社内ニートになる原因と7つの脱出法

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目次

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社内ニート。

それはきちんと職に就いているにもかかわらず、実態としては仕事をしていない人を指す言葉です。元商社時代、私の職場にも社内ニート状態の方は存在しました。

では何故、きちんと職に就いているにもかかわらずニート状態になってしまうのでしょうか。そして万が一社内ニートとなってしまった際、どのようにすれば脱出することができるのでしょうか。

今回はそんな社内ニートになる原因と、それを解決する為の7つの脱出方法についてお話していきたいと思います。

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①社内ニートになる原因

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①-1.そもそも不景気で仕事がない

それでは早速ですが、社内ニートになる原因について見ていきたいと思います。
社内ニートになる原因は大きく分けて二つに分類できます。

一つは景気や環境といった外的なものが原因のもの。

そしてもう一つは自身の言動が原因のものです。

外的な原因の代表例ですが、“そもそも不景気で仕事がない”というものが挙げられます。
先ずはこちらについて詳しく説明していきます。

“そもそも不景気で仕事がない”とは、言葉そのままですが、不景気による企業の業績不振が原因で仕事が減り、暇になってしまっている状態です。

しかし裏を返せば、景気が良くなったり、企業の業績が改善によって仕事が増えたりすれば、社内ニートは一気に改善されます。

斯様なことで改善が見込めるのであれば、企業の業績改善を図る為に、とことん新たな仕事を作り出していけば簡単なのでは?

そのように思われる方もいるかもしれませんね。

しかしながら現実問題、一概にその言葉一つで全てを解決することは非常に難しいのです。

と言いますのも、ある程度のまとまった資金がなければ新事業も立ちあげられないですし、挑戦することも難しいからです。

では手元に資金がないなら、金融機関から融資を受ければ良いのではと考える方もいるかもしれませんが、業績不振の企業であれば融資を満足に受けることすら非常に難しいです。

不景気等の外的なものが原因での社内ニートは、企業や社員一人一人にはやる気があっても、その気力だけでは解決できない為、非常に複雑な問題なのです。

①-2.自分が信用されていない

続いては、“自分が信用されていない”という自身の言動が原因で陥ってしまう社内ニートについてお話します。

先程の例とは異なり、不景気でも業績不振でも何でもないのに、信頼の無さから自身にだけ仕事が回ってこないというものです。非常に悲しい原因ですね。

周囲はバタバタと忙しくしているのに、自身に任される仕事は他の人の半分以下。しかも誰でもできるような雑用レベルの仕事のみ。

まるで邪魔者のようになってしまっているケースさえあります。

勿論、社内における雑務等を専門に行うという契約のもと入社をしたのであれば、たとえ忙しくなかろうと、それは別に社内ニートでもなんでもありません。

入社時に、営業や財務等といった明確な職種や業務内容が決定していたのにもかかわらず、自身だけが社内ニート状態に陥ってしまうことが問題なのです。

何とも屈辱的ですし、すぐにでも状況改善をしたいですよね。

しかしながら斯様な“自身が信用されていない”結果、自身だけが社内ニートとなっている実態は、あらゆるところで存在しており、こちらもまた非常に深刻なものとなっているのです。

②社内ニートになりがちな人

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②-1.就職活動に失敗してしまった人

社内ニートになる原因について整理したところで、続いては斯様な社内ニートになりがちな人について考察していきたいと思います。

先ず最も社内ニートになりがちな人とは、“就職活動に失敗してしまった人”です。

きちんと業界・企業研究をすることなく入社してしまった。
自身の適正に合致した企業に就職できなかった。

斯様な人こそ、最も社内ニートになりがちなのです。

業界や企業の将来性に関してのチェックが甘かった為、入社後苦労しただけでなく、仕事が無さ過ぎて暇すぎるなんていう人は私の知り合いでもいました。

ノー残業は当たり前、というよりも、定時が近付くと早く帰ってと言われるような始末。社員が出社するだけで人件費もそうですが、電気代等のコストが掛かると言われていたようです。

そして自身に合った企業に就職しなかったが為に、自身の強みを発揮できず、結果として仕事を任せて貰えないなんて人もいました。

得意・不得意、適正・不適正があるのは当たり前。
しかしそれを就職活動時に自分で見極められなかった人が現に存在するのです。

そして結果社内ニートになってしまっているのです。

この二つの例から、“就職活動に失敗してしまった人”が最も社内ニートになりがちだというのが容易に理解できますね。

②-2.リスクヘッジができない人

続いては、景気や環境といった外的原因から社内ニートになりがちな人についてお話します。

ずばり、“リスクヘッジができない人”です。

ここで私が言う“リスクヘッジができない”というのは、業績不振や不景気といった事態を予め予測できないということのみを指すわけではありません。

と言いますのも、景気や環境の変化というものは全部が全部、事前に予測できるものではないからです。リーマンショックなんて良い例ですね。

ここでの“リスクヘッジができない”という意味は、もう少し狭めたものです。
何かが発生してしまった後に行うリスクヘッジについて指しています。

要は、予測不能の事態が発生した後、次に何が発生するか、自身に及ぶ影響は何かを考え、行動に移せない人のことを“リスクヘッジができない人”と言っているのです。

ある日突然いきなり社内ニートになる人はそういません。
社内ニートになるまでには必ず段階があるはずです。

リーマンショック発生直後もそうでしたよね。

多くの企業や社員は、それこそ発生直後は、事態の把握や問題解決に必死になって寧ろ忙しかったです。仕事が激減したのは、事態が落ち着いた後でした。

つまり猶予期間があったのです。

問題が発生した際、目先のことばかりに追われ、猶予期間中に今後起こりうるリスクについて考えられなかった人が、社内ニート化してしまったと言っても過言ではありません。

賢い人はバタバタとしながらも、きちんと今後のことも考えていました。
実際、早期退職に手を挙げて別の企業へ転職し難を逃れたなんて人もいたのです。

したがい、リスクヘッジのできる人は社内ニートには絶対にならないのです。

②-3.素直でない人

次は、自身の言動が原因で社内ニートになりがちな人についてです。
こちらは“素直でない人”というのが挙げられるでしょう。

具体的には、周囲からの忠告や指摘事項をきちんと受け止められない人を指します。

自身の取った誤った言動に対して、周囲から忠告や指摘を貰った際、素直に受け止めることができなければ、信用を得ることができません。

何を言っても聞かない・響かない人のことを信じろと言われても信じられませんよね?

そして信用のない人に対しては、周囲は重要な仕事を依頼することを避けるようになります。これは当然ですね。

仕事を得る為には、周囲からの信用が不可欠です。
周囲に認められてこそ、仕事を任せて貰えるようになるものです。

したがい、“素直でない人”は自ら仕事を得るチャンスを踏みにじっているのと同じなのです。周囲はそうでないのに自身だけが社内ニートになってしまうのは、厳しいようですが当然の結果なのです。

③社内ニートを脱出する7つの方法

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③-1.再度自身のやりたいことを見つめ直す

それではいよいよ社内ニートを脱出する為の7つの方法について、
紹介していきたいと思います。

一つ目の方法は、“再度自身のやりたいことを見つめ直す”です。

先程も申し上げたように、社内ニートになりがちな人は、業界・企業研究不足、また自身にマッチした企業に就職できなかったという“就職活動に失敗してしまった人”です。

したがい、社内ニートになってしまったその状況を利用して、再度見つめ直しを図って頂きたいのです。

自身が興味を抱いているものは何か。
そして自身の強み、経験を活かせられる仕事は何か。

是非、就職活動を一からやり直す気持ちで臨んでみて欲しいのです。

社内ニートの状態をだらだら続けるよりもその方が有意義であると思いませんか?

③-2.長期的なスパンで現職場について考えてみる

続いて二つ目の脱出方法からは、景気や環境といった外的なものが原因となり社内ニートとなってしまった人に有効なものを紹介していきたいと思います。

先ずは、“長期的なスパンで現職場について考えてみる”という脱出方法です。

これは、社内ニートとなってしまった現職場の将来性、そしてその職場で働く自身の未来像を思い浮かべるというものです。

今は不景気で職場は厳しい状況だが、将来は業績改善・復活を遂げることができるのか。
将来その職場で自身は待遇・スキルアップが望めるのか。

目の前の状況では無く、長期的且つ客観的な目線で現職場を考察して欲しいのです。

なぜなら、ただただ目の前の状況だけで転職に踏み切ってしまうのは危険だからです。

実は現職場にとどまっていた方が正解であったなんて可能性だってありますよね?

また転職活動を経て次の職場が決定できたとしても、社内ニート状態再来の可能性だってゼロではありません。斯様な失敗を犯さない為にも、慎重且つ丁寧に現職場に関して考察すべきなのです。

③-3.社内ニート期間に転職活動を行ってみる

三つ目は、あくまで二つ目の脱出方法を行った上で実施することが条件ではありますが、“社内ニート期間に転職活動を行ってみる”です。

要は、自身や現職場に関しての見つめ直しを行った結果、転職が正解かもしれないのであれば、今のその暇な時間を転職活動に有効活用してみるということです。

転職活動は大抵、現職場で働きながら同時進行で進めるものです。

ゆえに仕事と転職活動を両立させなければならない為、非常にバタバタしがちなのです。自身のペースでゆっくりとなんて悠長なことはやっていられないのが現状となっています。

したがい社内ニートである期間は、転職を検討している人であれば、ある意味絶好のチャンスなのです。仕事と並行して進めている人よりも余裕のある進め方ができるのです。

定時退社は当たり前、早朝出勤も無しということであれば、転職活動用に時間も余力も毎日あるはず。転職を検討しているのであれば、有効活用するより他ないのです。

③-4.社内ニート期間に資格修得を行ってみる

四つ目の脱出方法は、“社内ニート期間に資格修得を行ってみる”です。

三つ目同様、社内ニート期間という暇な時間を有効利用し、社内ニート脱却の為の準備をするというものです。

資格の習得は、転職活動と同じように、仕事をしながら進めるのはなかなか体力的にも精神的にもきついのが実態です。

通勤時間や自身のフリータイムを利用しての学習は、仕事が忙しい時期であればなかなか実践できないですよね?

仕事以外の時間は極力仕事から離れたいなんて人が大半のはずです。

しかしその点、社内ニートであれば日中することがなく暇である為、そのあり余った力を使うことは決して不可能ではないはずです。

必ず定時退社できるのであれば、定期的に資格取得の為のスクールに通うことだって可能ですね。勿論、資格修得に励む際には、必ず目的を明確にしておくことが大切です。

転職の為、自身のスキルアップの為等、必ず目的意識を持って望むようにしましょう。

○○がしたいからこの資格を取る。□□になる為にこの資格を取る。

このような考え方が大切です。

むやみやたらに取り敢えず資格でも取るかなんて形で始めてしまうと、それはそれでお金と時間の無駄になってしまいますよ。

③-5.イエスマンになる

五つ目の脱出方法からは、自身の言動が原因となって社内ニートになってしまった人に是非実践して貰いたいものを紹介します。

先ずは、“イエスマンになる”というものです。

“イエスマンになる”とは、人から言われたこと全てに対して“Yes”と言うことです。そのままですね。一見簡単そうに見えるかもしれませんが、こちら実は想像以上に難しいのです。

特に自身の言動が原因となって社内ニートになってしまった人は、なかなか初めのうちは実践ができません。

言われたことに対して否定をしてしまったり、拒絶をしてしまったりと、“素直でない”という性格が知らず知らずに表に出てしまうからです。

先程も述べたように、自身の言動が原因で社内ニートになってしまうのは、周囲からの信用がゼロだからでしたね。

何に対しても先ずは素直な姿勢で臨まなければ、周囲からの信用は得られませんし、仕事も貰えません。

ゆえに、何でも素直に返事をし、何でも快く引き受ける姿勢を養う為にも、“イエスマンになる”ことは非常に有効な手段なのです。

③-6.何事にも積極的になる(自ら進んで仕事を行う)

六つ目は、人から言われてから行動を起こすのではなく、“何事にも積極的になる(自ら進んで仕事を行う)”というものです。

特に、周囲が嫌がる仕事に対しても積極的に取り組める姿勢を身につけて欲しいと思います。

自分だけが社内ニートである以上、周囲からの印象は現時点ではマイナスのはず。それをプラスに転じる為には、何が何でも先ずは印象アップを図らなければなりません。

周囲からの印象を変える努力が必要なのです。

誰もが嫌がる仕事、例えば煩雑な事務処理や掃除等を自ら買って出れば、次第にじわじわと自身の株をあげることができますよ。

地道かもしれませんが、コツコツと日々の積み重ねが大切なのです。

③-7.依頼されたことに対して120%の成果を出す

ラスト七つ目は、“依頼されたことに対して120%の成果を出す”です。
要は、要求以上の答えを出すということです。

例を出して説明しましょう。

例えば、私が“会議室を1時間押さえる”よう上司から依頼されたとします。

私は依頼通り会議室を抑えるようにしようとしましたが、いつも会議が長引いているという実態があった為、敢えて会議室を2時間押さえるようにしました。

結果、予想通り会議は長引き、2時間押さえたことで延長分をしっかりとカバーすることが出来ました。

会議室を押さえるという非常に素朴な依頼ではありますが、しっかり考えてから行動しなければ、単純な仕事であっても失敗をしてしまいます。

如何なる仕事であっても、その仕事を右から左に流し、何も考えずに行ってはいけないのです。相手から依頼されたことに対して、相手が満足いく結果となるよう、きちんと+αの部分を考えることが重要なのです。

小さなことの積み重ねにはなりますが、“あいつに頼めば間違いない”とでもなれば、自然と自分を頼る人は増えるはずです。

そうなれば社内ニート脱却も夢ではないのです。

まとめ

いかがでしたか。

このように社内ニートになる原因には外的なものと、自身の言動からくるものとの二種類あり、同時に社内ニートになりがちな人には特徴があるのです。

また原因や特徴を探っていくと、自然と社内ニートを脱出する方法というものも見えてくるのです。社内ニートは非常に深刻な問題です。

頭では分かっていても、実際に行動には移せないがために、長らく社内ニート状態が続いてしまっているなんて方も中にはいらっしゃいます。

例えば、社内ニート脱却の為に転職を検討するも、年齢的な問題でそう簡単に転職には踏み切れないなんてケースです。

しかしながらそれでも何もアクションを取らないなんて方法は賢明ではありません。
自ら行動しなければそう簡単には好転してくれないからです。

周囲や環境の変化任せではなく、自身の力で脱却する方法を是非選択するようにしてくださいね。そうしなければ社内ニートからの脱出は絶対にできませんよ?

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