歯科助手の仕事が辛いので辞めたいです

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※以下は歯科医院勤務 歯科助手 8年程勤務 (30代) 女性の体験談です

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歯科助手として勤務

私は歯科助手として、歯科医院で働いておりました。歯科医師のアシスタントや、洗物などを最初は主にやっておりました。

それが、スタッフが足らないこともあり業務がどんどん多岐にわたるようになっていきました。

受付、レセプト等、衛生士さんしかできない事以外は、ほとんどやっていました。でも、本当は助手はやってはいけないことも、やってました。

これは、どこでもある話みたいですが、患者さんの歯の型を取ったり、銀歯の調整もしていたのですが、これは助手はやってはいけないそうです。

一日に来院する患者数は多かったと思います。

なので、毎日仕事に追われて、時間との勝負。そんな感じでした。どうすれば、この業務を短時間で終わらせられるか、と常に考えていました。

その歯科医院は個人経営の小さな診療所です。ユニットと呼ばれる、患者さんが座る椅子は5台。オペ室として使用している部屋に1台です。

そこでの院長、会社でいうところの社長ですね。この方、ものすごく自分勝手な人なんです。機嫌が悪くなると、すぐかんしゃくを起こしたり、いつも誰かの悪口を言っていたり、言っていることが二転三転したり・・・。

他にも書ききれないほどあります。

そんな職場ですが、院長以外はいい人が多くいましたし、多少の事は雇われているのだから、と我慢していました。

勤め始めた頃は二十歳そこそこで、仕事に対しての知識もほとんどありませんでしたので、言われたことを素直に実行していました。

全く歯科の知識がない状態で働きはじめましたので、最初は不安の連続でした。数年経って、仕事内容を理解したとしても、余計に不安を感じていました。

知らなかった頃は、ただ言われた通りに疑わなかったのですが、理解していくと矛盾していることが多いことに気付いたのです。

診療報酬の水増し請求、治療中の不衛生な器具の使用等。それらが当たり前のように毎日行われていました。私は、毎日の様に「仕事を辞めたい」と思っていました。

その気持ちを別の楽しいことを思い浮かべることでごまかしてました。今度の休みは何をしよう?なんて考えて気を紛らわせていたのです。

そんな、唯一の希望のような休日も、人員不足によりあまり取れなくなりました。

辞めたくてもスタッフが少ない以上、自分が居なくなることによって他のスタッフに、しわ寄せがいくと考え行動に移すことはできませんでした。

求人は常に出していました。応募も多くはないですが、数人あるのですが皆すぐに辞めてしまうのです。

しだいに、新しい人が来ても「どうせまた辞めるんだろう」と思うようになりました。

常にイライラしていて、些細なことで頭に来るようになりました。誰ともしゃべりたくなくなりましたし、食欲もなくなりました

退職前の2ヶ月前位頃から、「辞めたいなぁ」ではなくて「辞める」そう思うようになりました。

毎日働いていることが馬鹿らしく思えてきて、色々なものへの興味も無くなり、楽しいと感じることが一切なくなっていったのです。

医者が言うには、私は適応障害だそうです。こんな状態なので、働くのが困難になってしまいました。その後、結局私は退職をしました。

退職のきっかけは私の体調なのでしょう。でも、その体調の変化した原因は・・・と考えると、よく分かりません。

院長に対してストレスがあったのは確かです。でも、働き始めたころから嫌だと思っていたので、どこからが?というのが分からないのです。

現在自宅療養中

退職してからは、体調の事もあり次の仕事…というより、療養をしております。

休職して、復帰する手もありました。でも、結局同じことの繰り返しだと思ったのです。なので、退職をしました。

体調の事もあり、3ヶ月程は何も出来ずに過ごしておりましたが、その後やりたいことが少しづつできてきた所です。

正直、私がこういった抑うつ状態になるなんて思っておりませんでした。働き始める前と、今と性格が真逆です。自分でも驚いています。

働いていた時は毎日イライラしていたのが、今はほとんどイライラしなくなりました。

歯科の仕事は、求人していたから応募しました。

応募のきっかけはただ福利厚生が良かったのと、家から近かった。それだけでした。なので「好きな仕事」ではなかったのです。

私はやってみたい仕事は実はあったのですが、学歴や年齢等であきらめていました。

自宅療養しているので時間はあります。この時間を使って、仕事について色々調べてみました。そうしましたところ、やりたかった仕事に近いことが、私でもできることがわかりました。

もし、あのまま仕事を続けていたら、こんな事調べようともせずにいたと思います。仕事を辞めて、途方に暮れた時期もありましたが、私は辞めてよかったと今は心から思っています。

毎日、自分のしていることが夢につながると思うと、何をしても楽しいです。病気の事もあり、思うようにいかないこともありますが、それでも充実感を得られるようにまでなりました。

仕事で忙しくしていたこともあり、以前は料理なんて滅多にしませんでした。毎日の様にコンビニ弁当で食事は済ませておりました。今は料理をするようになりました。

今まで出来合いのものばかり食べていましたので、調味料を組み合わせてこんな味になるのか!と、いい歳して感動することもしばしばです。

今までできなかった事を全部やってやろうなんて、思っている次第です。こんな事ならもっと早く辞めればよかったとさえ思ってしまいます。

けれど、仕事をしたことによって得られた知識も確かにあるので、全部が無駄とは思わずに前向きにとらえております。

自分の人生

社会に出て、働くというの我慢しなくてはいけないことが多々あると思います。

けれど、職務をこなす為の苦労という我慢は必要ですが、意味のない我慢はしなくていいと考えてます。その我慢に意味を感じないまま、放っておくと自分が壊れてしまうんです。

生きるためにはお金が必要ですし、その為には働かなくてはなりません。体を壊してしまったら働くことさえままならなくなってしまいます。

職場内での人員が確保されてないところより、されている所の方が辞めやすいと思います。

人手の少ない職場を退職するのは物凄く勇気がいるでしょう。自分が我慢すれば丸く収まると思ってませんか?

その我慢は、いつまで続くのですか?

このままずっとなんて嫌だと思います。私も、このまま続くのは嫌だと思いました。問題を解決してゆければ一番いいのかも知れません。

ですが、長年我慢していたことは、解決不可能だから我慢しているのではないでしょうか。

我慢して辛い思いをして、体まで壊してしまったら、何もいいことなんてありません。

私は「退職は面倒だ」と後回しにして、考えるのをやめていました。それも、今回の経緯の一つだったと思います。

考えないのは楽です。でも、度を越すと、「考えない」方法は使えないことを知りました。気にしないようにしようとしても気になって、それで頭がいっぱいになってしまうのです。

こんな状態のまま働いても楽しくないと思います。

我慢を続ければ誰もが、体を壊すのです。精神を患う事は誰にでもあることで、特別なことではないと実感しました。

変わる事によって、今までにないことができたりするのは面白そうじゃないですか?

何でも思い通りにいく職場なんてないとは思いますが、今の状況より良い職場はあるはずです。勇気を出して、明るい未来へ進めることを願っています。

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