。
例えば、問題解決力を生かせるのはコンサルタントだけだと思い込み、コンサル業界ばかり応募しているケースです。
そのようにターゲットを絞り込み過ぎると、当然内定を得られる確率も低くなります。さらに、絞った業種や職種が競争の激しいものだと、なおさら内定を得るのが難しくなるでしょう。
そこで、思い込みを捨ててゼロベースで考えて、もっと視野を広げてみましょう。
上記の例なら、問題解決力は、何もコンサルティングだけで必要とされるわけではありません。
例えば、キャリアアドバイザーの仕事でも、転職志望者の抱えるキャリア上の問題を把握し、その解決を支援し、その一環としてもっともふさわしい求人を提案するという点で、問題解決力を生かせます。
このように、自分の強みを生かせるという点さえぶれなければ、その生かし方や生かす先は柔軟に考えてみてください。そうすれば応募先も増えて、内定を得られる確率も高まるでしょう。
⑤自信なさそうな態度をとる
上記のこととも関係しますが、応募数が少ないと、面接などでもなかなか場慣れせず、いつまで経っても経験値が高まりません。そうすると、自分に自信が持てず、それが受け答えや態度にも表れてしまいます。
その結果、自分の良さも十分アピールできず、面接官の質問にもあいまいな返事しかできないため、相手に与える印象は悪くなってしまいます。それでは内定を得るのは難しくなるでしょう。
そうした問題を解決する意味でも、先ほど述べたように、数多く応募することは大切になるのです。
場数を踏むことで、面接はどう進むのか、何を聞かれどう答えればいいのかなどがわかり、落ち着いて堂々と受け答えできるようになります。
また、集団面接を経験する機会も増えてきて、その際他の人がどのように受け答えするのかも間近で見聞きできます。
その中で参考になる部分を取り入れることで、自分の受け答えがさらに質の良いものになっていくでしょう。
こうして経験値を高めていくことで、自分に自信がついていき、相手に与える印象もよくなり、内定を得られる確率も高まるでしょう。
⑥不採用が続き心が折れてしまう
自分なりに頑張って就活を続けていても、内定が出ないと苦しくなってしまいます。
そんな中で、他人が次々内定を得ていくと、自分だけ取り残された気がして、より一層気が滅入るでしょう。
内定が出ないということは、社会に貢献している企業から必要とされないということです。
そうなると「自分は社会から必要とされないということか。自分の存在価値などないのか」と、深刻に悩むかもしれません。
そのように内定が出ない状態が続き、卒業間際にまでなったら、心が折れてしまうでしょう。それが態度にも出て、上記とは違った意味で自信喪失につながり、相手に悪い印象を与え、さらに内定が出ないという悪循環に陥ります。
そうならないためにも、深刻になり過ぎないようにしましょう。企業が人材を採用する際は、あくまでも「自社にとって」必要な人材かを重視するだけです。
つまり、応募者の全人格を問い、それを否定して内定を出さない、ということではないのです。
自分が企業の採用担当者の立場になって冷静に考えてみれば、それはわかるはずです。そのように客観的に考えて採用の意味を知るだけでも、少しは気が楽になるはずです。
そして自分も、「自分にとって」必要な会社かを重視して、再度就活に臨みましょう。
⑦自分一人だけで就活をしようとしている
もともと完璧主義の人は、何でもすべて自分一人でこなそうとします。
就活でも、人に頼るのは恥ずかしくて情けない、自分のプライドが許さないと思い、周囲の協力を得ようとは思いません。
そうでない人は、最初は友人や就職相談室、先輩などに相談し、就活を乗り切ろうとしたでしょう。
ただ、内定がなかなか出ず、就活が長期化するうちに、内向きになって周りが見えなくなり、一人で抱え込んでしまいがちになります。
そうなると、何が問題かもわからなくなります。また、問題が見えたとしても、初めてのことでわからないことが多く、打開策も思い浮かびません。その結果、いつまで経っても内定が出ないままになるのです。
そうならないように、思い切って周りの人々を頼りましょう。その際特に、就活支援のプロである、就職エージェントを頼るのが効果的です。
特に、4年生の3月になっても内定が出ないままの場合、既卒者にもしっかり対応してくれるエージェントを利用しましょう。その中でも特に、マイナビ新卒紹介がおススメです。
プロのキャリアアドバイザーが個別に相談に乗ってくれて、それまでの就活のどこが問題だったか、真の適性は何なのか、今後どうすべきかなどを共に考えて支援してくれます。
また、マイナビグループが開発した独自のプログラムを受講して、社会人に求められるスキルを身に付けることもできます。さらに、既卒者でも積極的に採用している企業とのマッチングを図り、就職のサポートをしてくれます。
このように、自分一人で悩まずに、プロの支援を受けながら、改めて就活に臨み内定を獲得できるようにしましょう。
まとめ
卒業間際になっても内定が出ない原因としては、志望先や自分についての分析が不十分であることが考えられます。
志望先のことを調べ直し、自分の適性も見極めて、より質の高い就活をしましょう。
また、自己PRなどの使い回しをしていると、相手に与える印象も悪くなり、説得力も出て来ません。雛形を作ることはよいのですが、志望先ごとに適宜アレンジし、オリジナルなものを作り上げましょう。
さらに、応募数が少ないと内定率も低くなります。
またそれにより場慣れできず、自信も湧いてきません。自分の強みが生かせそうなら、幅広く考えて数多く応募し、場数を踏んで自信を持って臨めるようにしましょう。
なお、就活は人格を見定める場ではなく、企業と応募者との相性を判断する場です。内定が出なくても人格を否定されたと思わず、深刻になり過ぎないように注意しましょう。
そして、自分一人で悩みを抱え込むと、有効な打開策も見えず、いつまでも内定は出ません。
マイナビ新卒紹介などの既卒者も支援してくれる就職エージェントに頼り、プロの支援を受けつつ効率的に就活に励みましょう。
周りが内定を得ていく中で、3月になっても決まらないのでは、たしかに焦るでしょう。
それでも、上記の点を参考にして、再度気持ちを奮い立たせ、内定獲得に向けて頑張ってくださいね。
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