※以下は飲食店キッチンスタッフバイト、大学生(20歳)、バイト歴:約2年間、男性の体験談です
新料理長がダメで辞めたいと思った
大学生になってからすぐに始めたバイトが飲食店でのキッチンスタッフの仕事でした。仕事場所は駅構内で、仕事内容としては文字通り、オーダーがあった料理を作って提供するというもの。
新人の頃は手の込んだ料理は作れずに揚げ物や洗い物ばかりの仕事でした。
しかし、料理を作ることが好きだった私は、週に4~5回のシフトに入り、夜の仕事だけではなく朝から出勤して料理の仕込みや新メニューの開発までやりたいと言ってやらせてもらっていました。
大学1年生の春休みには28日中22日出勤してほぼ毎日11時間くらい働いてすごく充実した毎日でした。月日がたっていくともちろん新しいアルバイトの人が入ってきて、新人研修も担当していました。
しかし、アルバイトを始めて1年半くらい経った頃に、料理長の人が辞めてしまい、それまでホールを担当していた社員の人が新しく料理長として抜擢されていました。
この頃からシフトに入れてもらえない傾向が少しずつ見えてきました。
その新しい料理長は男の方で、いわゆる「女好き」の方で女性のホールやキッチンスタッフには笑顔を振りまき、失敗しても何も怒らない。女性スタッフのいうことならなんでも優遇してあげるような人でした。
ちょうどその頃はキッチンスタッフも珍しく女性のアルバイトが4名ほどいて、もちろん男性のスタッフよりもシフトを優遇されたり、仕事が遅かったり多少サボっていても何もいいません。
新しい料理長になって3ヶ月ほどが経った頃、それまではシフトに週4回ほど入れていた私でしたが、週1回か多くても週2回ほどしか入れてもらえませんでした。
シフト表をみると、女性のスタッフが入っていることが多く、その人たちの希望は全て通っているような状態でした。
自分でいうのもなんですが、私は1年半の経験があり、以前の料理長からも評価は高く、仕事が早くて丁寧だと言われ重宝されていました。
それなのに、新しい料理長の方は仕事の効率などほとんど考えずに、自分が出勤しているときは特に女性でシフトを固めたりしていました。
挙げ句の果てには、その料理長が「そりゃ、僕も人間だから好き嫌いはあるよ」という始末。その言葉を聞いて、それまでにあった仕事へのやる気は一気になくなり、こんな自分の欲でしか動いてない人とは仕事はしたくないと感じました。
当の本人は、料理長とはいいながらも、料理することは殆どなく「あれやれ、これやれ」と命令だけする人なので、かなり嫌でした。
言いたいことを言って辞めました
私は自分が思っていることや間違っていると思うことは我慢せずにいってしまうタイプです。なので辞めるという相談をしたときも正直に思っていることを全て話しました。
その人が嫌だから逃げたりばっくれたりしようかとも考えましたが、それはいち社会人としては失礼にあたると思いました。
なので、自分が感じていることや他の社員から聞いたことを少時期に話して、それを聞き入れてくれて改善してくれるようであれば続けてもいいと考えてました。
問題点をそのままにしておくのは違うので、何が問題なのか、どうして欲しいのかを一つ一つ話しました。しかし、話した結果は残念なものでした。
「君の考えていることはわかったけど、そういう僕が嫌ならやめたらいいんじゃない?僕は僕の考えているようにするし、僕なりの信念があって今のようにしているから、それを変えようとは考えないよ。そもそも、社会って理不尽なものなんだから、そんな小さいことでやめるようならこの先社会でつうようしないよ」との返答でした。
その返答を聞いて、この人は人の上に立つべき器ではない、この人の下についても何も学べることははなく成長も見込めないと考えて、その場で「来月いっぱいで辞めさせていただきます。今までお世話になりました」と返しました。
正直、一緒に仕事もしたくなかったので、次の月のシフト希望を出すときは週に1回しか提出しておらず、結果的にシフトに入っていたのは2日間だけでした。
その2日間の仕事を終えてようやく仕事を辞めることができました。その仕事を辞めてからは新しいアルバイトを探して、コンビニのバイトを始めることになったのですが、そこにいる店長やオーナーの方々は凄くいい人で、私が日々の仕事で感じている問題点や課題点を話すと一緒に考えてくれたりもしてくれました。
そこから、私手動で物事が進んだり、会議を開いて改善方法を考える場を設けてくれたりして、仕事へのやる気をしっかりと汲み取ってくれる環境でした。
新しい職場になってからは、以前なくしていた仕事へのやる気も復活してアルバイトに行くことが楽しみになりました。
頑張ればその分の報酬があったりもしたので、自分の成長を日々感じることができて充実したアルバイト生活になりました。
仕事を辞めるときは、他の職場も同じだったら嫌だなと考えていましたが、辞めるという選択をとって間違いなかったと感じました。
逃げる前に戦うことも必要
私自身は思っていることは正直にいってもいいと思います。どんな仕事をしていても何かしらの不満や問題があるものだとも考えてます。
しかし、その不満や問題を我慢していくのは自分にとっても良くないし、その職場にとっても良くないことだと思います。
なので、普段自分が思っていること、感じていることは勇気を持って話してみるべきです。一人でできないようであれば、職場の仲間の力をかりる。
直接いうことが難しいのであれば、手紙やメールで伝えてみる。目の前のことから逃げるのは簡単ですが、その癖をずっとつけていると、社会に出たときに逃げグセがついてしまいます。
そうではなく、まずは解決に向けて話し合うことも大切です。ただ不満をいうのではなく、不満から問題点を洗い出して、改善策まで考えた上で伝える。
今、私は社会人として働いていますが、その力は凄く大切だと感じています。
社会に出れば理不尽なこともたくさんあり、上司がいうことを素直にきくのが偉いという風潮もあります。
しかし、それを当たり前のように受け続けていると自分の個性や存在価値は薄れていくような気がします。バイトを辞めることは反対しません。
しかし、辞める際に目の前のことから単に逃げるのではなく、怖くても一度相手と戦ってみる(話し合ってみる)ことをやって辞めるべきです。
部下は上司を選べないと言われますが、まさにその通りです。今回の私の経験では、自分の好きな人としか仕事をしない(女性としか仕事をしない)ような人でした。
上司がダメだと感じて、そのまま辞めてしまうのは自分の中で「あいつは何だよ。まじでありえないだろ」と愚痴ばかりがたまっていき、次の職場でも同じことをやり、そのうち気に入らないなら逃げる姿勢が身についていきます。
なので、気に入らない上司がいるのであれば一度時間を設けて話し会ってみてください。
どうしてもすぐに辞めたいと思っていても、一度思いのためをぶつけて辞めるべきだと思います。言うべきことをいったのであれば、それは逃げにはなりません。
きちんと、自分の考えを伝えるという役割を果たしています。そのことが自信にも繋がります。もし、同じ状況でアルバイトをやめたいと考えている方がいれば、是非参考にしてみてください。
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