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一生独身で生涯を終える女性。以前は、女性は結婚して子供を生んで家庭に入るのが当たり前なんて言われていましたが、現在は生涯独身を貫くなんて女性も多いですよね?
では質問。生涯独身を貫く場合、独身女性は老後貧乏にならないためにはいくら貯金しておけばいいのでしょうか?
考え方は色々ありますが、60歳で定年退職を迎えその後は引退生活を送って80歳くらいまで生きるというパターンであれば、「貯金5000万円」は必要でしょう。
この引退生活は、賃貸マンションに暮らし、趣味で旅行・買い物・外食も楽しむ生活をイメージしてください。このような生活を送るのであれば、定年退職後の資金として貯金5000万円は必要と考えます。
20代で貯金500万円、30代で貯金2000万円をクリアできていれば、引退までに貯金5000万円はクリア可能な額でしょう。
勿論、求める生活の質や定年退職するまでの間に持っている資産によっては、金額は変わってはきますが、それでも5000万円という数字は決して高い数字ではありません。
年金がきちんと受け取れるのか否かが不安な世の中なわけですから、国からのお金を頼りに安易に考えるのは非常に危険なのです。
そこで今回は、生涯独身を考えている女性必見。
「独身女性が老後貧乏にならないためにいくら貯金しておけばいいのか?」、「20代、30代でクリアしておくべきリアルな額とは?」という点についてお話していきます。
①定年退職後の資金としては、5000万円は確保すべし
冒頭より申し上げているように、老後貧乏を避けるためには「貯金5000万円」は是非確保して欲しいです。独身女性の場合、当然のことながら配偶者はいませんし、家族や親戚の存在を近くに感じられないような生活になってきます。
若い頃は親族と同居をしていても、老後も変わらずずっと親族と暮らすという人はあまりいないですからね。したがい、家族がいない分、趣味を充実させ、自分自身に時間もお金もとことん費やしたいという願望が、益々強くなることが予想されます。
ゆえに、一般的な老後人生に必要な額だけでは非常に厳しいのです。生活を豊かにすることができるほどの資金がなければ、それだけで老後貧乏と嘆いてしまう可能性が非常に高いのです。
冒頭挙げたように、例えば60歳で定年退職。その後は賃貸マンションで一人暮らし、趣味や旅行に勤しむなんて生活を80歳まで送ったとします。
その場合、家賃が7~8万円のところであれば、家賃や光熱費等々の住居にまつわる必要経費だけで約10万円は必要。
趣味や旅行、買い物、外食等々も好きなように楽しむということであれば、更にその分も必要ですので、だいたい月に約20万円は必要になることでしょう。
勿論、趣味等々に費やす額が小額であれば20万円はいかないでしょうが、それでも若い頃よりも病気や怪我のリスクも高まりますので、その分医療費がかさむ可能性もありますよね?ゆえに、だいたい月に20万円は必要と考えておくのが賢明なのです。
となりますと、月20万円の生活を一年続けると年間240万円。60歳の定年退職後、そんな生活を20年続ければトータル4800万円になります。老後の資金としてざっくり貯金5000万円は必要と言っているのは、まさにこれが背景にあるのです。
あくまでざっくりとした計算ではありますが、このような背活を定年退職から20年続ければ、だいたい5000万円くらいは必要となってくるのです。
勿論、国からの年金や厚生年金の受給がきちんとできたり、出費がそれほどいかなかったりするのであれば自身の貯金額は5000万円もいりません。しかしそれでも5000万円という数字は別にとりわけ高いなんて数字ではないのです。
高額な医療費がかかってしまったり、ある日突然まとまったお金が必要になったりすることだってあります。
働いていた時のように、毎月一定額それなりの額が安定的に入ってくれば別ですが、そうもいかない定年後はきちんと余裕を持って確保しておきたいですよね?ゆえに5000万円は決してオーバーな額ではないのです。
現在、企業の定める定年年齢は企業によって異なるものの、60歳~65歳くらいというのが主流。
しかし今後は年金受給開始年齢の引き上げ可能性もあるため、定年年齢も引き上がる可能性もありますし、嘱託勤務や再雇用制度等が更に発達すれば、所謂「引退」年齢が引き上がる可能性もあります。
現時点では60~65歳くらいで引退が主流でも、今後は分からないなんていうのが実態です。
しかしながらそれでもおおよそ60歳くらいで引退することになる人というのが、今も今後も多いでしょう。
職種にもよりますが、気力はあっても、体力的には厳しくなってくるからです。
したがい、老後の人生を考えた際、まずは60歳という地点を一つの区切りとして考え、また「独身」ということをテーマに老後貯金は5000万円ということは頭に入れておきましょう。
②収入があまり安定しない20代では、貯金500万円を目指す
老後貧乏にならないためには5000万円の貯金は必要とは言ったものの、そう簡単には用意できませんよね?
じっくりコツコツ、計画的に貯金をしていく必要があるのは当然です。そこで20代ではいくら、30代ではいくら・・・という形でそれぞれ目標額を設定しておくとよいでしょう。
早速20代での目標額ですが、ずばり500万円です。新卒入社であれば多くの人が22歳で就職するはず。ゆえに22歳~29歳までの間に単純計算で月約5万円貯金するようにして欲しいのです。
勿論、毎月5万円は無理なんて人のほうが多いでしょうから、その場合は、ボーナス等々で調整するのも手です。毎月の貯金額は3万円にして、ボーナス月は不足分を一括貯金なんていうのもありでしょう。
「20代のうちに500万円をクリアするのは難しい。」確かにそのような女性は多いかもしれません。
大手企業に勤めている女性であったり、総合職職掌で働いている女性以外であれば、だいたい20代のうちは手取りで月12万~14万円なんて女性が多いからです。
月12万円の女性に毎月3~5万円の貯金はかなりハードルの高いものではありますが、それでも工夫をして貯金をするように是非心掛けてください。
例えば一人暮らしをしなくても良い環境に今いる場合。一人暮らしは避け、実家暮らしをするようにしてください。
実家暮らしであれば、家庭にお金を入れるにしても、一人暮らしほどの金額は必要ではありませんよね?家を借りるだけでも給料の大半が出て行きます。実家暮らしができるのであれば、一人暮らしは不要ですよね?
また一人暮らしをしなければならない環境にあるのであれば、寮や社宅、住宅補助を利用することで、住居に占める金額を大幅カットすることができます。
余計な支出を抑えることで、その分をきちんと貯金に回すことができるのです。20代はなかなか収入の安定しない時期。でもそんな若い時期だからこそ、実家にお世話になる、会社の制度にお世話になることもできます。
安定しない時期であっても、貯金は必ず行い、コツコツためていく癖をつけていきましょう。企業によっては財形貯蓄制度を設けているところもあります。給料天引きで、否応なしに自動的に貯金をすることができるものです。
利子が通常よりも高めですし、また引き出すのに時間や手続きが必要なので簡単に手をつけられない環境にあるなんていう特徴があります。
なかなか自分の意思で貯金ができない人には特におすすめですよ?
③安定期に入ってくる30代では、貯金2000万円を目指す
続いて、30代。仕事も自分のペースで回すこともできる時期であり、何よりも収入もそれなりに安定期に入ってきますよね?そんな安定期の30代では一気に貯金2000万円を目指しましょう。
30歳~39歳の間で、毎月10万円以上の貯金を頑張ってみましょう。そうすることで年間で120万円以上を貯めることができるため、20代の頃の貯金と合わせて2000万円を達成するのも夢ではありません。
勿論、ここでもボーナス等々で調整をかけて、月々の貯金額を調整するのはOK。目標金額としての年間120万円以上を守れば柔軟に対応するのは問題ありません。
毎月10万円以上の貯金。たしかにこれもまた高い目標額ではあります。しかし、30代であれば徐々に役職も上がり、給与もそれなりの額に上っていく時期でもあります。
総合職であれば管理職になる人も出てくるでしょうし、一般職であっても昇級する人は出てきます。
30代は20代の時以上に変化が起こる時期ですので、それがきちんと給与や待遇に表れてくることでしょう。したがい、その昇級・昇給タイミングの30代でしっかり貯金も行って欲しいのです。
トータル貯金2000万円としましたが、もしこのタイミングで更に貯金ができるようであればもっともっと貯金をして欲しいくらいです。
実際、大手企業の総合職の女性であれば、30代で年収800万円~1000万円超をたたき出す人は珍しくありません。もしそれほどの収入を得ているのであれば、ここで一気に貯金額を増やしていくと良いでしょう。
④貯金は現金だけで考えるのではなく、土地や家屋等の資産も頭に入れておく
老後貧乏にならないために、ざっくり貯金5000万円は必要とこれまで述べてきましたが、この額は現金だけで考えなくてもOKです。
要は、土地や家屋等の資産も踏まえたうえでの資金と考えて欲しいのです。
例えば、4000万円のマンションの一室を30代でローンを組んで購入したとします。この場合、ローン返済後の貯金が1000万円であったとしても、4000万円で購入したマンション一室がありますので、老後資金が1000万円しかないというわけではありません。
購入したマンションは立派な資産ですので、評価額がどうなるかはさておき、それでも資産として価値のあるもの。ゆえに、将来その物件を売却した場合は、きちんと現金に換わるものです。
また仮に売却をしなかった場合でも、想定した賃貸マンションの賃料7~8万円が浮くことになるため、結果として毎月の必要額を大幅削減することができます。
老後資金としてざっくり5000万円必要とは言っていましたが、家賃分が浮くのであれば、5000万円も必要ではなくなりますよね?半額の2500万円くらいで老後の月々のやりくりができてしまうことでしょう。
貯金5000万円と聞くと、当然のことながら現金でイメージをしてしまいますが、そうではありません。ご存知の通り、銀行に現金を預けていても利子には期待ができませんし、銀行破綻のリスクだってあります。
したがい、現金ばかりに頼ってられるものでもないのです。変動リスクはあるものの、価値としてはしっかり残る、土地や建物というものは馬鹿にはできません。
ゴールドなどの貴金属も良いでしょう。また家やマンションを買うと聞くと、物凄く大きな買い物と驚いてなかなか踏み出せない人もいますが、モノとして資産を持つのであれば家やマンションの購入は非常におすすめです。
ローンの返済に恐れる方もいるかもしれませんが、経験上、月々のローン返済額は家賃同等レベルですので、返済に恐れる必要はありません。住居に毎月7~8万円払っていても、賃貸物件であれば払って終わり。
しかし自身で保有しているものであれば、ローンとして毎月7~8万円払っていても、きちんと自身の資産として手元に残っています。賃貸であれば払って終わりですが、持家であれば立派な資産です。
あくまで現金主義でいきたいという方は、現金で5000万円を。
しかし現金+モノで5000万円を老後資金として確保したいのであれば、土地や家屋等の資産も考えた上で貯金計画を実行していきましょう。
まとめ
一生独身を貫く女性は増えていますし、実際私の周りにも独身願望を抱く女性はおります。
生き方は様々ですし、現在は男性同等の収入を得ている女性も多くおりますので、老後も一人で送るというのは誤った選択ではありません。
しかしながら、自分ひとりの収入や資産でやりくりをしていかなければならないという点はきちんと抑えておく必要があります。
老後貧乏にならないためには、20代の頃からコツコツと計画的に貯金をしていくことが大切なのです。
今回、60歳で定年退職を迎え、その後は賃貸マンションに住みながら、趣味に旅行に楽しく引退生活を送って80歳くらいまで生きた場合という想定で、貯金額を5000万円と設定しました。
勿論、この5000万円という貯金は万人に当てはまるものではありませんし、住居や趣味等々に必要な額が変われば、当然5000万円を前後します。
老後どのように生きていきたいか、どのような将来設計をしていくか。老後のこととは言え、一生独身女性でいくのであれば、若い頃から一度イメージをしてみることが大切です。
今回挙げた例を参考に、是非自分なりに試算をしてみてくださいね。
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