作業療法士を辞めたいあなたへの3つのアドバイス

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目次

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作業療法士は人と関わることが仕事なので、人間関係の悩みはつきものですよね。患者さんとの関係の取り方や他部門とのやり取り等、メインの仕事以外にも考えなくてはいけないことが沢山あると思います。

私は現在、作業療法士として働いて4年目ですが、既に2つの職場を辞めています。

辞めた理由はそれぞれ異なりますが、私の経験を踏まえてあなたにアドバイスできたらと思います。

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私の退職体験談

1つ目の職場

私の1つ目の職場は学校を卒業してすぐに就職した回復期の一般病院でした。

私は重い障害を持った子供のリハビリがしたくて作業療法士になりましたが、卒業時に希望の求人がなかったため、とりあえず一般病院で勉強することにしました。

希望とは違う職場への就職でしたがOTとして働けることが嬉しかった私は、一般病院でも精いっぱい頑張ろうと張り切って入職しました。

その職場は新卒や学生を指導することを得意としており、現場の先輩方は指導に慣れていました。この道10年以上のベテランの先輩も多くいるため、わからないことは何でも教えてもらえました。

また「新卒なんてわからなくて当然。勉強をたくさんして仕事を覚えていけばいい」と言うスタンスだったので、比較的やりやすい職場だったと思います。

しかし、入職して1か月もしないうちに残業が毎日5時間を超えるようになってしまいました。

指導してくれることが多いせいもありカルテは毎回先輩がチェックし、先輩の確認が取れてからでないとカルテに直接書き込めないという暗黙のルールがありました。

そのカルテに毎日3時間以上費やしていました。

カルテの記入を通して、自分がわかっているとことをアピールし、どれだけ患者さんのことを評価し、治療できているのか確認してもらうことが目的ですが、カルテが終わった後に翌日のリハビリの準備や勉強をしなければいけない状態でした。

夜10時まで残業しても終わらないので、翌日早めに来て準備や勉強の続きをする毎日でした。

まだ若かったこともあり目立つ体調不良はなく何とか続けていましたが、一番不満だったことは残業代が出なかったこと、仕事が終わるころには職員バスがなくなってしまい、家に帰るまでの足がなくなってしまったことです。

病院だったので他の場所に比べて給料は高めでしたが、月に100時間を超える残業・毎日のタクシー代を考えると貯金もできない状態でした。

それでも勉強の為に頑張らなくてはいけないという思いがありましたが、

  • いつまでやりたくもない仕事を続けないといけないんだろう
  • こんな思いをしてまで続けないといけない仕事だろうか
  • 私がOTとしてやりたかったことはなんだったろう

などと考えるようになりました。4か月ほど勤めたところでほぼ毎日の下痢・腹痛・嘔吐による体調不良に見舞われたことをきっかけに退職することになりました。

2つ目の職場

2つ目の職場は念願の、生まれつき障害を持った方々が入所している施設でした。この施設に就職が決まった時は国家試験に受かった時よりも嬉しかったかもしれません。

「本当に私がOTとしてやりたいことができる」と大きな希望をもって入職しました。入職して初めの1年は純粋に仕事を頑張ることができましたし、不満はありませんでした。

病院よりも規模が小さいため3人しかOTの先輩はいませんでしたが、そのすべての先輩が15年以上のベテランで、右も左もわからない私に沢山指導してくれました。

先輩が行っているリハビリのレベルも高く、何とかしてベテランの先輩に少しでも近付きたいと思い、必死に勉強しました。

あまり若い人が入ってこない職場のようで、初めは先輩たちもどのように指導すればいいか分からないようでしたが、私が質問したことに対して一緒に考えながらアドバイスをしてくれたので、安心して甘えることができる環境でした。

幸せな環境、やりたかった仕事で充実していましたが、それは入職して1年で終わってしまいました。先輩2人が辞めてしまったのです。

このOT2人はリハビリ科の管理職でもあったため、OTの地位はリハビリ科の中で高かったのですが、先輩が辞めてしまったことでリハビリの管理職はPT1人となってしまいました。

それによりOTの先輩の仕事の引継ぎは残された一人の先輩と私がメインで行うこととなってしまい、仕事量は格段に増えました。

PT,STも協力はしてくれますが「OTは身体も嚥下も一人でできるよね」と言われてしまい、今まで3職種入っていたケースがOTのみの担当になってしまうことが多くなってしまいました。

徐々にOTの立場は弱くなり、仕事もこなせなくなって来てしまい、他部門との連携が行いにくい環境へと変化してしまいました。
 
そんなある日、私の妊娠が発覚し産休を取りたい旨を伝えると「今のあなたでは復帰しても仕事ができないでしょう」と言われてしまいました。

私にも非はあったと思います。こなせないことがわかっている仕事量だったので、もっと助けを求めるとか、効率よく仕事ができるようになるために、先輩の仕事ぶりを観察できるようになる必要があったかと思います。

ですがOTの先輩も立場が弱く、管理職のPTに何度も相談しましたが取り合ってもらえず、妊娠による体調不良により臨月に入る前に退職してしまいました。

もしかしたら今で言う、マタニティハラスメントだったのかもしれません。

ですが、このような問題が起こった時、絶対に相手が悪い、すべて自分が悪いと言ったことはないと思います。どちらにも原因があったからこそ上手くいかなかったと思っています。

何か問題が起こった時や退職に追い込まれたとき、私もあなたと同じように「OTをやめたい」と頭をよぎったことが何回もあります。でも何とか続けています。

作業療法士の仕事が辛くて悩んでいるあなたへ

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前置きが長くなりましたが、以上の経験から、あなたにお伝えできるアドバイスとしては以下のことがあります。

①作業療法士としてやりたいことを明確にする

自分がOTとして、どんなことをしたいのか、どんなOTになりたいのか初心に戻ってみます。

何故OTの学校を受験しようと思ったのか、あの辛い実習を乗り越えた時に糧になっていたものは何だったか。

誰しもOTと言う職業に夢を持って学校に入ったのではないかと思います。

私の場合は高校生の時から「重い障害を持った子供達とって楽しい訓練(リハビリ)ができるOTになること」が夢で、今も変わっていません。

ブレない何かがあると、仕事へのモチベーションが上がります。

②同じ部門の人を頼る・話す

今でも私の課題ですが、つい同じ職種の先輩に頼りがちになってしまいます。

ですが、現場では他の職種とコミュニケーションを取りながらでないと、患者さんの情報収集はできません。

相手の部門のことを知らないと、お互いに何をしているのかわからずにすれ違ったままリハビリを進めてしまうことになります。

些細な事でも、いろんな部門の人に話しかける癖をつけ「自分もチームの一人である」と言うことを自覚・アピールし「あなたと一緒に治療していきたい」と言う姿勢を常に見せる必要があると思います。

色々な人と話すことで、自然と職場の人とも関係が取れるようになり、人間関係で悩むことも少なくなるのではと思います。

特に入職して間もなかったり、新卒であればわからないことがあって当然なので、より聞きやすいかと思います。

③転職する

OTと言う資格がある限り、日本のどこに行っても仕事はあります。

自分に合わない職場だと思ったならすぐに辞めてしまっても、次の仕事はすぐに見つかるので大丈夫です。

特に自分のやりたいことが明確なら、それが実現できる場所を探すのが一番です。給料も経験年数に見合ったものが貰えるところが殆どかと思われます。

ただ、自分のライフスタイルに合った条件で探すことも大切です。結婚・妊娠・子育てが絡んでくるのであれば、託児所があるのか、その職場で働いている人は子持ちかどうかもチェックするといいと思います。

私は、大手人材紹介会社のマイナビのOT専門の転職サービスを利用して、キャリアアドバイザーに相談しつつ、理想の職場を見つけました。

転職を考えていなくても無料で相談にのってくれるので、とりあえず相談してみるのもいいのかもしれません。

また、OTは領域が広いので、いっそのこと今まで経験した領域から離れてみるのも如何でしょうか?

身体・精神・老年・発達など活躍の場は年々広がっていくので、OT自体を辞めてしまう前に、試してみる価値がある領域が沢山あると思います。

まとめ

まだ私は経験年数が浅く、参考になるかわかりませんが、あなたがOTを続けられるきっかけになったら嬉しく思います。

苦労して取ったOTの資格ですし、作業を通して人の生活を豊かにできる仕事なんて他にないですしカッコいいと思っています。

続けていればきっと、OTってやっぱりいいな、続けてよかったなと思える日が来ます。

個人的には、まずは、一人で悩んでもなかなか前に進めないので、騙されたと思って一度、プロに相談してみることをおすすめしますよ。

とりあえず、OT専門の転職サービスを利用してみる

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