中小企業に就職したいときの優良企業の探し方6つ

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目次

将来性や知名度などから、大企業への就職は依然として人気ですが、昨今は大企業だけではなく中小企業への就職を希望する人が増えています。

中小企業は業種毎の資本金と従業員数で定義されており(中小企業基本法第2条第1項)、企業の規模(大きさ)で判断されています。

確かに企業の規模は大きい方が良い面もありますが、中小企業の中にも、業績が安定している企業や将来性がある企業、業界の中で優位性を保っている企業など、優良企業は多数あります。

また、中小企業は大企業よりも自分の可能性を試すことができる、成長のチャンスが大きい、仕事のやりがいが見出しやすい、仕事に対する自身の貢献度を実感しやすいなどの魅力があります。

国内の企業数の割合では99%以上が中小企業であり、大企業よりも圧倒的に中小企業の方が多いのですが、それだけ企業間の差が大きく、情報量にも差がある事から、優良企業を見つけるのが難しいとも言えます。

そこで、中小企業に就職したいときの優良企業の探し方6つについてご紹介します。

①優良企業とはなにか(自分にとっての優良企業を明確にする)

優良企業を探す前に、優良企業とは何かを考えてみましょう。

何が優良なのか、その視点によって優良企業は変わります。つまり、優良企業の定義は曖昧なものです。安全衛生や製品、業績などに関して国や自治体、業界団体が認定したり表彰する場合もあります。

その場合も、何が優良なのかによって対象が変わります。一般的な見方として、消費者の視点では、品質や価格など、良い製品やサービスを提供している企業が挙げられます。

株主の視点では、業績や将来性など、投資価値のある企業が挙げられます。従業員の視点では、離職率が低い、働きやすい、将来性がある、休日や賃金が良いなど、事業の安定性や処遇の良い企業が挙げられます。

就職する場合、従業員の視点で考えるケースが多くなると思いますが、企業の魅力はそれだけではありません。業界や職種、製品やサービスに魅力を感じる人もいます。

つまり、その人の価値観や求めるものによって優良企業の条件が異なるのです。もちろん、その条件は一つだけでありません。

業績が良い、将来性がある、働きやすい環境、キャリアアップができる、など、企業に求める条件は人によって異なり、それらの条件を満たしている事が、自分にとっての優良企業と言えるでしょう。

そこで大切なのは、基準を明確にしておくことです。就職活動では様々な条件をチェックしますが、これは、自分なりに決めた基準に合っているか否かをチェックしているのです。

それと同じように、自分にとっての優良企業の基準を明確にしておきます。つまり、業績では売上○○○億以上、経常利益○○億以上、過去5年の売上推移(成長率)などが挙げられます。

処遇や働きやすさでは、基本給、賞与、年収の金額(最低ライン)、交通費の支給の有無、年間休日、福利厚生の内容、離職率などが挙げられます。これらを書き出して整理しておきましょう。

大切なのは優良企業という言葉やイメージにとらわれない事です。いくら一般的には優良企業と呼ばれていても、自分の希望や譲れない条件を満たしていなければ、就職後に後悔する、定着できない可能性もあります。

まずは自分にとっての優良企業はどのような企業なのかを明確にしましょう。その上で、一般的に優良企業と言われている企業では無く、自分にとっての優良企業を探しましょう。

②企業情報を調べる

優良企業を探す方法としてまず挙げられるのは、企業情報を調べる事です。企業情報は具体的にはその企業の事業内容、資本金、売上、営業利益、経常利益、従業員数、設立日、沿革、業績の推移などです。

事業内容はその企業の正式な事業の内容で、当然と思われるかも知れませんが、意外と本業は別の事業であったり、知らなかった事業を行っている場合もあります。

入社後の自身の転属や活躍の可能性、その事業の市場規模や将来性などを予測する上でも、事業内容は大切な情報です。資本金や売上、従業員については、その企業の規模を把握する上で必要です。

営業利益や経常利益はその企業の利益、儲けを示すもので、業界によっても利益率は異なりますが、当然、利益は多い方が良いでしょう。

設立日、沿革はその企業の歴史ですが、新しい企業の場合は、従業員の勤続年数の差も少なく、組織を構築中の段階であれば早い時期にポジションを得られるチャンスも考えられます。

歴史の長い企業は、組織や人事などの体制が整っている可能性が高く、長く続いている事がその企業の実力や安定性の裏付けにもなります。

業績の推移はその企業の業績が上昇しているのか、下降しているのかを示しています。もちろん、上昇している方が良いですが、業績の推移は業界全体の動向も調べてみましょう。

その企業だけでなく、業界全体の市場性、将来性も大切です。いくらその企業が好調でも市場全体が縮小傾向であれば、業績を拡大する為に事業の転換が必要になる可能性もあります。

また、大手企業の取引先の中にも中小企業の優良企業が多く存在します。大手企業との取り引きにおいては、与信や製品の品質など、取引に対するハードルが高い場合があります。

その為、大手企業と取引をしている事自体が、その企業の信頼性や品質の良さの裏付けになる場合もあります。

中小企業は一般的には知名度が低い企業が多い為、大手企業の情報をきっかけに、知らなかった企業を発見できる可能性もあります。

これらの企業情報については、企業のホームページや企業情報をまとめた情報誌などで入手できます。また、業界マップや業界紙などで、その業界全体の動向をチェックしましょう。

その企業だけではなく、取引先や関連業者、業界や職種全体の動向や将来性など、周辺の情報についても広く調べていく事が大切です。

③求人情報から探す

求人情報も中小企業の優良企業を探す方法として有効です。求人情報には、求人サイトや求人誌、新聞の求人欄や折込、地元の情報誌などの求人欄など、そのほとんどが無料で入手できます。

求人誌や新聞の求人欄や折込などの紙媒体の場合は、掲載スペースが小さいものが多く、会社概要までは確認できないケースも多いでしょう。

その場合は、勤務場所や勤務時間、給与、休日などの主要な条件を確認し、興味がある企業についてはホームページ等で詳細を調べましょう。

求人サイトの求人情報は仕事内容や条件、会社概要など、紙媒体と比較して情報量が多い傾向があります。パソコンだけでなく携帯電話での閲覧も容易になっており、いつでも気軽に検索できるのが強みです。

求人情報としては、ハローワークも大いに活用できます。求人誌や求人サイトに載っていない求人も多数あり、特に地元に密着した中小企業の求人情報が多くあります。

ハローワークは窓口でも相談できます。窓口の相談員は経験が長い方も多く、企業とのやりとりを通して、多くの情報を持っている人もいます。気になる企業があれば、どのような企業なのか質問してみましょう。

求人情報では求職者へのアピールポイントを全面に打ち出す企業が多く、それがその企業の魅力や強みを表している場合もあります。

尚、条件が曖昧になっていたり、極端に条件が良い、若しくは良く見えるような書き方をしている企業は注意が必要です。条件が良い場合は、業務内容が厳しいなど、それなりの理由があると考えた方が良いでしょう。

求人情報では求職者に応募してもらう事が大切ですから、できるだけ魅力的な内容にするように工夫されています。その中で、過度に飾ることなく、正直に情報を発信している企業もあります。

求人情報も見方によっては、企業の誠実さや企業の風土、姿勢を読み取ることができます。条件だけでなく、優良企業を見極める視点で求人情報を見てみましょう。

④求人サイト、就職エージェントを活用する

求人情報から中小企業の優良企業を探す方法から一歩進めて、求人サイトへの登録や就職エージェントを活用する方法もあります。

求人サイトでは、自身の経歴やプロフィール、希望する業種、職種、条件等が登録できます。これにより求人を掲載する企業が登録者にスカウトメールを送ったり、個別にアクションを起こす事ができます。

本人の希望する条件や経歴がある程度合致していないとスカウトをしませんので、希望する条件に近い企業からのアプローチがある可能性があります。

また、希望する職種や条件を登録し、それに合う企業の求人情報がメールで送られてくるサイトもありますので、それをきっかけに企業を調べていく事もできます。

求人サイトへの登録は無料ですので、チャンスを広げる為にも活用しましょう。

人材紹介を行う就職エージェントへの登録、相談も優良企業を探す上で有効です。この場合も希望する条件や職種などを登録する事で、それに合った企業を紹介してもらえます。

就職エージェントでは特にキャリアカウンセラーなどの専門家に相談できる事が大きなメリットです。自身が求める条件を伝え、相談する事で、その企業を探す上でのヒントが得られるでしょう。

就職エージェントには様々な企業からの求人に関する依頼や相談もあり、企業情報を豊富に持っています。自身が求めている優良企業の情報や、気になる企業に関する情報が得られる可能性もあります。

自分で手間をかけて優良企業を探す事は、自身の就職に対する課題や世間の実態を感じる上でとても大切な事ですが、個人での情報収集には限界があります。

求人サイトや就職エージェントの情報、専門家によるアドバイスを上手く活用する事で、より多くの優良企業の情報が得られるでしょう。

⑤面接で確認する

優良企業か否かを判断する為には、その条件を満たしているかを確認する必要があります。人によって求めている条件は異なりますし、その条件に関する情報必ずしも入手できるとは限りません。

そこで、優良企業を見極める上で有効な方法として、面接の場で確認する方法があります。

【面接で優良企業を見極める際の質問項目の例】

将来性

・・・経営方針、経営ビジョン、中期経営計画(3~5年後の姿)、市場の将来性、事業の将来性、過去(3~5年)の売上・利益・社員数の推移など。
 
事業の成長・拡大には目標設定が欠かせません。経営方針やビジョン、将来の計画の有無や内容を聞く事で、その企業が目標を明確にしているかを確認できます。

市場や事業の将来性、業績や社員数を推移を確認する事で、その業界や企業の状況が把握できます。但し、現時点で業績が下降している場合はそれだけで判断しないで、その対策について確認しましょう。

職場環境

・・・評価制度、社員教育の内容、異動の有無、昇給・賞与の実績、定着率、平均年齢、福利厚生の内容、残業の有無、有給の消化率など。

スキルアップやキャリアアップを考えた時に大切なのは、それが可能な環境になっているか、人材育成を積極的に行っているか、という事です。それらは評価制度や社員教育、異動の有無、内容で確認できます。

また、定着率は働きやすさや仕事のやりがいの指標になります。均年齢については、年齢層の偏りがある場合は、若手が育たないなど何らかの問題を抱えている危険性があります。

福利厚生や残業の有無、有給の消化率については、働きやすさそのものを表すと同時に、企業の従業員に対する姿勢、法令順守の姿勢を表しています。

面接での質問に対しては、回答する内容や姿勢にも注目しましょう。踏み込んだ質問や細かい質問に対して、誠実に答えてくれるか否かも優良企業の判断に生かせます。

特に数字に関する質問に対しては、曖昧な数字ではなく、明確に示してくれる、オープンな姿勢の方が、企業として信頼できるでしょう。

基本的に採用する側と応募する側は同等の立ち場です。仕事内容や条件に関して、お互いに納得しなければ、採用は成立しません。

また、条件が曖昧なまま採用になると、入社後のミスマッチが起きやすく、仕事が続かない可能性が高くなります。その為、面接では自身が求めている条件について、しっかり確認する必要があります。

面接の場で直接、優良企業の条件を確認するのは、優良企業を見極める最も確かな方法と言えます。

⑥クチコミを活用する

優良企業を探す時には、企業情報や求人情報、転職エージェントなどの専門家からの情報など、様々な情報を活用しますが、人伝ての情報、つまりクチコミも有効です。

実際にその企業や関係先で働いている人からの情報は、現場に近い情報、実態に近い情報であり、大いに参考になるでしょう。家族や親類、先輩、後輩、友人など、周囲からの情報も大切にしましょう。

クチコミでは人伝によって事実と離れた情報になったり、不確定な情報や噂など、あてにならない内容もあるため、全てを信じるのは危険です。その為、クチコミでは、誰が言っているかが大切です。

確かな情報源であれば有意義な情報が得られるでしょう。

まとめ

優良企業の探し方には様々な方法がありますが、いくら自分にとっての優良企業を見つけても、その企業に採用の意思がなければ成り立ちません。

企業の求人と求職者のタイミングが合う事、つまり就職には縁も大切です。

一生懸命探しても見つからない時は自信を無くしたりネガティブになりがちですが、そこで諦めてはいけません。たまたまタイミングが合わない、縁が無いこともあるのです。

また、国内には膨大な数の中小企業がありますから、その全てをチェックする事は不可能です。しかし、情報を少しでも多く集める事ができれば、それだけ可能性が広がる、縁が広がるのです。

優良企業を探す上で大切なのは、手間を惜しまない事です。必ず自分にとっての優良企業がある事を信じて、前向きに取り組みましょう。

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