貿易事務。あなたはこの職種を聞いて、どんなことをイメージするでしょうか?
グローバル。ダイナミック。そして、専門的でなんだか未経験者には難しそう。きっとこのようなイメージをされる人が大半なのではないでしょうか?
確かに貿易事務は、一般的な事務とは異なる点も多く、専門的な知識を求められる場面も多いです。
しかしながら貿易事務は未経験者では絶対に務まらないなんてことは、決してありません。
実際、私の商社時代を支えてくれた貿易事務担当者には、未経験の派遣社員さんも存在したくらいなのです。
そこで今回は、未経験者でも貿易事務になりたい人必見。未経験でも貿易事務になるためのポイントについてお話ししたいと思います。
①採用試験を受ける前から専門知識の取得に急ぐ必要はなし
先ず断言します。貿易事務には、貿易に関するベース知識や共通スキルは存在するものの、実際のところは取り扱う商材、地域、運搬方法等によって、必要なものが異なってきます。
ゆえに、私自身、貿易事務に関する知識はあるにはありますが、未経験の商材等になった際、いきなりすぐにそのスキルを発揮できるかと言えば非常に自信がないのです。
そうです、なんとなくもうお分かりですね?
貿易事務とはケースバイケースであるため、経験者であってもいきなり即戦力としてすぐ活躍できるかと言えば非常に怪しいのです。
勿論ベースの部分に関しての知識は共通となるため、その点は経験者にとっては武器にはなります。
しかしながらそれでも未経験者同様、異なるケースであれば、また一から勉強する必要があるのです。
したがい、一概に貿易事務だからといって、未経験者では務まらないなんて考える必要は全くありません。
貿易事務に関する細かい知識は実戦を積んでこそ得られるもの。
ゆえに、まだ採用面接を受ける前の段階から未経験者が専門知識の取得に焦る必要はないのです。
きっと未経験者が貿易実務検定等の参考書を開いてみても、なんのことやらさっぱりで一つも頭に残らないと思いますよ。
②専門知識よりも、エクセル、ワード等の一般事務処理スキルが大切
貿易事務と聞くと特殊なことしかしていないのでは?と思っている人も多いかと思いますが、ベースは一般事務と同じです。
営業であれば、モノを仕入れる⇒モノを売る⇒代金回収をする過程の中で必要となる事務処理を行います。一般的な営業事務と同じです。
ただ一般的な営業事務と異なる点は、売り仕入れの際に為替リスクの回避を行ったり、輸出入の為に必要書類を準備・作成・提示したりすることなのです。
したがい、そのような作業をする以外は、ワードやエクセルを使った一般的な事務処理がほとんどなのです。
ゆえに、ワードやエクセルのスキルが高い人は企業にとっても大歓迎。斯様なスキルがあるのであれば是非武器としてアピールすべきでしょう。
またもし未取得であれば、貿易事務の専門知識よりも、ワードやエクセルといったスキルを身につけるようにしましょう。
繰り返しにはなりますが、貿易事務と言っても取り扱い商材等によっては必要な知識やスキルも異なってきます。
また実戦によって身につくものがほとんどです。
したがい、貿易事務という専門知識の取得よりも事務担当としてのベースとなる、ワードやエクセルスキルを伸ばすことに専念しましょう。
③前職が何であれ、前職での知識や経験を武器としてPRする
貿易事務未経験者とは言え、採用する企業側からすれば、なるべくならやはり即戦力となる人を採用したいもの。
したがい、前職が如何なる職種であれ、前職での知識や経験を如何に貿易事務の中で活かせるかをPRすることが大切です。
例を挙げましょう。例えば前職が国内営業の事務担当の場合。当然のことながら、営業事務に関する知識や経験が非常に大きな武器となります。
また前職が金融業界であった場合。簿記等といったお金の流れに関する知識は武器になります。売掛金や買掛金と言った知識の有無は当然のことながら重宝されるからです。
他にも業界に関わらず一般事務経験があるのであれば、それは十分なアピールポイントとなるでしょう。
貿易事務と言っても、結局のところ根幹はモノやお金の流れを把握し、そしてそれを的確に処理していく能力なのです。
未経験者とは言いながらも、実際は前職時代等で経験していることも多いはずなのです。
まとめ
いかがでしたか?
未経験者でも貿易事務になることは、決して難しいことではありません。
冒頭申し上げた通り、私の営業補佐でついてくれた派遣社員の女性は、貿易事務未経験者でした。
しかしそれでも実践を積むことであらゆる知識を得、結果として立派な貿易事務担当者として活躍をしてくださいました。
したがい、専門知識の取得に焦るよりも、一般的な事務処理能力を身につけたり、前職での知識や経験を如何に貿易事務の仕事に活かせるかをアピールしたりすることの方が大切なのです。
未経験者でも貿易事務に興味のある人は、是非今回のポイントを参考にしてみてくださいね。
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