※以下は塾講師、大学生(21歳)、バイト歴:約2年、女性の体験談です
他のアルバイトの学生が嫌で辞めたいと思いました
私はもともと子どもとかかわる仕事をしたいと思っていました。
そこで、そのことを親に相談したところ、塾講師のアルバイトをしてみたらどうかとアドバイスを受けました。
そしてすぐに調べて、何か所か受けて、見事受かった塾で塾講師のアルバイトを始めたのです。小学生~高校生が対象でした。
私は小学生に教えたかったのですが、大学の後に行くとなると、小学生が来る時間帯には間に合わず、中学生や高校生をみていました。
主に授業の始まる十分前には着いて、その日の授業の確認や準備をし、時間になったら授業をし、授業が終わったら勤務表を記入して帰る…という流れの仕事内容でした。
個別の塾だったので、授業の準備もそこまで大変ではありませんでしたし、子どもがもともと好きなので、授業はとても楽しかったです。
つまり、アルバイトの内容はとても楽しかったのです。それでも、アルバイトを始めて半年ほど経った頃、辞めたいと思うようになりました。
それは、他のアルバイトの学生が嫌だったからです。
嫌な理由は、授業中以外だからといって、子どもがまだ教室にいるにもかかわらず、恋愛の話をアルバイトの学生同士でしたり、子どもに対して話したりしたことです。
生徒は確かに中学生や高校生だから、恋愛をしている子どももたくさんいるでしょう。
しかし、先生がして良いような話ではありませんし、それ以前に、受験に向けて勉強しているような子どもが来る塾なのだから、受験に支障をきたすような話はしてはいけないと思います。
また、それ以上に嫌だったのが、教室内でたばこを吸う学生がいたことです。
喫煙所はあるのですが、小学生がいなくて中学生もほとんどいないような一日の最後の授業時間帯になると、たばこを教室内で吸うのです。
はっきり言って、子どもとかかわる仕事をするからには、喫煙所で吸った後でも、臭いの処理をしっかりしてほしいくらいです。
ですが、当たり前のように、たばこの臭いはぷんぷんまき散らしますし、教室内で吸っていたのです。
また、飲み会にしつこく誘ってきたかと思えば、行きませんと断り続けたら今度は仕事のことでも無視をしてきたり、あえて仲間外れにしてきたりし、とても嫌でした。
最終的には、このような学生を、学歴が高かったり、勉強ができたりするといった理由だけでアルバイトとして雇っているこの塾そのものにも嫌気がさしてしまうほどでした。
生徒とともに卒業しました
とはいうものの、中には良い先生ももちろんいましたし、生徒もかわいく、本気で辞めたい感じではありませんでした。
そのころは、家に帰って家族や友人に愚痴を聞いてもらったりすることでストレスを発散することもできていたのです。
しかし、一年、一年半と経っていくにつれて、流石に耐えられないと思いました。時間が経つにつれ、行動がどんどん派手になっていったからです。
つまり、最初はたばこの臭いが強かったくらいだったのが、教室で吸うようになったり、恋愛の話もどんどん大声でし始めたのです。
私が勤める時間が経つ分、その嫌な大学生たちの時間も経つわけです。今度こそ本当に辞めようと思いました。
しかし、そう思った時、一番最初に浮かんでくるのは、アルバイトの学生ではなく、生徒たちです。一年、一年半経っている分、一番長い生徒はそれと同じだけの時間を一緒に過ごしていたのです。
勉強を教えるだけではなく、普段の学校での悩みの相談などにも乗るような仲になっていました。その生徒を見捨てて辞めることはできないと思ったのです。
辞めたい気持ちを抑えて、その生徒のことだけを思って続けることにしました。
授業の準備も家でできることは家ですることで、授業時間以外の時間を教室で過ごすことのないよう、できる限りの工夫をしました。
そして、その生徒が卒業する時に一緒に私も辞めよう…と心に決め、それを心の支えに頑張っていったのです。それだけでとても心が楽になり、その生徒のために頑張ることができました。
そして、その生徒が、見事に一般受験前の推薦受験で大学への合格が決まり、塾を辞めることになったので、そのタイミングで私も辞めました。
その生徒とは家が近所で、今でも時々道で偶然会うこともありますが、とても元気そうで、大学も楽しいようです。塾を辞めてからは、本当にすっきりしました。
もう二度とあそこへ行かなくて良いのだと思うだけで毎日が幸せになりました。
それと同時に、大学生になった生徒と会う度に、ちゃんとこの生徒が卒業するまで続けて良かったなあと心から思うのです。
つまり、始めは、辞めたいと思う理由を忘れて仕事に集中することで辞めたいという悩みを解決していましたが、最終的にはアルバイトを辞めることで完璧な悩みの解決をしました。
どの選択も間違っておらず、本当に良かったと思っています。
アルバイトはいつでも辞められることを忘れないでください
アルバイトは仕事の形の一つですが、その中でも比較的辞めやすい立場です。
アルバイトが嫌で辛くて辞めたいのに頑張って続けて心がこわれたりストレスになってしまうよりは、すっぱりと辞めて、新しいアルバイトを探しましょう。大切なのはアルバイトの先の就職だと思います。
あくまでお金を稼ぐためだったり、将来の勉強のためだったりといった理由を忘れず、嫌だと思ったアルバイトはどんどん辞めて、次のアルバイトを探しましょう。
また、私のように、誰か大切な人やものがあるアルバイトであれば、その人やもののことをよく考えてみましょう。
その人やもののためなら頑張れる…と思えるのであれば、頑張れると思う分だけ続ければ良いのです。頑張って頑張ってもうだめだ…と思った時には、すっぱりやめてしまいましょう。
仕事そのものは楽しくても、それ以外の面が嫌になって辞めたくなるのは、とてももったいなくて悔しい気持ちがしますよね。
しかし、それならそれで、他の同じ業種のアルバイトを探して始めれば良いのです。
とはいっても、私と全く同じように、塾講師のようなアルバイトの場合は、同じ生徒は他の塾にはいないわけです。
その生徒のことを思うのであれば、私がしたように、その生徒がいる間は頑張って続けることをおすすめします。
耐えられなくて辞めてしまったら、その時は楽になるかもしれませんが、あとから生徒のことを思いだして後悔すると思いますよ。後悔すると、また自分が辛くなってしまうだけなのです。
仕事以外の部分に辞めたい理由があるのであれば尚更、仕事に集中してみましょう。仕事に集中できる方法を探しましょう。
私の場合は、教室にいる時間を短くするということでした。
たとえば、誰か一人気の合わない人がいるのであれば、その人がいる時間帯には入らないようにするなど、色々な方法があると思います。
また、私の場合はできませんでしたが、職場で信頼できる人に相談してみることも一つの手だと思いますよ。
アルバイトは辞めたくなったらすぐに辞めて良いものだと思いますが、辞めた結果後悔することのない場合に限ります。よく考えて、自分が一番つらくないタイミングで最善の道を選んでください。
世の中、アルバイトを簡単な理由で辞める人はたくさんいますので、辞めることは恥ずかしいことではありませんよ。
大切なのは、辞めた後、同じ失敗を繰り返さないことです。辞める前にもう一度自分の気持ちを整理して、自分で自分に合った道を選んでくださいね。
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