年も1つ下であり、話題は合うので気兼ねなく話していました。

仕事では1年先輩ではありましたが、まだまだわからないことだらけであった私は、後輩と一緒に教えてもらい、知っていることは可能な限りで教えていました。

しばらくすると、その後輩は職場に馴れてきましたが、緊張感がなくなってきて、仕事中に携帯で遊んだり、不要なサイトの閲覧が目立つようになりました。最初はやさしく指定をしていましたが、徐々に後輩の仕事中の態度は酷くなって行きました。

ある日、別の部署の先輩から信じられないことを聞かされました。「お前の部署はサボっていても金がもらえていいよなぁ」

何の話か全くわかりませんでしたが、どうやら私の後輩が、仕事をせずに人気のないところで昼寝をしたり、お菓子を食べてサボっていたのです。

言われてみれば、後輩にお願いしていた仕事が全く進んでおらず、上司から指示されたことができていない仕事が多くあることを思い出しました。

私はあわててその後輩を個室に呼び出し注意をしました。

そうすると、後輩が「あなたは見ていないでしょ？私の何を知っているんですか？」などと言って逆ギレされてしまいました。

その後も後輩の悪い噂は絶えず、最終的には上司から厳しく指導されたようです。

その後、彼は会社に来なくなってしまいました。

その翌年、また新たに後輩の新入社員が入ってきました。

また同じように会社に来なくなってしまうのは困るので、その後輩の行動に注意しながら仕事をしていました。1人目の後輩とは違い、真面目でしっかりと仕事をこなす後輩でした。

ある日、2人目の後輩が初めて会社に参加をして発言したときのことでした。

「ふざけるなぁ」っと大きな罵声が会議室に響き渡りました。

どうやら、その後輩の意見に納得のいかない人がいたようで、しばらく後輩のことを罵っていました。

さすがに可哀想だと思い私は間に入ろうとしましたが、力及ばず。

後輩は悲しそうな顔をして会議室を後にしました。

翌日からその後輩も会社に来なくなってしまいました。

正直、今も解決はしていません。

少なくとも2人目の後輩は、自分が未熟で守ってあげられなかったことが原因だと痛感しています。

あれから5年は経っているので、少しは自分も成長しているはずなので、後輩を庇ったり守ってあげているつもりです。

3人目の後輩は今も元気に出勤し続けています。

時に相手に一生懸命思いを伝えようとしても伝わらないこともあります。

なぜなら、育ってきた環境が違いますし、考え方も違います。

伝わらないからといってイライラするのは止めましょう。なにも変わりません。

また、弱者を守れる強い人になりましょう。それになる一番の近道は、自分に自信を持つことではないでしょうか？