第二新卒で評価される転職理由6つ

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第二新卒の転職活動で最も悩むのが、前職の退職理由、つまり転職理由です。第二新卒とは、新卒で就職して3年以内に退職した人を指します。つまり、3年以内という短期間で退職したのです。

このような早期離職者に対しては、「根気がない」「我慢が足りない」「思慮が足りない」など、ネガティブなイメージがあり、転職活動で不利になる場合があります。

しかし、以前と比べてキャリアアップを目的とした転職が多くなっていること、人材不足の中で若い人材を求める企業が増えているなど、第二新卒の存在価値が見直されています。

転職活動を行う上では、採用担当者に評価される転職理由を考えなければなりません。そのためには、まず第二新卒の強みや期待されている事をしっかりと理解する必要があります。

第二新卒の強み・期待されている事

第二新卒の強みは、経験がある事と、経験が少ない事です。この2つは相反する事に思えますが、第二新卒にはその両面で強みがあるのです。

まず、経験がある事。それは社会人としての基礎教育を受けているという事です。どのような会社に就職しても、新卒者はまずビジネスマナーを学びます。この基礎教育を受けている事は、新卒者と比較した時の強みです。

そこで注意しなければならないのは、実際に、そのマナーが生かされているかという事です。第二新卒なのに、基本的なマナーができていなければ、前職の経験が生かされていないと判断されます。

そういう意味では、弱みになりえますが、しっかりとマナーを身に付け、対応に現れれば、それは大きな強みになります。

次に、経験がない事。それは、適応力と将来性です。言い換えると、若さとも言えるでしょう。長年同じ仕事をしていると、様々な経験を積んでスキルアップしていきますが、その反面、新しい事への適応力が弱まります。

年齢を重ねると頭が固くなる人が多いですが、これまでの経験や成功体験、プライドが、新しいチャレンジを邪魔する事があるのです。

そこが、通常の転職者と比べて第二新卒者が強みになるところです。

このような第二新卒者の強み、採用担当者が第二新卒者に期待している事を常に頭において、転職理由を考えましょう。

転職理由で大切な事

転職理由は、前職を退職した理由であり、基本的にはネガティブな内容が多いです。そのため、本当の退職理由をそのまま伝えても、あまり良い印象は与えられません。むしろ、マイナスイメージを持たれます。

そこで大切なのは、ネガティブな内容を、すべてポジティブに変える事です。どんなネガティブな理由でも、見方によっては必ずポジティブに変えられます。

言い換えると、転職理由はその表現を誤ると、全く逆効果になってしまい、悪い印象を与え、結果的に採用が遠ざかってしまいます。それだけ転職理由というものは、慎重に考えるべき事と言えます。

これらを踏まえて、第二新卒で評価される転職理由6つについてご紹介します。

①希望していた職種とのミスマッチ

会社に入ってみると、入社前に希望していた通りの業務に就けない事があります。これは、就職活動の際に、事前の説明や面接などでしっかりと業務内容を確認していない、理解していない場合に起こります。

それに、新卒で社会経験が無い、業務の経験が無い状態で、思い通りの仕事ができなくても当たり前であり、初めからやりたい仕事ができる事の方が希でしょう。

場合によっては、しっかりと事前に確認していても、実際に業務を行ってみると、想像していた業務と違うと感じる事があります。

しかし、それもよくある事であり、それは仕事の経験が無いから当たり前、想像と実際が違う事は当然で、考え方が甘いと思われてしまう場合もあります。

そのため、「希望していた職種と違っていたため」という簡単な説明では、あまり良い印象を持たれません。希望していた職種とのミスマッチを理由にする場合は、より具体的な説明が必要でしょう。

「ルート営業を希望して入社しましたが、実際は新規営業の担当になりました。いい経験だと思い努力しましたが、将来的にルート営業への転属はかなり先になるとの事でした。やはりルート営業でよりお客様と信頼を重ねていく仕事をしたいという当初の希望を叶えたいと思い、転職する事にしました。」

「経理担当で採用されましたが、入社後、人員配置の都合で、営業事務に配属になりました。経理の資格を取得していた事もあり、やはり経理の仕事がしたいと思い、転職する事にしました。」

「物流担当で採用されましたが、入社後、社員の欠員により営業担当に配属になりました。経験になると思い努力しましたが、やはり本来の希望であった物流業務を行いたく、転職を決意しました。」

このように、明らかに当初の希望と異なる業務に配属され、努力したが、やはり本来の希望通りの業務を行いたいという事を具体的に説明すると良いでしょう。

②社風が合わなかった

会社にはそれぞれ社風があります。それは経営者の経営方針や考え方、その会社の歴史や文化、従業員の性格など、様々な要素によって作られた会社の雰囲気のようなものです。

人にはそれぞれ性格があり、合う合わないがあります。それと同じように、その会社の社風に馴染めない事もあるでしょう。

しかし、社風に合わないという漠然とした退職理由では、組織に馴染むのが苦手な人、チームワークが苦手な人、などとマイナスの印象を受ける場合があります。

この場合は、具体的にどのような社風、どのような会社の雰囲気が自分に合っていなかったのか、何が退職を決意させたのかを具体的に説明しましょう。

「前の職場はワンマン経営であり、経営者の方針によって決定していた事が覆るという場面が度々ありました。また、経営者に意見が言いにくい環境であり、新たな挑戦をしにくい雰囲気でした。社員が活発に意見を出し合い、みんなで会社を良くしていけるような環境で働きたいと思い、転職を決意しました。」

「前職は利益を最優先に考える社風でした。そのため営業担当はそれぞれの成績のことしか考えず、社内のコミュニケーションもよくありませんでした。もっとお互いが連携し高め合うような職場で仕事がしたいと思い、転職する事にしました。」

社風が合わなかった事を理由にする場合は、自分自身が社風が合わないと感じた理由、馴染めなかった原因、何が自分には合わなかったのかを、じっくりと見つめ直してみましょう。

 

③勤務条件の違い

企業の求人情報には、休日や給与などの勤務条件が記載されています。

しかし、実際に入社してみると、当初知らされていた勤務条件と違う、特に休日については実際には休みにくい雰囲気だった、という事があります。

面接時にはできるだけ実際の勤務状況について確認すべきですが、それでも面接で質疑応答した採用担当者や経営層の認識と、実際の現場の雰囲気や運用が異なる事もあるでしょう。

給与については、給与体系や手当などの支給ルールは会社によって違いますので、入社前に正確に把握するのは難しいかもしれません。通常は求人情報と大きく乖離していないものですが、そうでは無い場合も有り得ます。

このように勤務条件の違いを転職理由にする場合、業務内容よりも休日や給与などの条件面を優先していると受け取られる可能性があるため、注意が必要です。

「前職では、入社時に確認していた休日日数に対して、実際はなかなか休みが取得できない状況で休日出勤が多く発生していました。業務内容には不満はありませんでしたが、体力的に負担が大きくなっていたのと、労務管理がしっかりしていない職場に自分の将来を託せるのかが不安になり、転職を決意しました。」

「前職では、入社時に確認していた給与と、実際の給与に大きな開きがありました。入社当初は未だ仕事に見合った給与が貰えなくて当然だと思い、努力しました。しかし、業績や業界の動向も厳しく、昇給の可能性が低い事がわかりました。そこで、家族の生活や将来の事も考え、新しい環境でチャレンジしたいと思い、転職を決意しました。」

給与が低いという理由は、採用担当者、特に経営者からは、「本当に希望する給与に見合った仕事をしていたのか?」という疑問を持たれる場合がありますので、注意しましょう。

④将来性への不安

入社した会社が俗に言うブラック企業だったという場合があります。

ブラック企業はサービス残業など、法令を守らない状態で従業員に仕事をさせる場合や、パワハラやセクハラなどが横行するような会社です。

そのような会社には当然、将来性を見出すことはできませんので、そこから抜け出すために転職を決意する事自体は理解されやすいでしょう。

その他、業界全体が停滞していたり、会社が大きな不祥事を起こした、経営が危ぶまれる状態など、将来性に不安を感じて転職するケースもあるでしょう。

これらの場合は、前職の会社の実態を明らかにし過ぎると、機密情報に近い内容もあることから、会社への忠誠心や常識的な感覚を疑われますので注意が必要です。

「前職は、業界でも大手であり、面接等で労務管理等もしっかりしていると判断し入社しました。しかし、実際はサービス残業やサービス出勤が多く、肉体的にも精神的にも負担が大きくなりました。何より、法令遵守に向けた改善が進まず、将来への不安を感じたため、転職を決意しました。」

「前職は、入社当時、○○の業界の中でも安定した業績の会社でしたが、現在は○○の業界全体が停滞しており、同社も最近は業績が悪化していました。何とか立て直せるように自分なりに努力をしてきましたが、事業縮小が決まり、将来的な展望が見い出せない状態になったため、転職を決意しました。」

尚、採用担当者によっては「そのような会社を選んだ本人の判断力が不足している」と受け取る場合もあります。

自分自身にも責任がある事を頭において、あまり前職の会社の責任を追求しすぎないように気をつけましょう。

⑤評価が適性に行われなかった

仕事で成果を出しても、それが評価されなかったり、昇進・昇格がなかなか行われない、同僚や後輩と比較しても評価が低い。そのような場合は仕事への意欲が低くなり、成果が出せないなどの悪循環を引き起こします。

評価制度が整備されている会社には評価制度の規程や評価基準がありますが、それがその通りに運用されていない場合もあります。

また、評価制度が無い会社では、評価基準が分からない場合もあります。

そのようなケースでは、日々の仕事をどのように頑張れば良いのか、目標設定が難しく、仕事へのモチベーションが上がらないでしょう。

しかし、正当な評価が行われない事を理由にする場合は、採用担当者に「評価される仕事ができていなかったのではないか」、「ひとりよがりになっていないか」と思われる可能性もあるため、注意が必要です。

「前職では、営業担当として新規開拓を推進し、年間○○億円の実績を上げました。社内の売上成績もトップでしたが、それに対する評価がいただけませんでした。評価制度が整っていない事も原因ではありますが、やはり、努力した成果を評価していただける環境で、よりモチベーションを高めて、自分の能力を試したいという気持ちが強くなり、転職する事にしました。」

「前職では、大人数のチームで仕事を行っており、上司がひとりひとりの評価をしっかりと行う事が難しい状況でした。そのため、仕事の結果や成果を上司に理解してもらっているという実感を得られませんでした。自分の仕事を正しく見てもらい、よりスキルアップができる環境で仕事がしたいと思い、転職する事にしました。」

仕事で思うような評価が得られない場合には、必ず何らかの理由があります。

しかし、それを上司の責任にしてしまうと、コミュニケーション力の不足や、組織で仕事をする事が苦手な人材だと思われる可能性もあります。

できるだけ、評価制度の不備や組織上の問題など、環境面の原因を挙げたほうが良いでしょう。

⑥自身のキャリアアップ

キャリアアップしたいといのは、今の仕事以上のレベルの仕事を経験したい、新しい仕事に挑戦したい、将来に向けて経験を重ねたい、など、とても前向きな理由ですので、採用担当者の印象も良いでしょう。

しかし、第二新卒は新卒後3年以内の転職者です。

3年という社会人経験としては短い期間、未だ仕事が習得できていない時期に、キャリアアップを望むという事は、我慢が足りないと思われる可能性もあります。

そのため、キャリアアップを理由にする場合は、これまでの仕事で身につけたスキルや経験は何か、さらにそれを伸ばしたい、そのスキルや経験を活かして別のチャレンジをしたいという流れが良いでしょう。

「前職では、○○の業務を担当していました。それによって、○○という経験を得る事ができました。それがきっかけで、○○という仕事をやってみたいという気持ちが強くなりました。しかし、前職ではそれを行う部門がなく、チャレンジする機会が無いか探していました。そんな中で、貴社の求人を見ました。これはキャリアアップのチャンスだと感じたため、転職を決意しました。」

「以前より○○の業務を希望しており、前職では、その○○の業務を担当していました。それにより○○の経験を積むことができました。しかし、前職では、それ以上の仕事にチャレンジする機会が無い状態でした。もっと広範囲で○○を経験し、自分自身の知識と経験、スキルを上げていきたいと思い、転職する事にしました。」

いずれにしても、自分を高めるために転職するという事は、とても前向きな事です。次の職場で何がやりたいのか、どのようなキャリアアップを望むのか、具体的に表明すると説得力が増すでしょう。

まとめ

転職理由というのは、前職を退職した理由ですから、ネガティブな内容になりがちです。しかし、転職は、新しい職場で新しい生活を始める、よりよい仕事をするための取り組みであり、とてもポジティブな行動です。

そのため、転職理由を考えるときには、常にネガティブをポジティブに置き換えるように心がけましょう。

そして、第二新卒の強みの一つに「若さ」があります。「若さ」ゆえの「元気さ」「明るさ」「ひたむきさ」「チャレンジ精神」をアピールすれば、きっと転職活動でもプラスに作用するでしょう。

 

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