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就職が決まらない時の焦る気持ち、不安な気持ちは大変なものです。これは新卒者でも転職者でも同じでしょう。特に社会経験のある転職者と比べて、新卒者の不安は大きいものです。
新卒者にとっては就職活動自体が初めての経験であり、何が原因なのかわからないまま落ち込み、悪循環に陥る場合もあります。そこで、新卒者(既卒者)で就職が決まらないときの対処法について挙げてみます。
①まず落ち着くこと
就職が決まらなくて焦ってしまう時、まず落ち着くことが大切です。何故なら、焦って冷静になれない状態で物事を考えても、上手く進むことはほとんどないからです。
しかし、限られた時間の中で、全く焦らないのも問題です。要は、焦りは、自分の背中を押す、より行動的に、より積極的になるためのスイッチを押す、そのきっかけにするくらいの程度に、押さえておく必要があります。
では、何故、焦るのか。それは自分自身の進路が決まらない、将来への不安もあるでしょう。でも、それ以上に気になるのは、周りの動向ではないでしょうか。
自分のまわりの人達が自分より早く就職が決まった、希望していた会社に決まった、自分が入りたいと思っていた業種や会社に決まった、ライバルだったのに先を越された、など、周りの様子はとても気になるものです。
また、家族や親族から大きく期待されていたり、就職が決まらない状態を心配されていたりすると、余計に焦るものです。
まわりの様子が気になってしまい、それが焦りや動揺に繋がってしまうのは、大切な自分の将来を周りに振り回されているのと同じです。そんな時には、一旦、落ち着いて、冷静になる必要があります。
自分の人生は自分で決める。人生にはそれぞれの道がある。人生に正解はない。まわりは関係ない。あくまでも自分の人生だ。という事を自分自身に強く言い聞かせましょう。
気持ちを落ち着けるために、もう一つ、頭に置いておいた方が良い事があります。それは、就職が決まらない時には、就職する事が最大の目標になってしまいがちですが、本当に大切なのは、就職してからという事です。
大企業や有名企業に入社しても、必ず、そこで活躍できる、幸せになれるかは、分かりません。大切なのは、その会社に入社した後に、いかに活躍するか、いかに自分の目標とする姿に近づく事ができるかです。
つまり、就職はゴールではありません。あくまでもスタートです。スタート位置が変わったからと言って、目指すゴールが変わるとは限りません。もっと大きな視点で、自分の将来を想像してみましょう。
また、就職は恋愛と同じように、「縁」が大切です。数え切れない数の仕事の中から、選び、選ばれ、就職するという事は、奇跡に近い確率での出会いであり、「縁」です。
少しだけ、運を天に任せるといった心の余裕を持って、心の負担を軽くしてみましょう。考え込むよりも、道が開ける場合があります。
②考えられる理由について点検する
就職が決まらない時には、何故、決まらないのか、自分の何がダメなのか、考え込んでしまうでしょう。自分自身のウィークポイントを思い描いて、自分なりに対策を考えると思います。
そこで大切なのは、自分が思っているウィークポイントは本当に正しいのか。という事です。そのポイントがずれていると、直さなくても良いところを直し、直すべきところを直さない状態になります。
つまり、時間を無駄にしてしまい、どんどん、採用から遠ざかってしまいます。そこで、自分が良いと思っている事も含めて、ウィークポイントをしっかりと点検する必要があります。
就職活動のプロセスは多くありません。また、そのポイントも限られています。就職活動のプロセスを書き出し、そこで大切なものは何かを整理してみましょう。
その内容は、自分で考えるだけでなく、専門書やハウツー本、人からのアドバイスなども参考にしても良いでしょう。
例えば就職活動のプロセスを大きく①就職先の選定、②エントリーシートの作成、③面接の3つに分けてみるとします。その上で、そこでのポイントを整理します。
就職先の選定
希望する業界、職種、自分の興味や適性に合っているか、将来性、そこでの目標、情報収集の方法
エントリーシートの作成
フォームの選定、文章の書き方、表現、文字の綺麗さ、アピール度、宛先、提出の方法、提出のタイミング
面接
面接の作法、服装、みだしなみ、自己アピールの内容、志望動機、話し方
これらの項目は、特別な事ではありません。誰が考えても思いつきそうな基本的な項目です。それに対して、改めて、ひとつずつ点検してみます。できれば、第三者に意見を聞いてみると良いでしょう。
大切なのは、自分では大丈夫だと思っている事項に対しても、徹底的に見直す事です。何故、就職が決まらないのか?と悩むのは、自分自身のウィークポイントを理解していないからです。
落ち込んだり焦ったりする心をリセットして、冷静に自分自身を見つめ直しましょう。
③本当に大切な事は何か
就職活動のプロセスは基本的には同じです。それぞれ、抑えるべきポイントがあります。例えば、エントリーシートの書き方であれば、読みやすい文字で丁寧に書くこと。
書く順序や最低限書かなければならない事、書いてはいけない事、履歴書に貼る写真の取り方、写真を撮るときの服装、髪型など。様々なポイントがあります。
また、面接では、スーツの選び方、みだしなみ、会場での待機の仕方、入室の仕方、お辞儀の作法、着席の仕方、話し方、姿勢などがあります。これらは、就職活動を行う上で誰もが注意して準備する基本的なルールです。
つまり、就職活動では当然、誰でも注意する当たり前の事であり、これらは就職活動のテクニックと言えるでしょう。しかし、これらのテクニックばかりにとらわれてしまうと、大切な事を忘れてしまう場合があります。
テクニックより大切なもの。それは、情熱であり、絶対に入社したいという強い思いです。
これは精神論になりますが、就職活動には、精神論がとても大切なのです。何故なら、どうしても入りたい、絶対に入ってやる、何がなんでも入る。このような情熱があれば、徹底的に準備を行うはずだからです。
また、どうしたら入社できるのか、必死に考える事で、様々なアイデアや工夫が思い浮かんできます。何より、本気で入りたいという情熱は、就職活動の全てのプロセスにおいてプラスに働くでしょう。
それでは、情熱を燃やすには、強い気持ちを持つにはどうしたらよいのか。まずは、本気で入りたいと思える会社に出会う事です。会社を選ぶときには、様々な角度でその会社の事を調べると思います。
給料や休日といった雇用条件や将来の可能性、業界や仕事内容などをしっかりと調べて検討するでしょう。もちろん、それらも大切ですが、もっと大切なのは、その会社が好きか嫌いか、感覚的な判断です。
つまり、条件などの理屈だけでは無く、自分自身の感性を大切にする事です。これは、恋愛にも似ています。相手の好きな所をいろいろ挙げてみても、それが好きになった理由のすべてとは言い切れない事があるでしょう。
上手く言えないけれど、なんとなく惹かれる、なぜか魅力を感じる、一緒にいると落ち着く、など、理屈ではない表せない理由があるものです。会社選びも、それに近いものがあります。
条件などの理屈だけでなく、何故かその会社に惹かれる、魅力を感じる、といった自分自身の感性や感覚も大切にしましょう。それが、その会社対する強い気持ちにつながるでしょう。
④相手の気持ちを考える
就職活動を行う時には、「自分自身という個人」対「会社または人事部という非個人」という捉え方をしてしまいがちです。特に会社説明会や面接に至る前は、実際に会う機会が無いと、相手の姿を想像しにくいものです。
しかし、就職活動で大切なのは、自分自身という人と、経営者や人事担当者といった人とのやりとりであること、つまり、「人」対「人」である事をしっかりと意識する事です。
要するに、就職活動は全てにおいて「人」とのコミュニケーションによって行われます。会社や人事部といった捉え方と決定的に違うのは、相手には感情があるという事です。
就職活動の第一歩である、会社探しを行う場合。まず、その会社がどのような事業を行っているのか、業績はどうか、業界の中の位置づけはどうか、将来性はどうか、などを調べます。
確かにそれらは企業を判断する上では大切な事です。しかし、それよりも大切な事があります。それは、経営者の経営理念やその会社の創業者が会社を設立した経緯、歴史です。
つまり、どのような考えでその事業を起こし、今現在、どのような考えで経営しているのか、という事です。これはエントリーシートや面接で使う志望動機をまとめる時に確認する場合があります。
しかし、ここで言いいたいのは、そのようなテクニック的な事ではありません。経営者の気持ちをしっかりと想像して経営者の気持ちになって考えるという事です。経営者の気持ちを考えると、見えてくるものがあります。
それは、この会社の経営者が欲しいと思う人は、どのような人か。という事です。自分が経営者なら、どのような人を採用するだろうか。それがしっかりと想像できれば、準備すべき事が見えてきます。
そもそも、その会社が自分に適しているのか、志望先として適しているのかも判断できるでしょう。
これは人事部で採用を担当している担当者に対しても同じことが言えます。人事担当者はどのような基準で選考するのだろうか、このようなエントリーシートを見てどのような印象を受けるのだろうか。
このような身だしなみや態度、姿勢で、どう感じるのだろうか。ノウハウ本やありきたりの注意事項ではなく、自分が面接者だったらどうか、面接者の気持ちをしっかりと想像してみましょう。
例えば、面接でどうしても緊張してしまう人がいるでしょう。喋り方や言葉使いに気を取られて思っている事が表現できない事もあるでしょう。しかし、本当に大切なのは面接のテクニックではありません。
大切なのは、自分の本当の考え、思いを伝える事です。人が本心から発した言葉には説得力があります。本気の言葉には人を惹きつける魅力があります。面接担当者は生身の人間であり、感情があります。
あなたの本気の言葉は必ず面接者の心に届くと信じましょう。面接のテクニックよりも、中身が大切であることをしっかりと肝に命じる事で、面接の緊張も柔らぐでしょう。
⑤まず行動する
就職が決まらないと気持ちが焦ると同時に、自分自身に自身を無くしてしまい、何をどうして良いのか判らない、といった状態に陥る時があります。
だからと言って、行動を止めてしまうのは避けましょう。つまり、焦ったり、悩んだりしていても、立ち止まってはいけません。
もちろん、混乱したときに適度にリフレッシュする事は必要です。当面、就職しないと決断した場合は別です。
そうでなければ、限られた期間の中で答えを見つける場合には、立ち止まらずに行動する事が大切です。リフレッシュはあくまでもリフレッシュであり、現実逃避ではありません。
心身ともに休んで、次の行動に出るための準備です。何故、そのような事を言うのか、それは、大切な局面で最大限の努力をしなければ、後で後悔するからです。
限られた期間で結果を出さなければならない場合、時間切れという結末が待っています。
就職が決まるのは、運や出会い、タイミングなどもありますが、それは、何かしらの努力や選択をしてきた結果と言えるでしょう。自分自身のこれまでの努力が足りなかったと思う事もあるでしょう。
しかし、過ぎた時間は取り戻せません。少しでも良い結果を得たいのなら、今から頑張るしかないのです。それでは、何をすべきか。まず悩んだ時には原点に帰ってみましょう。
そもそもの志望動機や、自分自身のやりたい事、興味のある業種、業界、仕事について、もう一度整理してみましょう。その上で、そこから関連する業種、業界、仕事について考えてみます。
つまり、自分の可能性について、すこし広く想像してみましょう。言い換えると、志望先の選択肢を広げてみるのです。それが上手くいかない時は、全く考えていなかった業界や業種についても調べてみましょう。
既に就職が決まった人、先輩や身内でも良いので、いろいろな人と仕事に関する話をしてみましょう。意外と、興味が持てる業種が見つかる場合があります。
また、自分自身のウィークポイントが分かっている場合は、まずは徹底的にそれを直す努力をします。しかし、限られた時間の中ですので、ウィークポイントが克服できないのであれば、諦めるという選択もありです。
要するに、自分自身の弱点ではなく、強みや得意と感じる分野に可能性をかける方法です。いずれにしても、立ち止まらず、前に進もうとする気持ちが大切です。
結果出ない事で焦ったり、悩んだりした時には、少しで可能性を感じた事は、すぐに行動してみましょう。思い立ったら行動するのです。行動する事で、出会いや、答えが見つかる場合もあります。
まとめ
これらの対処法は新卒者に向けた対処法ですが、転職者でも十分参考になるでしょう。新卒者と転職者の違いは、社会経験があるか無いかの違いだけです。
希望する会社に入社したい、そのための行動は新卒でも転職でも同じです。
新卒者は新卒だからという気持ちを捨て、転職者は転職だからという気持ちを捨て、この会社に入りたい、希望を叶えたいという気持ちを強く持って、取り組みましょう。
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