今の仕事がどうしても合わない気がする、今の仕事をこれ以上続けていく自信がない、そんな悩みを持っている人も少なくないはずです。

仕事というのは１日の大半の時間を過ごす日常の中心となるものです。

それだけに少しでも自分自身に合っているもの、苦痛の少ないものであって欲しいと願うのは誰しも同じですよね。

それでも、やはり生活のかかる事なので、嫌だからとか合わないからという理由で何度も簡単に辞めたり変えたりを繰り返せるものでもないのが仕事です。

それをわかった上でも、どうしても今の仕事でこれ以上働きたくないと悩んだ時にはどのように対処すれば良いのしょうか。

あなたが働きたくないと感じている原因は何でしょう。あなたがそう考えるようになったのはいつからでしょう？その感情は初めてですか？それとも過去にもありましたか？

色々な要因や状況によってどのように対処すればよいのかを少し整理してみました。

①働きたくない原因

①－１．初めて感じる働きたくないという感情

あなたが今の仕事で働きたくないと感じたのは今回が初めてですか？初めて感じる働きたくないという感情というのは誰しもが経験する感情です。

その多くは一時的なものである場合が多くて主だった原因がわからなかったり、これといった原因がないという場合も少なくありません。

この感情が生まれるのは、「何かつまらない」とか「いつも同じで飽きてきた」とか「他に良い仕事がある気がする」等の漠然とした、根拠の薄い「何となく」が原因である場合も多く見られます。

それでも働きたくないと感じているのは事実です。そして、それには明確ではなくても何らかの理由があります。

新入社員時代である場合もあれば、５年、１０年の中堅時の場合、２０年、３０年のベテラン期に入ってからの場合もあります。

いずれの場合も新鮮さが仕事に失われた時や毎日の仕事に刺激を感じなくなってきた時、目標意識が低くなった時に起こる事が多く、仕事に対するモチベーションを理由としているケースが大半だと言えます。　
　

①－２．人間関係

仕事をしていくうえで、最も重要な要素の１つが仕事上の人間関係です。仕事というのは１日の大半をそれに使用している日常の大部分を占めるものです。

その場所での人間関係というのは、あなた自身の生活にも大きな影響を与えるのは当然のことです。

今の仕事での人間関係に悩み、これ以上この会社では働きたくないと考えている人、考えたことがある人というのは実は多いのではないでしょうか。

仕事上の人間関係というのは相談する相手や場所が非常に難しいケースが多く見られます。

社内の人に相談するにも相手を選んでしまうことが多くて、現実には結局誰にも相談できないと言った人も多いはずです。

かと言って、会社以外の人に相談を持ちかけても日常の状態を知らないので、うまく伝わらないと言ったケースも多く見られます。

このように発生してしまうと、相談や解決策をなかなか自力で行うことが難しいこともあって、仕事上の人間関係を理由に働きたくないという悩みを抱えながら仕事を続けている人もいるのが現実です。

①－３．仕事が合わない

仕事をしている人が、その仕事をこれ以上続けたくない、今の会社ではこれ以上働きたくないと感じる大きな要因の１つは、その仕事内容にある場合も少なくありません。

当然誰もが思うことですが、やはり仕事であっても楽しく、自分のやりたい事をやっていたいという理想はみんなが持っているはずです。

それでもやはり現実には全てを叶えるのは不可能な場合が多くなります。

その中で何らかの楽しみ方を見つけてみたり、少しくらいは違っても自分の理想とする何かとの共通点を見つけてみたりしながら、仕事を続けているという人が大半ではないでしょうか。

そんな中、そんな小さな共通点や自分なりの楽しみ方が見つからなくなってしまうと、その仕事に魅力を感じなくなってしまうのは当然です。

魅力を感じない仕事を続けていくというのは苦痛に感じるのも自然の流れだと言えます。

自分の思い描く理想や希望と現実の仕事の内容があまりにもかけ離れてしまって、それを自分の考え方ややり方、自分の立場ではどうしようもないという状況になった時に今の会社ではこれ以上は働きたくない、そう考えてしまう人が出てきます。

①－４．他にやりたい事が見つかった

今の仕事で、今の会社でこれ以上は働きたくないという悩んでしまうケースで、今の会社や仕事内容には大きな要因となる要素がないというケースもあります。

それは、あなた自身がどうしても他にやりたい事、今以上に魅力を感じる仕事を見つけてしまった場合です。

このケースでは、今の仕事や会社には特に不満はないという場合も少なくありません。

しかし、このケースの場合、その感情を持ってしまった以上は今の会社を選択するのが難しいという場合が多いと言えます。

問題を感じていない現状の仕事や会社以上のものを見つけてしまうとどうしても気持ちはそちらに向いてしまう場合が多いからです。

その新しく見つけた仕事ややりたい事が本当に実現が可能であるのか、自分自身でも挑戦が可能でそちらに向かうことに問題はないのか等の諸問題が解決してしまえば、今の仕事ではこれ以上働きたくないという感情がより確かなものになるでしょう。

この場合、今の会社では働きたくないというよりも、今の会社より更にステップアップしたいとか今以上に自分自身のやりたい事に挑戦したいと言った前向きな感情の場合が多くなります。
　

②働きたくないときの対処法

②－１．初めて感じる働きたくないときの対処法

今の会社では、これ以上は働きたくないという感情が芽生えたのが初めてだという場合の対処法として最も有効だと言えるのは、その感情がどれほど確かなものかの確認の時間を置くということです。

それは、しばらく様子を見るということになります。

一時的な感情として、「仕事が嫌だ」「会社に行きたくない」などという思いを持つことや、「仕事どうしよう」「会社が苦痛だ」というような悩みを持つことは、社会人であれば誰もが経験する事です。

そして、多くの場合は時間の経過と共に忘れられたり、自然と解決したりという事も少なくありません。

そのようなケースになる場合が多いのが初めて感じた「働きたくない」という感情なのです。

一時的な感情で収まるのであればそれ自体は大きな問題ではありません。

対処法としても行動ではなく、時間の経過を見るというものになります。

これは、あなた自身があなた自身の今現在の感情を認識する時間ということになります。社会人として仕事に対して考える場合はやはり、一時的な感情で動くことは避けた方が良いという場合が多くなります。

しっかりと自分の感情がどこまで重く、強いものかを確認した上での行動が大切です。しかし、一概にすべてのケースで時間を置けば良いというわけでもありません。

気をつけなくてはならないのは、身体に健康上の支障をきたしている場合やそこに精神的、肉体的な苦痛を伴うような言動が伴う場合です。

このような事を理由として今の会社ではこれ以上働きたくないと感じているのであれば、その対処法として１つの選択肢として退職を検討することも大切になります。

②－２．人間関係が原因のときの対処法

人間関係が原因で今の会社では働きたくないと悩んでいる人もいますよね。この場合、人間関係が理由といっても様々なケースがあります。

１つ注意しなくてはならないのは、あなた自身の思い込みによる場合も時としてはあるという点です。

「あの人は私にばかりキツくあたる」とか「あの人は自分にばかり嫌味をいってくる」等といった感情を持つ場合というのは、思い込みの可能性もあります。

可能であるならその思いを同僚や先輩に相談してみましょう。周りで見ている人たちがそう感じていないのであれば、あなた自身の思い込みの可能性が高いということになります。

周りから見てもそうだということであれば、対処法としての１つは異動を希望するという方法があります。

部署替えや転勤というのがこの対処法にあたりますが、それにはタイミングと会社の説得、時には運も必要となります。

１つの目安となる定期異動の時期に異動が実現しなかったという場合で、状況が全く変わらないという事であれば、社内の相談窓口に相談するというのも１つの方法ですが、多くの会社ではそのような窓口がない場合がほとんどです。

社内の人間関係とは全てが円満に流れるという方が稀なケースではありますが、過度な言動は精神的に追い込まれてしまう可能性もあります。

このような場合は最終手段の１つとして転職という選択肢も片隅に置いておく必要があります。　

②－３．仕事内容が原因のときの対処法

どうしても仕事の内容に納得がいかない。

そう感じていることが要因で、その状況が長期化していることが原因で今の会社ではこれ以上は働きたくないと考えている人もいます。

その場合に考えなくてはならないのは、その仕事の過程、つまりはやり方や進め方に納得がいかないということなのか、やっている仕事そのもの、つまりは職種や業種が納得できていないのかという点です。

やり方や進め方が納得できない場合は最も考えられる解決手段は会社の上司に進言するという事です。しかし、この場合は上手く変化につながるケースはごく稀です。

上司が納得してくれた場合でも、会社や周りの仕事のやり方や進め方が変わるまでにはある程度の時間が必要になります。

そこで考えられる別の手段としては自分自身を中心として周りの仕事を含めて進め方を変化させるという事です。

この場合については、会社側からの注意や批判を受ける事を覚悟する必要があります。

成果を出せば認められるというケースもありますが、その過程や結果が思うように出ていない時については、「勝手なことを」という見方をされてしまう場合もあるのが現実です。

職種や業種に納得がいかないという場合の対処法というのは極めて難しい問題です。

それは会社の業種を変えるというのは１個人としてはどうしようもない事が大半です。

職種については会社が持ち合わせている他の職種に変更する、会社で言うなら異動という手段はあります。これは、ある程度の規模の会社の場合にのみ可能性があると言えます。

②－４．仕事のやり方が原因のときの対処法

今の会社に納得がいかず、働きたくないと考えている人は、多くの場合、今の仕事にやり甲斐や目標意識というものがなくなっている場合が多く見られます。

この状況が続くと働きたくないという思いは強くなる一方です。

この場合の対処法というのは１つは自分自身が仕事にやりがいを感じるような目標を設定するという方法があります。

現状の仕事の中に目標を設定することで仕事へのモチベーションが上がるというケースがあるのも事実です。

ただし、仕事そのものに対しての魅力を感じなくなっている場合については、その目標を見つけること自体が困難な場合も多くなるでしょう。

その場合は許される範囲での新しいことに挑戦するという事を対処法としてお薦めします。

例えばやり方を新しい方法にしてみるというのも１つです。他にも全く新しい様式や書式を用いた資料やデータを作ってみる等といった事もあげられます。

仕事や会社に納得がいかないという人の中には、向上心の高い人が比較的多く存在しています。

その場合、新しいことへの挑戦というのは仕事へのモチベーションを高めることに繋がり、働きたくないという感情を抑えてくれることに繋がることも考えられるのです。

②－５．やりたい事が見つかったときの対処法

現状の仕事以外に新しい仕事ややりたい事を見つけたことが要因で、今の会社ではこれ以上働きたくないと考えている人の場合は対処法は２つのパターンに分かれます。

②－５－１．そのまま進んでいく

１つ目は新しく見つけた方へそのまま進んでいくという事です。

今現状の会社や仕事への不満やストレスが原因ではなく、自分自身の好みや人生設計におけるものが理由ということであれば、会社に残って会社の何かが変われば解決するという事ではない場合が大半です。

そうなると会社に残っての解決法は難しく、あなた自身が納得することが解決法となります。

その場合は、退職、転職という選択をすることが対処法だと言えます。

②－５－２．諦める

もう１つの対処法としては、新しく見つけた仕事ややりたい事を諦めるという方法です。

これは先ほどのケースとは逆で、新しい方に進むリスクやデメリットをもう一度検討して、結果として諦めるという選択をするということです。

この場合は納得して諦めることが非常に大切になる為、しっかりとした検証と検討をしてからの決断が重要になります。

その際に重要なことは、あなた自身がその新しい仕事ややりたい事の何処に魅力を感じたのかを考えるということです。

そして、もう１つ重視すべきは、そちらへ向いて動いてあなた自身は失敗しても後悔しないだけの覚悟があるかという点になります。

そこを考えた場合に新しい道へ進むことを諦めるという選択肢が出てくる場合もあるのです。

まとめ

社会人になると誰もが感じることがあるのが「働きたくない」という感情です。

人によって、タイミングによってその要因は様々ですが、多くの社会人は１度や２度は感じた経験のある事だと思います。

その対処法もケースによって色々な方法が考えられますが、大きくは２つです。

１つ目は今の会社に残って働く為に対処、解決するということです。もう１つは「働きたくない」と感じている今の会社を退職し転職の道を選択するということです。

どちらの場合も簡単なことでは無いので、あなた自身が納得のいく決断をすることが重要になります。

そして、「働きたくない」という感情というのは社会人として働く以上は、会社や職種、業種に関係なくいつでも起こり得る感情であると理解しておく必要があります。

今の会社や仕事では解決しても次の会社や仕事でも同じようなことは起こり得るのです。

それを踏まえて、あなた自身が納得のいく決断を下しましょう。