就職活動を行う上では様々な角度から人間を見られることがあります。たとえば、田舎からでてきたら、就職先との文化の違いに戸惑うこともあるでしょう。
人間としての広い視野を保つために古来より有効な手段として留学がありますが、はたして留学を行うことが必ず就職活動に対して有利になるのでしょうか。
今日は留学をしていても就職活動に必ずしも有利とはいえない理由をご紹介しましょう。
①文化の違いを知っていることが、必ずしも企業に評価されるとは限らない
世界には色々な文化があり、いまの日本のオーソドックスなサラリーマンスタイルであるネクタイも昔は違う国から輸出され、それが浸透したものでした。
なので留学をして文化の違いが分かる、より多くの文化に対応できることは人間的にはとても素晴らしいことです。
しかしながら、企業に入ったら、その文化はどの程度まで許容されるのでしょうか。いわんや、一部の上司が俺が文化だ、俺が企業だとなっている例は少なくありません。
こういう考え方があるよと、提案すること自体が将来にとって危機を招く可能性もあるのです。また、文化の違いは考え方の違いでもあります。
企業の文化つまり新人教育に対する考え方は、常にもっともよいものであるとは限りません。
よりよいやり方をしっていても実践できないもどかしさを感じることも想像されるかもしれません。企業は自分の文化に染まってくれる人材を常に求めますが、多くの文化を知ってしまえばそのこと自体に抵抗が起きるかもしれません。
そうなってしまえば、社会生活はかなり心苦しいものになってしまうことでしょう。
②言葉の壁を越えても、コミュニケーションをとるのは人間同士であること
留学をしており、◯◯語が話せます。よく聞くフレーズであります。流ちょうに◯◯語が話せることが、最初はものすごく差があるように感じるかもしれません。
しかしながら、企業というのは一つの目標(利益)にむかって共同で突き進んでいくものです。
片言でしか通じなくとも、根気強く相手にものを伝えていくことによって。言語の壁は乗り越えることができるようになるとおもいます。
むしろ、多少話せないほうが相手の意図を深く探るきっかけになることもあり、多くのチャンスをつかみやすくなるともいえます。某、テレビ番組 イッテQで出川イングリッシュがうまく伝わるのも、相手が人間同士であるからかもしれません。
要するに大切なことは言語(ツール)ではなく内容(意図、意志)であります。
使える言語(ツール)の広さよりも、相手のいっていること(意図、意志)をくみ取るコミュニケーションこそが最も大切だといえるでしょう。
③人間性そのものが否定される場合があること
文化によって、人間性が培われていきます。
最近はダイバーシティといわれる多様化の時代となってきましたが、一方で労働基準法ぎりぎりを強いたり、ブラック企業もしてきされるようになってきました。
社会全体では、いままで日本人が培ってきた文化人間性そのものが変わっていくと感じる一方、社内文化人間性としては上位下達で戦国時代前から続く習慣が残っている企業も多く存在しています。
また、文化によって培われた人間性は、その人に根強く息づいてしまっています。
例えば、歯をみがく習慣のように好ましいと思われる人間性もあれば、そうでない人間性もあります。海外映画などではよく見かけることですが、自分を否定されたら、攻撃をする人間性があります。
自分が一番になれなかったら、競技ルールそのものを変えてしまう人間性があります。
このような人間性は、世界全体では多く見られる人間性ですが、企業からは黙って受け入れる、企業は変わらずに人間性を変えて対応してほしいという願望があります。
このような場合、多くの企業ではその文化が強く、企業に望まれる人間性に変えがたいと判断した場合には、採用を見送るかもしれません。
企業の側としては、朝礼中にメッカにむかってお辞儀をされたらメンツまるつぶれといったこともあるかもしれませんしね。
大切なのは柔軟性を見せることなのです。あなたの根本的な人間性は大切です。
留学がその人間性を大きく広げることはあると思いますが、企業が求めているものとはギャップがあるかもしれません。
まとめ
どんな人でも同じ年齢であれば、過ごしてきた時間に大きな差はありません。
人間の一日はだれしも一日24時間で、1年は365日なのですから。
就職活動においては留学をしてきた人が特別な人生を送り人間性が豊になっていると、安易に思い込みがちではありますが、あなたも、彼も実は同じ有限な時間の中を違った方法で歩んできているだけなのです。
留学をしていた彼が過ごしていない時間をあなたは過ごしているわけですから、あなたが持っている自分だけの特別な価値を見つけ出して、それをアピールしていくことで、より豊かな社会生活を歩めるようになることでしょう。
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